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歯肉増殖症の原因となる薬剤

歯肉増殖症の原因となる薬剤

歯肉増殖症とは

 

歯肉増殖症とは、歯肉組織が肥大化する病気です。

 

具体的には、歯肉組織のコラーゲン線維が過剰増生されることで、歯肉が腫大します。

 

この歯肉増殖症には、薬剤によるものと遺伝的なものとがあります。

 

ここでは、薬剤性歯肉増殖症について説明します。

 

遺伝性の歯肉増殖症については、個別ページをご覧下さい。

 

歯肉増殖症の原因薬剤

 

薬剤性歯肉増殖症では、次の3つが原因となります。

 

・フェニトイン

 

・ニフェジピン

 

・シクロスポリン

 

フェニトイン

 

フェニトインは、抗てんかん薬です。

 

ジランチンとも呼ばれる薬剤で、てんかんにおける痙攣発作を抑制する働きがあります。

 

このフェニトインを長期間服用している患者さんの約50%が薬剤性歯肉増殖症を発症しています。

 

組織学的的所見

 

フェニトインが原因の歯肉増殖症では、歯肉が分葉状を呈しながら増生します。

 

投薬を継続している限り、例え歯肉を切除しても再発してしまいますので注意が必要です。

 

組織学的には、リンパ球と形質細胞浸潤を伴う線維性結合組織の増生が見られます。

 

ニフェジピン

 

ニフェジピンは、カルシウム拮抗薬です。

 

つまり、高血圧や狭心症を治療する薬剤です。

 

ニフェジピンを服用している患者さんの約20%が薬剤性歯肉増殖症を発症しています。

 

ニフェジピンはグレープフルーツジュースで作用が増強されますので注意しましょう

 

シクロスポリン

 

シクロスポリンは、免疫抑制剤です。

 

このシクロスポリンを服用している患者さんの25〜30%が薬剤性歯肉増殖症を発症しています。

 

シクロスポリンもニフェジピンと同様、グレープフルーツジュースによって作用が増強されます。

 

その結果、歯肉増殖症の症状も悪化しますので注意しましょう。

 

歯肉増殖症の治療法については、個別ページをご覧ください。

 

 

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