みんなの歯学〜歯学部1年生でも理解できる!

ピンホール

ピンホールの原因と防止策

ピンホールとは

 

ピンホールとは、鋳造欠陥(チュゾウケッカン)の一種で、鋳造体の内層や表面近くに生じる小さな空孔です。

 

この空孔の大きいものは、ブローホールと呼びます。

 

・鋳造欠陥の一種

 

・鋳造体の内層や表面近くに生じる小さな空孔

 

・大きな空孔はブローホール

 

ピンホールの発生部位

 

ピンホールの発生箇所は、主に鋳造体表層から1層下の部位です。

 

・鋳造体表層から1層下の部位

 

ピンホールが発生するメカニズム

 

鋳造時に埋没材に接触した表面が先に凝固し、溶湯の温度が下がるとともに、溶湯が吸蔵していたガスを放出します。

 

これは溶解度が小さくなるためです。

 

その結果、鋳造体の内層や表面近くに小さな空孔であるピンホールが生じるのです。

 

・鋳造時に埋没材に接触した表面が先に凝固

 

・溶湯の温度が下がると溶湯が吸蔵していたガスを放出

 

鋳造体の内層や表面近くに小さな空孔であるピンホールが生じる

 

ガスの選択吸蔵について

 

融解金属元素は、ガスを選択吸蔵します。

 

例えば、銀は酸素、パラジウムは水素などを選択的に吸蔵します。

 

ピンホールの防止策

 

ピンホールを防ぐには、真空(減圧)鋳造、またはアルゴンガス雰囲気下での鋳造が適しています。

 

大気中での溶解は、フラックスを使用して、融解金属と大気を遮断する必要があります。

 

・真空(減圧)鋳造

 

・アルゴンガス雰囲気下での鋳造

 

 


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