みんなの歯学〜歯学部1年生でも理解できる!

アングル(Angle)の分類

アングル(Angle)の分類

アングルの分類とは

 

アングルの分類とは、不正咬合の分類です。

 

T級からV級まであり、不正咬合を診断する上では、欠かすことのできない指標となっています。

 

ただ、少しわかりにくい部分があるので、順を追って説明していきます。

 

上下の顎のバランスを見ている

 

アングルの分類では、基本的に上下の顎のバランスの良し悪しを見ます。

 

つまり、上顎前突や下顎前突といった不正咬合を、瞬時に見極めることができます。

 

まずシンプルに分類すると、次の通りになります。

 

T級 → 正常

 

U級 → 上顎前突

 

V級 → 下顎前突

 

かなり簡素化した表現になっていますが、まずはイメージとしてこの通りに覚えましょう。

 

上下顎の咬合関係が近心か遠心か

 

もう少し専門用語を用いて、細かく分類すると次のようになります。

 

U級に関しては、1類と2類に細分化されています。

 

T級 →

 

上下顎歯列弓が正常な近遠心的関係にある

 

U級 →

 

下顎歯列弓が上顎歯列弓に対して正常より遠心に咬合している

 

・1類(division1)

 

上顎前歯の前突を伴い、口呼吸が関係している

 

・2類(division2)

 

上顎前歯の後退を伴い、正常な鼻呼吸を行っている

 

V級 →

 

下顎歯列弓が上顎歯列弓に対して正常より近心に咬合している

 

着目するのは下顎第一大臼歯のみ

 

そして、アングルの分類の真髄は上下の第一大臼歯の咬合関係にあることを理解しましょう。

 

つまり、T級からV級まで分類する際に着目するのは、第一大臼歯の咬合関係だけなのです。

 

さらに言えば、下顎第一大臼歯が上顎第一大臼歯に対して正常、近心、遠心のどこに位置しているかによって分類しているのです。

 

ですので極論を言えば、アングルの分類は下顎第一大臼歯だけ見れば良いことになります。

 

それをまとめると、以下のような分類になります。

 

T級

 

上下第一大臼歯の咬合関係が正常である

 

U級

 

下顎第一大臼歯が上顎第一大臼歯に対して遠心に位置している

 

V級

 

下顎第一大臼歯が上顎第一大臼歯に対して近心に位置している

 

U級の1類、2類に関しては先ほど述べた通りです。

 

アングルの分類の問題点

 

このように、アングルの分類というのは、非常にシンプルでわかりやすいです。

 

その反面、以下の問題点もはらんでいます。

 

・上下顎の第一大臼歯だけを見ているので、上顎歯列弓の頭蓋に対する位置関係を無視している

 

・上顎第一大臼歯の位置が不変であるという前提に立っている

 

・前後的位置関係だけを見ており、垂直的関係や水平的関係を無視している

 

アングルの分類は、こうした問題点を踏まえた上で活用する必要があると言えます。


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