歯科国試過去問 100A-21
歯の平均寿命が最も長いの次のうちのどれか。
a. 上顎中切歯
b. 下顎犬歯
c. 上顎第一小臼歯
d. 上顎第一大臼歯
e. 下顎第一大臼歯
*解答はページの一番下に掲載しています。
歯科疾患実態調査の結果
厚生労働省は、歯科疾患実態調査で、歯の平均寿命を調べました。
その結果、歯の平均寿命は、前歯部と臼歯部では、前歯部の方が長いことがわかりました。
・臼歯より前歯の方が寿命が長い
前歯部を上下顎で比較すると、下顎の方が寿命が長いです。
これは、上下の歯の形態を比較すると納得できるかと思います。
上顎に比べて下顎の前歯は、清掃性に優れた平坦な形態をしています。
・前歯は下顎の方が寿命が長い
臼歯部の上下顎では、数値にバラつきが見られるため、どちらか一方が明らかに寿命が長いとはいえません。
個々人の生活習慣や歯列の形態などによって、寿命が大きく変わる部位なのでしょう。
歯種別の平均寿命
それぞれの歯種では、次のような平均寿命が算出されました。
中切歯
・上顎中切歯 → 62年
・下顎中切歯 → 66年
犬歯
・上顎犬歯 → 61年
・下顎犬歯 → 66年
第一小臼歯
・上顎第一小臼歯 → 58年
・下顎第一小臼歯 → 61年
第一大臼歯
・上顎第一大臼歯 → 58年
・下顎第一大臼歯 → 53年
ちなみに、最も寿命が短い歯種は下記のとおり第二大臼歯です。
第二大臼歯
・上顎第二大臼歯 → 51年
・下顎第二大臼歯 → 50年
解答
a ×
b ○
c ×
d ×
e ×