挺出(テイシュツ)
歯の挺出とは
歯の挺出(extrusion)とは、歯が生えている方へと移動することを意味します。
要は、上へと浮き上がっていくイメージです。
そのため歯が浮いているような状態を「挺出感がある」と表現することがあります。
ですから、歯の圧下の反意語と考えるとわかりやすいかと思います。
難しい言葉を使えば、次のように言えます。
・歯が長軸に添って歯冠方向へと歯槽から引き抜かれる
この挺出という現象は、自然に起こることもあれば、矯正治療によって人為的に起こすこともあります。
歯が浮いてしまったら歯槽骨に隙間ができるのでは?
歯が挺出すると、元々埋まっていた場所にスペースができますよね。
人体というのはよく出来たもので、歯の挺出によって生じたスペースには、骨の添加や骨新生が起こります。
ですので、挺出が起こっても、骨の中に無意味な空間が残ることはまずありません。
・歯槽堤や歯槽縁に骨添加が起こる
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