みんなの歯学〜歯学部1年生でも理解できる!

エナメル上皮腫の原因と症状

エナメル上皮腫の原因、症状、治療法

エナメル上皮腫とは

 

エナメル上皮腫(Ameloblastoma)とは歯原性腫瘍のひとつで、基本的に良性腫瘍です。

 

歯原性腫瘍の約10%を占めます。

 

転移性エナメル上皮腫は悪性腫瘍で、肺や胸膜などに転移を起こします。

 

・ほとんどが良性腫瘍

 

・歯原性腫瘍の約10%

 

・転移性エナメル上皮腫は悪性腫瘍

 

エナメル上皮腫の好発年齢

 

エナメル上皮腫の好き発年齢は、10〜30歳代です。

 

中でも20歳代の患者が多いです。

 

男女で大きな差は認められません。

 

どちらかといえば男性が多いという程度の性差です。

 

・10〜30歳代に好発

 

・大きな性差は認められない

 

エナメル上皮腫の好発部位

 

エナメル上皮腫は、8割方下顎に発生します。

 

各部位の割合は以下の通りです。

 

・下顎大臼歯智歯部、下顎枝部、下顎角部(7〜8割)

 

・下顎小臼歯部(2割)

 

・下顎前歯部(1割以下)

 

エナメル上皮腫の原因

 

エナメル上皮腫の原因は、エナメル器、残存上皮、歯堤などが由来となって形成される嚢胞です。

 

顎骨内に大小様々な嚢胞が形成され、特徴的な組織像や様々な臨床症状を引き起こします。

 

エナメル上皮腫の症状

 

エナメル上皮腫の症状は次の通りです。

 

羊皮紙様感

 

・波動(+)

 

・顎骨の腫脹(無痛性)

 

・歯の移動、動揺、歯根吸収

 

・咬合異常

 

・歯肉出血

 

エナメル上皮腫のエックス線所見

 

エナメル上皮腫では、約8割の症例で、多胞性の境界明瞭なエックス線透過像が確認されます。

 

これは蜂巣状や石けん泡状といった名称で呼ばれることがあるくらい、特徴的な所見といえます。

 

中には単胞性のものも存在しています。

 

・多胞性の境界明瞭なエックス線透過像

 

・蜂巣状、石けん泡状の透過像

 

・稀に単胞性もある

 

エナメル上皮腫の治療法

 

エナメル上皮腫は、再発の多い病気ですので、長期的な経過観察が必要となります。

 

その大半は良性腫瘍なのですが、再発性の高さから、局所悪性と考える傾向があります。

 

それを踏まえた上で、保存的外科療法と根治的外科療法の2つについて解説します。

 

・保存的外科療法

 

・根治的外科療法

 

保存的外科療法

 

単胞性や嚢胞性の腫瘍に適用されることが多い治療法で、開窓療法が代表的です。

 

開窓療法とは、病変部に窓を空けて減圧を試み、腫瘍が縮小した後に全摘出を行う治療法です。

 

小児を始めとした若年者に適用されることが多いです。

 

ただし、開窓療法は再発率が高いというデメリットがあります。

 

根治的外科療法

 

根治的外科療法では、顎骨切除術を施します。

 

症状の度合いに応じて、切除する部位は以下のように異なります。

 

・下顎骨辺縁切除

 

・下顎骨区域切除

 

・下顎骨半側切除

 

こうした切除術に加え、自家骨移植や神経移植なども行われます。

 

 


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