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トータルディスクレパンシーの求め方

トータルディスクレパンシーの求め方

トータルディスクレパンシーについて

 

トータルディスクレパンシー(total discrepancy)とは、抜歯・非抜歯の判定に用いられるものです。

 

治療方針全般を決定する際にも利用されます。

 

計算方法が少し煩雑なのですが、抜歯基準として用いる場合は、以下のようにシンプルにお考えください。

 

-4mm以下      抜歯症例

 

-4mm以上(+側) 非抜歯症例

 

これは、Tweedの抜歯基準に基づいています。

 

ですので、トータルディスクレパンシーの値が-4mm以上か以下なのかに着目しましょう。

 

トータルディスクレパンシーの求め方

 

トータルディスクレパンシーの求め方は少しややこしいです。

 

まず、以下の式によってアーチレングスディスクレパンシーを求めます。

 

アーチレングスディスクレパンシー =

 

アベイラブルアーチレングス − リクワイアドアーチレングス

 

詳細については、アーチレングスディスクレパンシーの求め方を参照してください。

 

続いて、セファログラムコレクションを求めます。

 

セファログラムコレクション =

 

(FMIA-57°)÷2.5×2

 

57°というのは、日本人のFMIAの平均値です。

 

つまり、国や地域によって、この値は変わることになります。

 

2.5°を1mmとして換算し、両側なので最後に2倍します。

 

そうして求められた値がマイナスであれば舌側移動、プラスであれば唇側移動となります。

 

マイナス → 舌側移動

 

プラス → 唇側移動

 

そして、これらの値を使ってトータルディスクレパンシーを求めます。

 

以下の式の通りに計算します。

 

トータルディスクレパンシー =

 

アーチレングスディスクレパンシー + セファログラムコレクション + スピーの彎曲

 

トータルディスクレパンシーの真の意味

 

トータルディスクレパンシーは、矯正治療において、抜歯をするか否かの基準として用いられます。

 

けれども、もともとトータルディスクレパンシーとは、下顎中切歯の歯軸傾斜角を変化させると、歯列弓周長がどれだけ増減するかを表したものです。

 

つまり、顎態と調和のとれた下顎中切歯の歯軸傾斜角を実現させるための値と言えます。

 

ということで、トータルディスクレパンシーを求めると、以下のことがわかります。

 

同時に、これがトータルディスクレパンシーの真の意味であるとも言えるのです。

 

・歯軸傾斜角の変化に応じた歯列弓周長の増減

 

・顎態と調和のとれた下顎中切歯の歯軸傾斜角


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