みんなの歯学〜歯学部1年生でも理解できる!

再付着と新付着(歯肉組織)

歯肉組織の再付着と新付着

歯肉の再付着とは

 

歯周外科手術を施すと、セメント質と結合組織が分離します。

 

歯根面から歯肉を一度剥がさなければ、徹底したSRPを行えないからです。

 

治療後、分離されたセメント質と結合組織が再び結合することを再付着と呼んでいます。

 

付着が失われた原因が外傷や歯周外科処置に伴う切開であり、病的なものではないのがポイントです

 

臨床的には、長い上皮性付着を意味しています。

 

・セメント質と結合組織が再びつながること

 

・付着喪失の原因が病気ではない

 

・長い上皮性付着

 

歯肉の新付着とは

 

歯周疾患等、病的な原因で付着が喪失した際に、新たに結合組織性の付着を得ることを新付着と呼んでいます。

 

セメント質が新生され、1から結合組織性の付着が生じます。

 

GTR法やエムドゲインなどの歯周組織再生療法を行うことで実現する付着です。

 

なぜなら、自然な治癒に任せてしまえば、歯肉は接合上皮性の付着になってしまうからです。

 

これは歯周組織の治癒の早さが、それぞれで異なるためです。

 

次の順番で、治癒が完了していきます。

 

歯肉上皮>歯槽骨>歯肉結合組織>歯根膜

 

 

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