鋳肌荒れの原因と防止策
鋳肌荒れとは
鋳肌荒れとは、鋳造欠陥(チュゾウケッカン)の一種で、鋳造体の全面または局所の表面(鋳肌)が荒れて、粗造になる現象です。
・鋳造欠陥の一種
・鋳造体の全面または局所の表面(鋳肌)が荒れて粗造になる現象
鋳肌荒れの5つの原因
鋳肌荒れの原因としては、以下に挙げる5つが考えられます。
原因1
埋没時の混水比を大きくし過ぎて、埋没材の気孔が大きくなり、鋳型壁面が荒れる
原因2
埋没材に粒子の粗いものを用いる
原因3
ワックスパターンの表面に、アルコールや界面活性剤が残っていたにも関わらず、そのまま埋没して局所的に硬化が遅れる
原因4
埋没材の早期加熱や急加熱をして、鋳型壁面が荒れる
原因5
溶湯の温度を上げ過ぎて、鋳造時に鋳型表面と化学反応が生じて荒れる
鋳肌荒れが生じやすい金属
鋳肌荒れは、Co-Cr系合金など、融点が1300℃を超える金属で生じやすいです。
Co-Cr系合金
融点が1300℃を超える金属