血清カルシウム濃度
歯を始めとした硬組織の構造と機能を維持するには、カルシウムが必須です。
このカルシウムは食物から摂取され、血液を介して全身を循環しています。
その際、血清カルシウム濃度が一定に保たれることで、歯や骨も正常な状態を維持できるのです。
ヒトの血清カルシウム濃度(正常値)
9〜10mg/dl (約2.5mM)
ヒトの血清カルシウム濃度は、厳格にこの値に保たれています。
カルシウムのとりこみ口
十二指腸
口腔から摂取した食物は、胃で消化されます。
栄養となるものは、十二指腸で吸収され、血液に乗っかることとなります。
その中に、カルシウムも含まれているのです。
カルシウムの貯蔵庫
骨
カルシウムを摂取して、血清カルシウム濃度の正常値を超える分に関しては、骨の中に貯蔵されます。
血清濃度が低下すれば、骨から血液へと放出されることとなります。
カルシウムの排泄口
腎臓
沢山のカルシウムが体内にとりこまれると、余剰分を腎臓から排泄することになります。
このように、血清カルシウム濃度は、一定に保たれるよう、調節されているのです。
その仕組みについては、「血清カルシウム濃度の調節機構」のページで説明します。