歯体移動(シタイイドウ)
歯の歯体移動とは(bodily movement)
歯の歯体移動とは、歯が傾くことなく平行移動することです。
ですから、歯冠と歯根が同じ方向へ同じ距離だけ移動することになります。
矯正治療は、単に歯を傾けるだけの傾斜移動だけでは、成り立ちません。
この歯体移動がなければ、適切な位置へと歯を動かすことができないのです。
どうやって平行移動させるのか
矯正装置で歯冠に力を加えただけでは、傾斜移動しか起こりません。
そこで、歯体移動をさせるためには、トルクをかけるか、歯冠表面の2カ所以上の点に力を加える必要が出てきます。
・トルクをかける
・2カ所以上の点に力を加える
トルクは、エッジワイズ装置によってかけることが可能です。
また、歯体移動の回転中心は根尖側無限大にあります。
歯根膜では何が起こっているのか
歯体移動では、歯根膜における圧迫帯と牽引帯の分布が特徴的です。
歯が移動する方向の歯根膜は、全体が圧迫帯となります。
一方、反対側の歯根膜は、全体が牽引帯となります。
2カ所以上の点に力を加えて平行移動させると、このようにはっきり圧迫帯と牽引帯が分かれるのです。
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