歯科国試過去問 94A-3
嚥下時に通常見られない現象はどれか。
a. 喉頭口の閉鎖
b. 軟口蓋の挙上
c. 舌の前方移動
d. 下顎骨の後方移動
e. 声門の閉鎖
*解答はページの一番下に掲載しています。
嚥下時に見られる口腔、咽頭、食道の現象
嚥下とは
嚥下とは、食塊を口腔から食道へと送り込む運動のことです。
嚥下運動は次の通り、3つの相に分けることができます。
第1相 → 口腔相
第2相 → 咽頭相
第3相 → 食道相
嚥下運動の第1相では、随意運動と反射運動が混在しています。
第2相と第3相は完全な反射運動です。
嚥下運動時に起こる現象
嚥下運動時には、口腔や咽頭、食道において、次のような現象が起こります。
・軟口蓋の挙上
・舌の後方移動
・下顎骨の後方移動
・喉頭口の閉鎖
・声門の閉鎖
咽頭腔と後鼻腔との連絡を遮断するために、軟口蓋は挙上します。
口腔と咽頭腔との連絡を遮断するために、舌は後方へ移動します。舌の後部は挙上します。
下顎骨には後方移動が起こります。
喉頭蓋が下方に回転することで、喉頭口は閉鎖されます。
声門は閉鎖し、嚥下性無呼吸が起こります。
解答
a ×
b ×
c ○
d ×
e ×