EBMとは
EBM(Evidence Based Medicine)は、「根拠に基づく医療」という意味です。
医療の現場では、それぞれの経験や理論で、医療行為を施してしまう場面が多々あります。
もちろん、それが正しい判断で、良い結果を生み出すこともあるでしょう。
けれども、悪い結果を引き起こす可能性もあります。
これでは安定的に質の高い医療を提供することができません。
そこで重要となるのがEBMです。
問題点の定式化
患者の問題点をわかりやすい言葉に変えて整理することです。
どんな問題を抱えているのかを明確化し、共有できるようにします。
ここでPICOに形式を用いると、問題点の定式化をスムーズに行うことができます。
*「PICOとは」のページ参照
情報収集
定式化した問題点を解決するために、情報収集を行います。
その際、理学的な初見や臨床検査、文献、専門家の意見などを集め、最良と言える根拠(evidence)を追求します。
能率的で質の高い情報収集が求められます。
情報の検証と評価
収集した情報の妥当性や有用性を吟味し、批判的に検証します。
最終的に評価を下し、患者への適用へと移ります。
情報の患者への適用
実地臨床に、結果を応用します。
ここでは、医療従事者が持つ臨床的専門技量と得られた情報とを、バランス良く統合する必要があります。
研究課題の抽出
自分たちが実行したことの事後評価を行います。
研究課題を抽出し、ブラッシュアップを行っていきます。