みんなの歯学〜歯学部1年生でも理解できる!

温度診(オンドシン)

温度診の意味と特徴

温度診とは

 

温度診とは、歯に温度刺激を与え、痛みの誘発状態から歯髄の異常や歯髄炎の進行状態を調べる診査法です。

 

正常歯髄の反応

 

正常歯髄では、温度刺激を加えても痛みが生じにくく、例え痛みが生じたとしても、刺激を除去した段階で痛みは消失します。

 

歯髄充血・急性単純性歯髄炎の反応

 

歯髄充血や急性単純性歯髄炎では、冷刺激に鋭敏となっているため、痛みが誘発されるだけでなく、刺激を除去した後も持続するのが特徴です。

 

急性化膿性歯髄炎の反応

 

急性化膿性歯髄炎では、温刺激で痛みが増悪し、末期には逆に冷刺激によって痛みが緩和するという特徴が認められます。

 

慢性歯髄炎の反応

 

慢性の歯髄炎では一般的に温度刺激に対する反応は乏しく、歯髄壊死では無反応となります。

 

ただし、歯髄壊疽では温刺激で弱い痛みが誘発されることがありますので注意が必要です。

 

冷刺激に用いられるもの

 

冷刺激を加えるには、冷水、氷片、ドライアイス、エチルクロライドの気化により冷却した小綿球を用います。

 

温刺激に用いられるもの

 

温刺激を加えるには、加熱したストッピングや器具を歯に接触させます。

 

 

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