歯科国試過去問 97B-7
乳歯の歯周組織の特徴はどれか。
a. 歯根膜腔は狭い。
b. 歯槽硬線は明瞭である。
c. 歯槽骨梁は密である。
d. 歯根膜線維は密である。
e. セメント質は薄い。
*解答はページの一番下に掲載しています。
小児の健全な歯周組織の特徴
乳歯の歯周組織
乳歯と永久歯では、歯周組織に次のような違いが見られます。
・歯根膜腔は幅が広い
・歯槽硬線は徐々に明瞭となる
・歯槽骨梁は疎である
・歯根膜繊維は密である
・セメント質は薄い
発育途上の歯周組織
小児の歯周組織は、基本的に発育途上であると考えれば、これらの特徴も頭に入りやすいかと思います。
歯根膜線維は、発育が進むにつれて配列が確立されていきます。ですので、それまでは歯根膜腔も幅が広い状態が保たれるのです。
歯槽硬線は、対合歯との咬合関係が確立されていく中で、上下顎が噛み合うようになり、段々と明瞭化されていきます。
歯槽骨も発育に伴い、石灰化が進み、骨梁も密になっていきます。
セメント質も石灰化が進むにつれ、厚みが生まれ、シャーピー線維の埋入も増えてくるようになります。
解答
a ×
b ×
c ×
d ×
e ○