構成咬合(コウセイコウゴウ)
構成咬合とは
構成咬合とは、人為的に作られた咬合位です。
主に、機能的矯正装置を作る際に必要となる顎位です。
機能的矯正装置には、アクチバトールやフレンケルの装置、バイオネーターなどがあります。
構成咬合において、術者が操作するのは下顎位です。
口輪筋や舌筋を含む、下顎運動に関与する全ての筋を矯正的機能力として利用できるように、下顎の位置を誘導します。
その結果生じるのが構成咬合位(コウセイコウゴウイ)です。
構成咬合の設定に必要な3つの位置関係
構成咬合の設定には、次の3つの位置関係を考慮する必要があります。
・垂直的位置
・前後的位置
・側方的位置
垂直的位置
垂直的位置では、切歯間距離及び咬合面間距離が以下の範囲に収まるよう、咬合高径を挙上させます。
前歯部1〜2mm(切歯間距離)
臼歯部3〜4mm(咬合面間距離)
前後的位置
前後的位置は、アングルU級やアングルV級といった上下顎の前突があるケースで調整が行われます。
上顎前突では、下顎を前方へ誘導
下顎前突では、下顎を後方へ誘導
側方的位置
側方的位置は、下顎の側方偏位が見られるケースで調整が行われます。
正中を合わせる
構成咬合における印象採得時の注意点
構成咬合における印象採得時では、次の3つの注意点を頭に入れておきましょう。
・採得用ワックスは頬側咬頭や唇面を覆ってはいけない
・採得用ワックスを軟化しすぎてはいけない
・模型上ではなく患者さんの口腔内で採得しなければならない
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