EDTA(エデト酸)
EDTA(エデト酸)とは
EDTA(Ethylen Diamine Tetraacetic Acid)とは、日本語で「エチレンジアミン四酢酸」といいます。
エデト酸と略されることもあります。
このEDTAには、キレート作用があるのが特徴です。
キレート作用でスミヤー層を除去する
キレート作用とは、シンプルに言えばイオンと結合する能力です。
歯に作用させると、無機質溶解作用が発揮され、結果的に歯質が脱灰します。
つまり、EDTAが歯質のCaと結合して脱灰が生じ、象牙質が軟化することになります。
この性質を利用したのがスミヤー層の除去です。
このように、EDTAには歯を脱灰させる強い力がありますが、中性で用いることで口腔粘膜を傷つけないようにすることが可能です。
ちなみに、同じような性質を持ったものにフェノールスルフォン酸というものがあります。
フェノールスルフォン酸は口腔粘膜も腐食させる
フェノールスルフォン酸にも、EDTAと同様に無機質溶解作用(脱灰作用)があります。
同時に、有機質溶解作用もあるのが、この物質の特徴です。
有機質溶解作用があるということは、歯肉や口腔粘膜まで腐食してしまうため、今現在、歯科治療で使用されることはほとんどないと言えます。
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