みんなの歯学〜歯学部1年生でも理解できる!

歯のホワイトニングの真の意味〜歯質の再構成

真のホワイトニングはひとつだけ!? クリニックで受ける歯のホワイトニング

世の中に溢れる「歯のホワイトニング」グッズやその方法

 

薬局やドラッグストアには、歯のホワイトニングに関する商品が沢山並んでいます。

 

値段も千円以下のものから、1万円以上するものまで様々です。

 

また、インターネット上には、重曹やレモン汁などを活用した歯のホワイトニング法などが紹介されており、日本人の歯に対する美意識の高まりが感じられます。

 

けれども、これらは本当の意味での歯のホワイトニングとはいえませんので注意が必要です。

 

まず始めに、本当のホワイトニングは、歯科クリニックで受けることのできる治療だけであると述べておきます。

 

厳密には、ホワイトニング剤(過酸化水素)を用いた歯のホワイトニングです。

 

・歯のホワイトニングはホワイトニング剤(過酸化水素)が不可欠

 

ちなみに、重曹やレモン汁を用いた歯のホワイトニングについては、沢山の問題をはらんでいます。

 

詳しくは、と「歯を傷つけるホワイトニング(重曹)」と「歯を溶かすホワイトニング(レモン汁)」のページで詳しく解説しています。

 

歯のホワイトニングとは歯質を新しく作り変えること

 

本来、歯のホワイトニングとは、歯そのものを白く作り変える処置を指しています。

 

エナメル質には、無数の穴が存在しており、そこへ着色性物質が入り込むことがあります。

 

また、歯は常に脱灰と再石灰化という現象が交互に起こっており、表面は新しく作り変えられています。

 

その再生の過程で、着色性物質が入り込んでしまうこもあるのです。

 

そうした微細な汚れが蓄積していくと、歯の黄ばみや黒ずみなどとして、肉眼で見えるようになるのです。

 

この汚れを歯ブラシなどで磨き落とすことは不可能です。

 

そこで必要となるのが、歯の表面のエナメル質を新しく作り変えるという作業なのです。

 

・エナメル質には無数の穴がある

 

・歯は常に再生を繰り返している

 

・エナメル質に入り込んだ汚れは磨き通せない

 

・エナメル質を作り変えることで歯が白くなる

 

市販のホワイトニンググッズは表面の汚れを落とすだけ

 

市販のホワイトニング歯磨き粉やホワイトニング用のジェルは、飽くまで歯の表面についた汚れを落とす効果しかありません。

 

ですから、歯垢に付着している着色性物質は落とせても、歯質に入り込んでしまった汚れを落とすことはできません。

 

それができるのは、過酸化水素や過酸化尿素が含まれているホワイトニング剤だけです。

 

そして、今の日本で、このホワイトニング剤を使用あるいは処方できるのは、歯科医師しかいないのです。

 

つまり、歯科医師の指導のもとで行われる、オフィスホワイトニングかホームホワイトニングでしか、歯のホワイトニングは行えないのです。

 

・市販のグッズは歯の汚れを落とす効果しかない

 

・ホワイトニング剤(過酸化水素)には歯を作り変える作用がある

 

・ホワイトニング剤は歯科医師によって処方される

 

ちなみに、歯の汚れが着色なのか変色なのかによって、歯を白くする方法も異なります。

 

もしも歯の汚れが変色だった場合は、ホワイトニング剤を用いた歯のホワイトニングでは対処できないことが多いです。

 

この点については、「歯の変色と着色」に参考となる情報を記載しています。

 

先天性ポルフィリン尿症では、歯が赤褐色になり、象牙質形成不全症では、歯がオパール色になることがあります。

 

また、「変色と着色の違い」についてやホワイトニング剤を用いた方法では対処できない汚れに関しては、個別ページで解説しています。

 

 


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