フッ素の急性中毒量と致死量
フッ素による急性中毒の濃度
フッ素は歯質を強化し、虫歯を予防してくれる素晴らしい物質です。
けれども、高濃度で使用すると急性中毒を引き起こすことがあります。
濃度によっては死に至ることがありますので注意が必要です。
以下に、急性中毒を引き起こし得るフッ素の濃度と致死量を記載します。
急性中毒量 | 致死量 | |
NaF濃度 | 4mg/kg | 150-270mg |
フッ素濃度 | 2mg/kg | 75-140mg |
NaF(フッ化ナトリウム)は、フッ化物歯面塗布法などに用いられている物質で、純粋なフッ素ではないため、濃度が高めに設定されています。
一方、純粋なフッ素は、NaFの半分の濃度でも急性中毒量や致死量に達することがあります。
その他、次のようなフッ素濃度についても知っておくと、さらに知識が深まります。
重篤症状が出る量
5mg/kg以上
1日のフッ素摂取量
1-3mg
血清中のフッ素濃度
0.1ppm