みんなの歯学〜歯学部1年生でも理解できる!

歯根分離法(ルートセパレーション)の適応と術式

歯根分離法の適応と術式

歯根分離法とは

 

歯根分離法とは、根分岐部病変に適用される治療法です。

 

ルートセパレーションとも呼ばれています。

 

分岐部を近遠心的に切断することで、清掃性を高めます。

 

分離された歯には、歯冠補綴が施され、清掃性の高いスペースが確保されるのです。

 

大雑把に言えば、1本の大臼歯を2本の小臼歯に分離するのが歯根分離法です。

 

歯根や歯槽骨が健康でなければ、行うことが難しいです。

 

歯根分離法の適応

 

歯根分離法は、基本的に下顎大臼歯の貫通型分岐部病変に適用されます。

 

Lindheの分類で言えば、3度の状態で適用されることになります。

 

ただし、ケースによってはプローブが完全に貫通していなくても適用されることがあります。

 

つまり、Lindheの分類の2度、あるいはGlickmanの分類の2級です。

 

・Lindheの分類 3度

 

・Lindheの分類 2度(重症例)

 

・Glickmanの分類 2級(重症例)

 

いずれにせよ、骨植が良い状態でなければ適用できません。

 

骨植とは

 

骨植とは、歯根が歯槽骨に埋まっている状態を指します。

 

ですので「骨植が良い」というのは、歯槽骨がしっかりしていて、その中に歯根がきちんと埋まっているということです。

 

要は、歯根分離といった大きな処置を施しても、抜け落ちてしまわないような状態を意味しています。

 

歯根分離法の術式

 

歯根分離法の術式は、生活歯と失活歯で異なります。

 

生活歯のケースでは、歯根分離法を行う前に、麻酔抜髄法を施すことになります。

 

失活歯のケースでは、必要に応じて感染根管治療を行います。

 

また、術前と術後にフラップ手術を併用することが望ましいです。

 

そして、全ての処置が終わった後に、歯冠補綴を行います。

 

適切な形態を得ることができれば、比較的予後が良好な治療法と言えます。

歯根分離法(ルートセパレーション)の適応と術式 関連ページ

スティップリング(Gingival Stippling)
歯の動揺〜Millerの分類
咬合性外傷と外傷性咬合
根分岐部病変の原因と分類
Lindhe(リンデ)の根分岐部病変分類【図】
Glickman(グリックマン)の根分岐部病変分類
ファルカプラスティの適応と術式
トンネリングの適応と術式
根分岐部病変の治療法
歯根切除法(ルートリセククション)の適応と術式
ヘミセクションの適応と術式
トライセクションの適応と術式
歯肉増殖症の原因となる薬剤
歯肉増殖症の治療法
遺伝性の歯肉増殖症
歯周外科治療の目的
歯周外科治療の禁忌症
歯周外科治療の種類
歯周ポケット掻爬術
再付着と新付着(歯肉組織)
口腔前庭拡張術
小帯切除術(ショウタイセツジョジュツ)
エムドゲイン
歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石
歯石の化学的組成
ポケットデプスとプロービングポケットデプスの違い
パラタルフラップの手順
パラタルフラップの利点
パラタルフラップの特徴
新付着術(ENAP)
SPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)
ボーンサウンディング
歯肉歯槽粘膜形成術(シニクシソウネンマクケイセイジュツ)
アタッチメントレベル
フェストゥーン
辺縁性歯周炎(ヘンエンセイシシュウエン)

ホーム RSS購読 サイトマップ
Home Sitemap Mail Company