肺胸郭コンプライアンス
肺胸郭コンプライアンスとは
肺胸郭コンプライアンスとは、肺や胸郭の膨らみやすさを表すものです。
コンプライアンスが低いと肺や胸郭が膨らみにくいといえます。
肺胸郭コンプライアンスの異常で疑われる病気
肺胸郭コンプライアンスが正常値よりも高かったり、低かったりすると、次のような病気が疑われます。
肺コンプライアンス低下 → 肺線維症、無気肺、肺水腫
肺コンプライアンス増大 → 肺気腫
胸郭コンプライアンス低下 → 胸郭変形、胸水
静肺と動肺の違いについて
肺コンプライアンスには、静肺と動肺の2種類があります。
それぞれの違いには、次の通りです。
静肺コンプライアンス
人工呼吸器を装着した状態では、呼気経路が遮断されているため、気流を停止させることが可能となります。
この時に測定できるものを静肺コンプライアンスといいます。
動肺コンプライアンス
吸気から呼気に移行する際には、空気が気道抵抗を受けます。
この時に測定できるものを動肺コンプライアンスといいます。
ですので、動肺コンプライアンスには、気道抵抗の因子が加わっていることになります。