MRIとMRAの違い
頭部の画像診断には、MRIとMRAというものがあります。
どちらも磁力を用いたMRI装置を使用するため、根本的には同じであると言えます。
ただ、厳密には描写できる画像も発見できる病気も異なっているのです。
MRI(magnetic resonance imaging ; 磁気共鳴画像法)
MRIは、強力な磁力を発して、体内の組織に存在している水素電子の反応を記録します。
その結果、脳腫瘍や脳出血といった病変を発見することができます。
MRA(magnetic resonance angiography ; 磁気共鳴血管造影法)
MRAは、その名の通り、血管を描き出す撮影法です。
MRIとは異なり、頭部に分布している血管のみを描写します。
ですので、脳血管の異常を見極める際に使用されます。
具体的には、脳動脈瘤や動静脈奇形などを発見することで、くも膜下出血や脳梗塞などを未然に防ぐことが可能となります。