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歯周病学

歯周病学

 

(随時更新中)

歯周病学記事一覧

スティップリング(Gingival Stippling)

スティップリングとは、歯肉表面に認められる複数の陥凹です。丸くて小さい陥凹が、等間隔に存在しています。シンプルに言えば、歯肉表面のブツブツですね。健康な付着歯肉に存在するスティップリングは、健康な付着歯肉に認められるものです。これは、歯肉と歯槽骨をつなぐコラーゲン線維が上皮を引っ張り上げるために生じ...

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歯の動揺〜Millerの分類

Miller(ミラー)の分類0度生理的動揺 0.2mm以内1度 唇舌方向にわずかに動揺 0.2〜1mm2度唇舌方向に中等度に動揺  1.0〜2.0mm近遠心方向にわずかに動揺3度唇舌、近遠心方向に動揺 2mm以上歯軸の方向にも動揺

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咬合性外傷と外傷性咬合

歯周疾患を引き起こす原因として、咬合性外傷というものがあります。外傷性咬合という言葉もあり、とても混乱してしまうポイントだと思いますので、それぞれについて詳しく解説します。咬合性外傷とは咬合性外傷には、一次性と二次性が存在しています。どちらも、過剰な力が歯周組織に加わり、その支持構造に変化をもたらし...

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根分岐部病変の原因と分類

根分岐部病変とは根分岐部病変とは、複数の歯根がある歯に生じる歯周病変です。つまり、多根歯の分岐部における歯槽骨の吸収などがそれに当たります。根分岐部病変の原因根分岐部病変の原因には、以下のようなものを挙げることができます。・根分岐部へのプラークの付着・歯内-歯周疾患(髄管を交通路とするもの)・エナメ...

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Lindhe(リンデ)の根分岐部病変分類【図】

Lindheの分類のわかりやすい表現Lindhe(リンデ)の根分岐部病変分類をシンプルに表現すると、次の通りになります。図も併せてご参照ください。1度歯冠幅径の1/3以内にしかプローブを挿入できない状態2度歯冠幅径の1/3以上プローブを挿入できるが貫通はしない状態3度プローブが貫通する状態Lindh...

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Glickman(グリックマン)の根分岐部病変分類

Glickmanの分類の定義Glickman(グリックマン)の根分岐部病変分類は、以下のように定義されています。図も併せてご覧下さい。1級根分岐部に発生する初期の病変で、エックス線上では骨吸収像が確認できない状態2級根分岐部の歯槽骨吸収が存在し、プローブを挿入することはできるが貫通はしない状態3級根...

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ファルカプラスティの適応と術式

ファルカプラスティとはファルカプラスティ(ファーケーションプラスティ)とは、根分岐部病変に対する処置法のひとつを指します。具体的には、根分岐部における硬組織の形態修正を意味します。このファルカプラスティには、次の2種類があります。・オドントブラスティ・オステオブラスティオドントブラスティとは、歯冠と...

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トンネリングの適応と術式

トンネリングとはトンネリングとは、根分岐部の歯質及び歯槽骨を整形して、トンネルを形成する処置です。ですから、トンネル形成術とも呼ばれています。具体的には、フラップ手術を行った後に歯や骨を整形して、分岐部が口腔内に露出するようにします。そうすることで、分岐部の清掃が可能となるのです。ただし、根分岐部を...

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歯根分離法(ルートセパレーション)の適応と術式

歯根分離法とは歯根分離法とは、根分岐部病変に適用される治療法です。ルートセパレーションとも呼ばれています。分岐部を近遠心的に切断することで、清掃性を高めます。分離された歯には、歯冠補綴が施され、清掃性の高いスペースが確保されるのです。大雑把に言えば、1本の大臼歯を2本の小臼歯に分離するのが歯根分離法...

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根分岐部病変の治療法

根分岐部病変の治療法の種類根分岐部病変には、次のような治療法があります。・ファルカプラスティ・トンネリング(トンネル形成術)・歯根分離法(ルートセパレーション)・歯根切除法(ルートリセクション)・ヘミセクション/トライセクションそれぞれの適応と術式に関しては、個別ページをご覧下さい。根分岐部病変の適...

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歯根切除法(ルートリセククション)の適応と術式

歯根切除法とは歯根切除法とは、重度の歯周炎に対して行われる治療法です。基本的に、歯周炎が1根のみに限局しているケースで行われます。その病変が存在している1根のみを切除するのが、歯根切除法です。ルートリセクションとも呼ばれています。歯根切除法の適応歯根切除法の適応は、上顎大臼歯です。具体的には、頬側近...

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ヘミセクションの適応と術式

ヘミセクションとはヘミセクション(hemisection)とは、問題が生じた歯根を切断する治療法です。問題というのは、歯根の破折や穿孔などです。歯根が2つある下顎大臼歯に適用され、どちらか一方のみを切断するためヘミ(半分)という名称がつけられています。切断されるのは、保存処置が不可能と判断された歯根...

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トライセクションの適応と術式

トライセクションとはトライセクション(trisection)とは、折れたり穴が開いた歯根を切断する治療法です。トライ(tri)は3つという意味で、3根歯である上顎大臼歯を指しています。この上顎大臼歯の3根のうち、1根のみを切除するのがトライセクションです。切断されるのは、保存処置が不可能と判断された...

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歯肉増殖症の原因となる薬剤

歯肉増殖症とは歯肉増殖症とは、歯肉組織が肥大化する病気です。具体的には、歯肉組織のコラーゲン線維が過剰増生されることで、歯肉が腫大します。この歯肉増殖症には、薬剤によるものと遺伝的なものとがあります。ここでは、薬剤性歯肉増殖症について説明します。*遺伝性の歯肉増殖症については、個別ページをご覧下さい...

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歯肉増殖症の治療法

歯肉増殖症の治療の流れは次の通りです。1.服用している薬剤の変更2.プラークコントロール+SRP3.経過観察4.歯肉切除術経過観察して、症状が改善されていれば歯肉切除術を行う必要はありません。それでは個々の処置について、詳しく見ていきましょう。服用する薬剤を変更する薬剤性歯肉増殖症では、その原因は服...

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遺伝性の歯肉増殖症

遺伝性歯肉線維腫症(イデンセイシニクセンイシュショウ)とは遺伝的因子が関係している歯肉増殖症を遺伝性歯肉線維腫といいます。小児の歯肉に現れやすい病変で、成長期にある間は切除してもすぐに再発してしまいます。遺伝性歯肉線維腫症の特徴遺伝性歯肉線維腫症では、歯肉の一部あるいは全体の粘膜固有層に線維組織性の...

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歯周外科治療の目的

歯周外科治療の目的とは歯周外科治療では、歯肉を切開し、骨を切除するなどの外科処置を伴います。それだけ大掛かりな処置を施すには、次に挙げるような目的があるからです。・歯根面への器具の到達性を良くする・歯周ポケットの減少および除去・歯周組織の再生・プラークコントロールを容易にするための歯周組織の形態修正...

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歯周外科治療の禁忌症

歯周外科治療を避けるべき状態歯周外科処置には様々なリスクが伴います。それだけに、次に挙げるような状態は避けなければいけません。・プラークコントロールが確立されていない・歯周基本治療が完了していない・患者の理解が得られていない・全身状態に問題がある・体力が低下している高齢者プラークコントロールが確立さ...

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歯周外科治療の種類

歯周外科治療の分類歯周外科治療は、次の4つに大きく分類することができます。・組織付着療法・切除療法・歯周組織再生療法・歯肉歯槽粘膜形成術歯周外科治療の種類次に、それぞれに分類されている術式について見ていきましょう。組織付着療法組織付着療法では、基本的に骨へのアタックを行いません。ですから、骨切除や骨...

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歯周ポケット掻爬術

歯周ポケット掻爬術とは歯周ポケット掻爬術とは、スケーラーを使って歯周ポケット内を掻爬する歯周外科処置です。炎症を起こしているポケット内壁の上皮と肉芽組織を取り除き、歯根面も平滑化します。そうすることで歯周ポケットを減少させ、上皮を再付着させることが目的です。歯周ポケット掻爬術の適応歯周ポケット掻爬術...

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再付着と新付着(歯肉組織)

歯肉の再付着とは歯周外科手術を施すと、セメント質と結合組織が分離します。歯根面から歯肉を一度剥がさなければ、徹底したSRPを行えないからです。治療後、分離されたセメント質と結合組織が再び結合することを再付着と呼んでいます。付着が失われた原因が外傷や歯周外科処置に伴う切開であり、病的なものではないのが...

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口腔前庭拡張術

口腔前庭拡張術とは口腔前庭拡張術とは、口腔前庭が浅い症例に施される歯周外科治療です。口腔前庭が浅いと、プラークコントロールが行いにくかったり、義歯をはめにくかったりと様々な問題が生じます。そうした浅い口腔前庭を拡張して適切な深さにするのが口腔前庭拡張術の主な目的です。切開は部分層弁によって行われ、歯...

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小帯切除術(ショウタイセツジョジュツ)

小帯切除術とは小帯切除術とは、位置異常を起こしている小帯を切除することでその位置を修正する処置です。高位付着している小帯や、歯肉退縮などによって小帯が辺縁歯肉に近接しているようなケースに適用されます。ちなみに、口腔内には次の3つの小帯があります。・頬小帯・舌小帯・上唇小帯/下唇小帯小帯切除術の適応小...

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エムドゲイン

エムドゲインとはエムドゲインとは、歯周疾患によって破壊されたセメント質や歯槽骨などを再生させる根面塗布剤です。エムドゲインというのは商品名で、物質名としてはエナメルマトリックスタンパクと呼ぶことができます。・壊れたセメント質や骨の再生・エナメルマトリックスタンパク質(物質名)エナメルマトリックスタン...

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歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石

歯石とは歯石とは、歯の表面に沈着している石灰化した物質です。層板状を呈し、表面には糸状菌等が無数に付着しています。表層よりも深層の方が硬くできています。・歯面に沈着した石灰化物質・細菌が付着・深層の方が硬いまた、沈着している場所によって、歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石の2つに分けることができます。それぞ...

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歯石の化学的組成

歯石の組成歯石の化学的組成は、無機成分と有機成分、水分の3つに分けることができます。それぞれの割合は以下の通りです。・無機成分(83%}・有機成分(11%)・水分(6%)こうして見ると、歯石のほとんどは無機成分で構成されていることがわかります。次に、有機成分と無機成分に含まれている物質について見てみ...

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ポケットデプスとプロービングポケットデプスの違い

ポケットデプスとプロービングポケットデプスの違いポケットデプスポケットデプスとは、歯肉辺縁からポケット底部までの距離を意味し、図1においては「b」に該当します。PD・歯肉辺縁からポケット底部までの距離プロービングポケットデプス一方、プロービングポケットデプスは、歯肉辺縁から歯周プローブ先端までの距離...

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パラタルフラップの手順

パラタルフラップとはパラタルフラップ手術は、Staffileno(1969)によって開発され、Corn(1980)によってさらに改良されたフラップ手術です。口蓋組織が厚く肥厚した場合に用いられる歯周ポケット除去手術で、歯肉組織の厚い他の部位にも広く適用され、利用価値が高いとされています。パラタルフラ...

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パラタルフラップの利点

パラタルフラップ手術の利点パラタルフラップ手術には、以下に挙げるような利点があります。@フラップの厚さの調整が自由にできるAパラタルフラップを適切な位置に適合させることが可能B薄いフラップの形成により、術後、良好な歯肉形態が得られるCwedge operationなどとのコンビネーションが容易である...

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パラタルフラップの特徴

パラタルフラップの特徴パラタルフラップは口蓋の解剖学的特性のため、上下顎の頬側や下顎の舌側とは異なったフラップのデザインを必要とします。具体的には、以下の3点を特徴としています。@深い歯周ポケットを積極的に除去し、生理的な浅い歯肉溝を確立A清掃しやすい歯肉形態Bパラタルフラップを歯槽骨縁の形態と一致...

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新付着術(ENAP)

新付着術(ENAP)とは新付着術(ENAP)とは、メスを使って歯周ポケットの内壁を切除し、SRPを行う治療法です。根面のSRPを行った後には、歯周組織を縫合し、歯面との付着が起こるように促します。そんな新付着術は、ENAP(Excisional New Attachment Procedure)と呼...

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SPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)

SPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)とはSPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)とは、歯周治療によって病状が比較的安定した症例に行われる治療法です。ただ、あくまで「安定した状態」であり、治癒ではありませんので、そのままメインテナンスに移行することができません。ですので、SPTとメインテナ...

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ボーンサウンディング

ボーンサウンディングとはボーンサウンディング(bone sounding)とは、歯槽骨の吸収形態を確認するために行われる検査法です。歯周外科手術を施すにあたって実施されます。・歯槽骨の吸収形態を確認・歯周外科処置に先立って行われるボーンサウンディングの方法と目的ボーンサウンディングでは、歯周プローブ...

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歯肉歯槽粘膜形成術(シニクシソウネンマクケイセイジュツ)

歯肉歯槽粘膜形成術とは歯肉歯槽粘膜形成術(mucogingival surgery)とは、歯周外科治療の一種で、歯肉や歯槽粘膜の形態を外科処置によって改善する方法です。歯周病の増悪因子となるような、歯肉形態の異常などを形成外科手術によって改善します。具体的には、幅の狭い口腔前庭や不十分な付着歯肉など...

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アタッチメントレベル

アタッチメントレベルとはアタッチメントレベルとは、歯肉の付着部位を示す指標です。臨床的には、セメントエナメル境から歯周ポケット底部までの距離をアタッチメントレベルとして計測します。・歯肉の付着部位を示す指標・セメントエナメル境から歯周ポケット底部までの距離アタッチメントレベルの特徴アタッチメントレベ...

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フェストゥーン

フェストゥーンとはフェストゥーンとは、辺縁歯肉がロール状に増大した病態です。歯肉が線維性に増殖し、浮き出たように肥厚します。・辺縁歯肉がロール状に肥厚・線維性増殖フェストゥーンの原因フェストゥーンの主な原因としては、外傷性咬合が挙げられます。・咬合性外傷 ツイート

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辺縁性歯周炎(ヘンエンセイシシュウエン)

辺縁性歯周炎とは辺縁性歯周炎とは、歯肉辺縁を炎症の起源とする歯周疾患です。歯周ポケットを形成しながら、歯根膜や歯槽骨に炎症が波及していくもので、一般的な歯周炎というと、この辺縁性歯周炎を指します。・炎症の起源が歯肉辺縁・歯周ポケットを形成しながら歯根膜や歯槽骨へと炎症が広がる・一般的に歯周炎と呼ばれ...

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歯周パック

歯周パックとは歯周パックとは、歯周外科処置を施した後に使用する包帯材です。創面を包帯材によって被覆し、パックしたような状態にします。そんな歯周パックは、歯周包帯やサージカルパックと呼ばれることもあります。・歯周外科処置後に用いる包帯材・創面を被覆・歯周包帯(別称)歯周パックの目的歯周パックの目的は、...

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シュガーマンファイル

シュガーマンファイルとはシュガーマンファイルとは、歯周外科処置で用いられるファイル(やすり)です。やすりの部分で、歯槽骨整形を行います。・歯周外科処置で用いられる器具・ファイル(やすり)・歯槽骨整形シュガーマンファイルの使用目的シュガーマンファイルは、歯間部における歯槽骨整形の仕上げや、骨縁下ポケッ...

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エナメルマトリックスタンパク質(EMD)

エナメルマトリックスタンパク質とはエナメルマトリックスタンパク質とは、歯周再生療法に用いられるタンパク質です。歯根の発生時に形成されるヘルトヴィッヒ上皮鞘の内エナメル上皮細胞から分泌されます。・歯周再生療法に活用されるタンパク質・ヘルトヴィッヒ上皮鞘の内エナメル上皮細胞から分泌エナメルマトリックスタ...

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侵襲性歯周炎(シンシュウセイシシュウエン)

侵襲性歯周炎とは侵襲性歯周炎とは、歯周組織の急速な破壊を特徴とする歯周炎です。家族性に認められることから、遺伝が関連していると考えられています。そのため臨床的には、歯肉の炎症やプラーク及び歯石の沈着が少ない傾向にあります。・歯周組織の急速な破壊・家族性(遺伝が関係する)・歯肉の炎症やプラーク及び歯石...

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ペリオドンタルメディシン

ペリオドンタルメディシンとはペリオドンタルメディシンとは、内科的歯周治療を意味します。歯周病は、全身疾患との関わりが深い口腔疾患であるため、様々な配慮が必要となります。・内科的歯周治療・歯周病と全身疾患との関わりは深い歯周疾患がリスクファクターとなる全身疾患歯肉や歯槽骨に慢性的な炎症が存在すると、炎...

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外斜切開(ガイシャセッカイ)

外斜切開とは外斜切開とは、余分な歯肉を切除する目的で行われる歯周外科の切開法です。根尖方向から歯冠方向へと斜めに加えられる切開です。そんな外斜切開は、歯肉切除術で行われます。・余分な歯肉を切除することが目的・歯周外科の切開法・根尖方向から歯冠方向へと斜めに切開・歯肉切除術で使われる内斜切開(ナイシャ...

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内斜切開(ナイシャセッカイ)

内斜切開とは内斜切開とは、フラップ手術や新付着術の際に行われる切開法です。歯肉縁からやや離れた部位より、歯槽骨の方向へとメスを入れます。その結果、歯周ポケットの病的な内壁を除去することができます。続いて、メスを歯頚部に沿わせて、半円形のカーブを描くように切開を進めていきます。・フラップ手術や新付着術...

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壊死性潰瘍性歯肉炎

壊死性潰瘍性歯肉炎とは壊死性潰瘍性歯肉炎とは、歯間乳頭部や辺縁歯肉に壊死および潰瘍が見られる歯周疾患です。主な症状・歯間乳頭部や辺縁歯肉の壊死および潰瘍壊死性潰瘍性歯肉炎では易出血性や接触時の疼痛、自発痛といった症状も現れます。その他、歯肉表面における灰白の偽膜、強い口臭、発熱や倦怠感などの全身症状...

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歯肉歯槽粘膜境(シニクシソウネンマクキョウ)

歯肉歯槽粘膜境とは歯肉歯槽粘膜境とは、文字通り歯肉と歯槽粘膜との境界を意味します。ただ、歯肉というのは「遊離歯肉」と「付着歯肉」とに区別されるので、正確には付着歯肉が歯槽粘膜に移行する部位といえます。・歯肉と歯槽粘膜との境界・付着歯肉が歯槽粘膜に移行する部位歯肉歯槽粘膜境の見極め方付着歯肉は骨面に強...

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プラークリテンションファクター

プラークリテンションファクターとはプラークリテンションファクターとは、プラークを増加させたり、プラークコントロールを困難にさせたりする因子を指します。歯肉炎や歯周炎の進行に関与します。・プラークを増加させる・プラークコントロールを困難にする・歯周疾患の進行に関与するプラークリテンションファクターの具...

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歯肉膿瘍(シニクノウヨウ)

歯肉膿瘍とは歯肉膿瘍とは、根尖性歯周炎の進展によって、根尖相当部歯肉粘膜下、または歯肉骨膜下に膿が貯留したものを指します。膿瘍または瘻孔を伴うのも特徴のひとつです。そんな歯肉膿瘍は、パルーリス(parulis)と呼ばれることもあります。・根尖性歯周炎が原因・根尖相当部歯肉粘膜下、歯肉骨膜下に膿が貯留...

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歯冠長延長術(シカンチョウエンチョウジュツ)

歯冠長延長術とは歯冠長延長術とは、十分な臨床的歯冠長を獲得する目的で行う歯周外科治療です。処置の際には、生物学的幅径(セイブツガクテキフクケイ)を考慮します。・十分な臨床的歯冠長を獲得することが目的・歯周う外科治療の一種・生物学的幅径を考慮歯冠長延長術の方法歯周外科治療では、以下に挙げる術式で歯冠長...

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萌出性歯肉炎(ホウシュツセイシニクエン)

萌出性歯肉炎とは萌出性歯肉炎とは、歯が萌出する際、歯冠に沿って赤色線状を示す一過性の歯肉炎です。歯肉辺縁部が発赤し、浮腫性に丸みを帯びます。・歯の萌出期に現れる・歯冠に沿って赤色線状を呈する・一過性の歯肉炎・歯肉辺縁部が発赤・浮腫性に丸みを帯びる不潔性歯肉炎の併発歯の萌出期には、辺縁歯肉が不潔域とな...

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歯肉頬移行部(シニクキョウイコウブ)

歯肉頬移行部とは歯肉頬移行部とは、上顎または下顎の頬粘膜が、歯肉粘膜に移行する部分を指します。義歯製作においては、義歯の安定をはかるために活用される部位です。・頬粘膜が歯肉粘膜に移行する部分・義歯製作に活用義歯製作における歯肉頬移行部の役割歯肉頬移行部は、口腔前庭頬側隙の底部で、広く伸展性があるため...

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思春期性歯肉炎

思春期性歯肉炎とは思春期性歯肉炎とは、思春期に見られる歯肉炎で、高度の歯肉出血と歯肉増殖が認められます。・思春期に発症する歯肉炎・高度の歯肉出血と歯肉増殖思春期性歯肉炎の原因局所的病因が歯肉の炎症を惹起していることは他の歯肉炎と同じなのですが、ホルモンの変調がその進展に影響を与えているという点が特徴...

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歯肉弁根尖側移動術(APF)

歯肉弁根尖側移動術とは歯肉弁根尖側移動術とは、歯肉歯槽粘膜形成術の一種です。歯肉弁根尖側移動術の目的付着歯肉の幅を広くし、口腔前庭拡張とポケット除去を1回の手術で行います。・付着歯肉の幅を拡大・口腔前庭拡張・ポケット除去歯肉弁根尖側移動術の手順手術方法は、歯肉剥離掻把手術と同じで、歯肉を骨面から剥離...

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歯肉アメーバ

歯肉アメーバとは歯肉アメーバとは、口腔内に常在する原虫で、自由生活アメーバの一種です。プラークや歯周炎患者の膿汁などから検出されます。・口腔内に常在する原虫・自由生活アメーバの一種・プラークや歯周炎患者の膿汁などから検出歯肉アメーバは、健康な口腔からも20%前後は検出され、歯周炎が進行した口腔からは...

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歯周嚢胞(シシュウノウホウ)

歯周嚢胞とは歯周嚢胞とは、歯根膜の歯冠側部の歯原性上皮から発生した嚢胞です。炎症性傍側性嚢胞と呼ばれることもあります。・歯根膜の歯冠側部の歯原性上皮から発生した嚢胞です。・炎症性傍側性嚢胞(WHO分類)歯周嚢胞の特徴歯根膜に含まれる歯原性上皮に由来し、歯周ポケットにおける炎症過程の結果として生じます...

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アタッチメントロス

アタッチメントロスとはアタッチメントロスとは、炎症などにより歯と歯肉(上皮および結合組織)の付着が喪失した状態を指します。付着の喪失により、歯肉底または歯周ポケット低が根尖側へと移動します。・炎症などによる歯と歯肉の付着が喪失した状態・歯周ポケット低が根尖側へと移動するアタッチメントレベルの変化アタ...

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アタッチメントゲイン

アタッチメントゲインとはアタッチメントゲインとは、アタッチメントロスによって喪失した歯と歯肉の付着が、歯周治療などによって回復した状態を指します。その結果、歯周ポケット底は根尖側から歯冠側へと移動します。・アタッチメントロスが回復した状態・歯周ポケット底は根尖側から歯冠側へと移動するアタッチメントレ...

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両側乳頭弁移動術

両側乳頭弁移動術とは両側乳頭弁移動術とは、1歯のみに歯肉の退縮があり、歯根が露出している症例に対して行われる歯周外科処置です。歯肉歯槽粘膜形成術の1種で、隣接する乳頭部歯肉を利用し、露出した根面を被覆します。歯肉弁側方移動術と比べると、歯肉退縮を再発しやすい手術式といえます。・歯肉歯槽粘膜形成術の1...

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クレン・カプランのポケットマーカー

クレン・カプランのポケットマーカーとはクレン・カプランのポケットマーカーとは、ポケット底を描記するピンセットです。2本1組になっています。一方でポケットの深さを測り、もう一方で歯肉のポケット底の深さを描記します。・ポケット底を描記するピンセット・2本1組・一方でポケットの深さを測り、もう一方で歯肉の...

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歯根膜腔(シコンマククウ)

歯根膜腔とは歯根膜腔とは、歯根膜が存在する部分で、X線写真上では、歯根と歯槽硬線の間の線状の透過像として認められます。・歯根膜が存在する部分・X線写真では歯根と歯槽硬線の間の線状の透過像として見える歯根膜腔の幅歯根膜腔は、正常では顎骨と歯根との間に幅0.2〜0.4mm程度のX線透過像性の線として認め...

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歯肉溝内切開(シニクコウナイセッカイ)

歯肉溝内切開とは歯肉溝内切開とは、文字通り歯肉溝から根尖方向に加えられる切開です。歯肉溝内切開の適応症歯肉溝内切開は、遊離歯肉がきわめて薄い症例に適応されます。歯肉溝内切開の目的歯肉溝内切開は、歯周ポケットがない部位での歯肉剥離を目的としています。歯肉溝内切開のまとめ・歯肉溝から根尖方向に加えられる...

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