みんなの歯学〜歯学部1年生でも理解できる!

DMF指数

DMF指数

う蝕の指標として、DMF指数というものが用いられます。

 

DMFとは、以下のような意味です。

 

D(decayed teeth) 未処置う歯

 

M(missing teeth) う蝕原因の喪失歯

 

F(hilled teeth) 充填歯

 

これら3つをう蝕として取り扱うのがDMF指数です。

 

永久歯のう蝕を対象としています。

 

一般的な感覚では、D(未処置う歯)のみがう蝕と見なされそうですが、既に失われた歯と既に治療を終えた歯も、う蝕と見なすのが特徴です。

 

ですからDMF指数は、患者さんの「総う蝕経験」を数値で表すことができると言えます。

 

ちなみに、喪失歯があるからと言って、全てをMとカウントしてはいけません。

 

例えば、矯正治療における抜歯や、外傷などによって失った歯に関しては、Mとはカウントしないのです。

 

純粋にう蝕が原因で喪失した歯のみをMとしてカウントします。

 

そんなDMF指数には、次のような種類が存在しています。

 

それぞれ分子と分母が異なりますので、注意深く見て下さい。

 

DMF者率

 

DMF者率 = D,M,Fいずれかの歯を1歯以上有する被検者数 / 被検者数 ×100%

 

DMF歯率

 

DMF歯率 = 被検歯におけるDMF歯の合計 / 被検歯数(Mを含む) × 100%

 

DMF歯面率

 

DMF歯面率 = 被検歯面におけるDMF歯面の合計 / 被検歯面数(Mの歯面数を含む) × 100%

 

DMFT指数
 

 

DMFT指数 = 被検者全員におけるDMF歯の合計 / 被検者数

 

DMFS指数

 

DMFS指数 = 被検者全員におけるDMF歯面の合計 / 被検者数

 

 

 

・DMFT指数は、集団における1人平均DMF歯数を表しています。

 

・DMF者率およびDMF歯率の単位は%です。

 

・DMFTの「T」は、permanent toothの略

 

・DMFSの「S」は、permanent tooth surfaceの略

 

 

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