顎関節強直症の原因と症状
顎関節強直症とは
・下顎頭と下顎窩が癒着
・顎運動が制限される
顎関節強直症とは、下顎頭と下顎窩が癒着し、顎運動が制限された病態を指します。
顎関節強直症の原因
先天性では、関節突起の形成不全や無形成に伴って発症します。
先天性
・関節突起の形成不全や無形成
後天性では、下顎骨骨髄炎、顎骨周囲炎、中耳炎、耳下腺炎、扁桃炎などの炎症波及によって生じます。
それから、血行性感染による化膿性顎関節炎、下顎骨関節突起骨折などの外傷、手術後の後遺症で発症することもあります。
後天性
・下顎骨骨髄炎
・顎骨周囲炎
・中耳炎
・耳下腺炎
・扁桃炎
・化膿性顎関節炎
・下顎骨関節突起骨折
・手術後の後遺症
顎関節強直症の癒着状態について
顎関節強直症は、癒着の状態から、線維性癒着、軟骨性癒着、骨性癒着に分類されます。
・線維性癒着
・軟骨性癒着
・骨性癒着
顎関節強直症の顔貌に与える影響
若年者に発症すると、その後の下顎の成長が障害され、片側ではオトガイの患側偏位、両側性では小下顎症による鳥貌を呈するようになります。
・下顎の成長が障害
・片側ではオトガイの患側偏位
・両側性では小下顎症による鳥貌
顎関節強直症の治療法
顎関節強直症の治療は、癒着部を切除し、関節の可動性を与える顎関節授動術が行われます。
顎関節授動術
・癒着部を切除
・関節の可動性を与える
術後には、顎運動練習が不可欠で、それを怠ると再癒着が生じることがあるため要注意です。
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