人工臓器としてのデンタルインプラント
人工臓器ってなに?
皆さんは、人工臓器と聞いてどんなものを思い浮かべますか?
おそらく、ペースメーカーや心臓の人工弁、それから人工関節などをイメージされることでしょう。
どれも、患者さんが日常生活を送っていく上では、欠かすことのできないパーツですよね。
つまり人工臓器とは、失われた臓器の機能を取り戻してくれる、素晴らしい装置と言えるのです。
そのほとんどが、命に関わるようなものとなっています。
デンタルインプラントも人工臓器!?
実は、歯科で取り扱っているインプラントも人工臓器のひとつです。
インプラントは、病気やケガによって失われた歯を補う人工の歯根です。
直接、顎の骨に埋め込むという、大掛かりな手術を必要とします。
これほどまでに手間暇かけて体に埋め込むのは、それだけ失われた歯の役割が大きかったからです。
もしも、私たちに歯がなければ、食べ物を噛むことができません。
すると、顎の筋力や骨が衰えていき、最終的には流動食しか食べることができなくなるでしょう。
そう考えると、歯という臓器がヒトにとって、どれだけ重要かがわかるかと思います。
そういったことからも、デンタルインプラントは人工臓器として捉えられているのでしょう。