湯回り不良の原因と対策法
湯回り不良とは
湯回り不良とは、鋳造欠陥(チュゾウケッカン)の一種です。
溶湯が鋳型内空洞の隅々まで十分に満たしきらないうちに凝固した場合に生じる現象です。
・鋳造欠陥の一種
・溶湯が鋳型内空洞の隅々まで十分に満たしきらないうちに凝固
湯回り不良の特徴
鋳造体は、溶湯の周りが不良なために、原型と比べて部分的な欠損形態を示します。
・原型と比べて部分的な欠損形態を示す
湯回り不良の原因
鋳込み完了時間より凝固終了時間の方が短い時に発生します。
・鋳込み完了時間より凝固終了時間の方が短い
湯回り不良の対策法
鋳込み完了時間を短くし、凝固完了時間を長くすれば、湯回り不良を防止することができます。
・鋳込み完了時間を短くする
・凝固完了時間を長くする
鋳込み完了時間を短くするには、鋳造圧を高くする、通気性を良くする(ベントの付与)、スプルーを太くするなどの対策法が考えられます。
鋳込み時間の短縮
・鋳造圧を高くする
・通気性を良くする(ベントの付与)
・スプルーを太くする
凝固完了時間を長くするには、溶湯の温度を高くする、鋳型の温度を上げるなどの対策法が有効です。
凝固完了時間の延長
・溶湯の温度を高くする
・鋳型の温度を高くする