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両側乳頭弁移動術

両側乳頭弁移動術の術式と適応症

両側乳頭弁移動術とは

 

両側乳頭弁移動術とは、1歯のみに歯肉の退縮があり、歯根が露出している症例に対して行われる歯周外科処置です。

 

歯肉歯槽粘膜形成術の1種で、隣接する乳頭部歯肉を利用し、露出した根面を被覆します。

 

歯肉弁側方移動術と比べると、歯肉退縮を再発しやすい手術式といえます。

 

歯肉歯槽粘膜形成術の1種

 

・1歯のみに限局した歯肉退縮の症例に適応

 

・隣接する乳頭部歯肉で露出した根面を被覆

 

・歯肉弁側方移動術より歯肉退縮を再発しやすい

 

両側乳頭弁移動術の適応症

 

両側乳頭弁移動術は、隣接部における歯肉が薄すぎたり、深いポケットが存在していたりするなどで、歯肉弁側方移動術が行えない症例に適応されることが多いです。

 

・隣接部における歯肉が極端に薄い

 

・隣接部に深いポケットが存在する

 

歯肉弁側方移動術が行えない症例

 

 

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