バックアクションクラスプの特徴と適応症
バックアクションクラスプとは
バックアクションクラスプは、舌面(口蓋面)に鉤体があるクラスプです。
鉤脚は口蓋のファーゾーンまで延びています。
鉤腕は、鉤体部から欠損側隣接面、辺縁隆線部を通り、歯冠を取り巻いていきます。
鉤尖は、頬側ファーゾーンのアンダーカット部に置きます。
アンダーカット量は、0.25mmです。
・舌面、口蓋面に鉤体
・鉤腕が歯冠を取り巻く
・鉤尖は頬側ファーゾーンのアンダーカット
・0.25mmのアンダーカット
バックアクションクラスプの適応症
バックアクションクラスプは、臼歯の歯冠が頬側に傾き、舌側にアンダーカットが少ない症例に適応されます。
つまり、上顎臼歯部に適応されることが多いです。
特に、歯軸の関係と審美性の観点から、上顎小臼歯との相性が良いクラスプといえます。
・臼歯の歯冠が頬側に傾斜
・舌側のアンダーカット量が少ない
・上顎小臼歯部に適応
鉤腕の弾性による緩圧作用
画像1のように、バックアクションクラスプのレストは鉤腕の途中に設置されています。
そのため、鉤体からレストまでの距離が長くなっておりめ、鉤腕の弾性による緩圧作用が期待できるのです。
遊離端欠損症例で、左右対称的に用いると効果が高まります。
・レストが鉤腕の途中にある
・鉤腕の弾性による緩圧作用
・両側性の設計が効果的
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