慢性単純性根尖性歯周炎の原因と症状
慢性単純性根尖性歯周炎とは
慢性単純性根尖性歯周炎とは、急性単純性根尖性歯周炎が慢性化したものです。
治療をせず放置していると、急性単純性根尖性歯周炎から移行していきます。
慢性単純性根尖性歯周炎の原因
慢性単純性根尖性歯周炎の原因は、長期間に渡って軽微な刺激が加わり続けることです。
具体的には、不適切な根管治療などです。
滲出機転は少ないのですが、マクロファージや形質細胞の浸潤、それから骨吸収といった慢性炎症の症状が見られます。
慢性単純性根尖性歯周炎の症状
慢性単純性根尖性歯周炎の症状は、次の通りです。
自発痛
なし
咬合痛・打診痛
違和感がある
根尖部圧痛
なし
根尖部歯肉の発赤・腫脹
なし
エックス線所見
歯根膜腔の拡大
リンパ節圧痛
白線の連続性が消失する
病理学的所見は?
長期間放置すると、歯根膜は肉芽化し、リンパ球、形質細胞を伴う毛細血管や線維芽細胞の増殖が見られてきます。
また、根尖部歯槽骨や歯根の吸収が起こってきます。
重症化すると、根尖周囲に硬化性骨炎が生じることもありますので、注意が必要です。