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歯内療法学

歯内療法学

 

(随時更新中)

歯内療法学記事一覧

アペキソゲネーシスとアペキシフィケーション

生えて間もない歯は、歯根が未完成であることが多いです。これを根未完成歯(こんみかんせいし)と言います。この根未完成歯がう蝕になったり、外傷によって、歯髄に炎症が生じると、とても厄介なことになります。その時に知っておくべき概念がアペキソゲネーシスとアペキシフィケーションです。・アペキソゲネーシス ap...

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歯髄疾患(13)

歯髄疾患に関するコンテンツです。歯髄充血から歯髄炎、歯髄の退行性変化に至るまでを詳しく解説していきます。

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根尖性歯周炎の原因

根尖性歯周炎の原因とは根尖性歯周炎の原因は、以下の3つに分けることができます。1.生物学的原因(細菌感染)2.化学的原因3.物理的・機械的原因これらが原因となって、根尖性歯周組織に炎症が生じるのが根尖性歯周炎です。それでは個々の原因について、詳しく見ていきましょう。根尖性歯周炎の生物学的原因根尖性歯...

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根尖性歯周炎の分類

急性と慢性に分類根尖性歯周炎は、まず急性と慢性とに分類することができます。・急性根尖性歯周炎・慢性根尖性歯周炎一過性の強い刺激が加わると、急性根尖性歯周炎を発症します。一方、軽微な感染や機械的な弱い刺激が加わると、慢性根尖性歯周炎を発症することが多いです。ここに、抵抗力の低下などが起こると、化膿性炎...

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急性単純性根尖性歯周炎の原因と症状

急性単純性根尖性歯周炎とは急性単純性根尖性歯周炎とは、根尖の歯周組織の生じる急性の炎症です。細菌感染や機械的刺激によって起こります。急性単純性根尖性歯周炎は、急性漿液性根尖性歯周炎とも呼ばれ、漿液を主体とした滲出液が生じます。急性単純性根尖性歯周炎の原因急性単純性根尖性歯周炎の原因は、機械的刺激と化...

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急性化膿性根尖性歯周炎の原因と症状

急性化膿性根尖性歯周炎とは急性化膿性根尖性歯周炎とは、根尖部に化膿性の急性炎症が生じる疾患です。急性歯槽膿瘍と呼ばれるkともあります。自発痛や根尖部圧痛などの症状が非常に強く現れてきます。放置していると慢性化膿性根尖性歯周炎へと移行していきますので注意が必要です。急性化膿性根尖性歯周炎の原因急性化膿...

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慢性単純性根尖性歯周炎の原因と症状

慢性単純性根尖性歯周炎とは慢性単純性根尖性歯周炎とは、急性単純性根尖性歯周炎が慢性化したものです。治療をせず放置していると、急性単純性根尖性歯周炎から移行していきます。慢性単純性根尖性歯周炎の原因慢性単純性根尖性歯周炎の原因は、長期間に渡って軽微な刺激が加わり続けることです。具体的には、不適切な根管...

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慢性化膿性根尖性歯周炎の原因と症状

慢性化膿性根尖性歯周炎とは慢性化膿性根尖性歯周炎とは、急性化膿性根尖性歯周炎が慢性化した疾患です。慢性歯槽膿瘍や慢性根尖周囲膿瘍と呼ばれることもあります。いずれの名称も、化膿巣に膿瘍が形成されることに由来しています。慢性化膿性根尖性歯周炎の原因慢性化膿性根尖性歯周炎の原因は、急性化膿性根尖性歯周炎に...

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歯根肉芽腫の原因と症状

歯根肉芽腫とは歯根肉芽腫とは、根尖周囲に貯留した膿が吸収され、器質化された病態です。つまり、慢性化膿性根尖性歯周炎から移行したものが歯根肉芽腫です。化膿巣は肉芽組織へと置換されています。*肉芽(ニクゲ)に関しては肉芽組織をご参照下さい歯根肉芽腫の原因歯根肉芽腫の原因は、慢性化膿性根尖性歯周炎です。慢...

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歯根嚢胞の原因と症状

歯根嚢胞とは歯根嚢胞とは、歯根肉芽腫に上皮の増殖を伴うことで出現する、袋状の物体です。増殖した上皮は、袋の内側を構成します。つまり、歯根嚢胞とは、上皮で裏装(リソウ)された病的空洞であるとも言えるのです。ちなみにこの裏装上皮は、マラッセの上皮遺残(ジョウヒイザン)に由来しています。歯根嚢胞の原因歯根...

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フェニックス膿瘍の原因と症状

フェニックス膿瘍とはフェニックス膿瘍とは、慢性化膿性根尖性歯周炎等が急性化したものです。主に、体の免疫力が低下した際に現れる、急性の炎症です。その症状の激しさから、フェニックス膿瘍(phoenix abscess)という特異な名称が付けられています。フェニックス膿瘍の原因フェニックス膿瘍の原因は、免...

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ストッピング

ストッピングとはストッピング(temporary stopping)とは、歯内療法で仮封に用いられる材料です。ストッピングの主成分はガッタパーチャで、その他、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、蜜蝋が含まれています。ストッピングの成分ガッタパーチャ(主成分)酸化亜鉛炭酸カルシウム蜜蝋ストッピングはガッタパーチ...

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根管貼薬剤(コンカンチョウヤクザイ)

根管貼薬剤とは根管貼薬剤とは、抜髄後の根管内を無菌化するために用いられる薬剤です。・根管を無菌化するための薬剤根管内の微生物に対して非特異的に作用し、持続的な殺菌・消毒効果をもたらします。根管貼薬剤には、歯質や組織に対する為害性が少ないという所要性質が求められます。・殺菌、消毒作用・組織為害性が少な...

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タウロドント(タウロドンティズム)

タウロドントとはタウロドント(taurodont)とは、歯冠歯髄腔が長軸方向に極端に長い歯で、相対的に歯根が短くなるため、長胴歯とも呼ばれています。ですのでタウロドント歯は、根尖部だけ離開した、とても歪な形態をしています。・歯冠歯髄腔が長軸方向に長い歯・根尖部だけ離開タウロドント歯の特徴タウロドント...

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根管充填に使用する器具

根管充填の使用器具根管充填では、以下に挙げる器具を使用します。・根管充填用ピンセット・スプレッダー・根管用プラガー・ルーラー・エンドゲージ・レンツロ根管充填用ピンセット根管充填用ピンセットは、ガッタパーチャポイントやペーパーポイントが把持しやすいように先端部に溝を有し、ポイントを把持したまま固定でき...

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水酸化カルシウム製剤(根管貼薬剤)

水酸化カルシウム製剤の作用水酸化カルシウム製剤は、間接覆髄材、直接覆髄材、生活歯髄切断材、根管充填材として使用されている薬剤です。この水酸化カルシウム製剤は、各種の細菌に持続的殺菌作用があります。それに加え、壊死組織溶解作用、浸出液抑制作用、消炎作用、硬組織誘導作用、鎮痛作用、LPS不活化作用なども...

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水酸化カルシウム製剤の貼薬方法

水酸化カルシウム製剤の貼薬手順水酸化カルシウム製剤(図1)は、次のような手順で貼薬を行います。図1/図2/図3薬剤の練和ガラス練板上で、水酸化カルシウムを滅菌精製水または滅菌生理食塩液でペースト状に練和する(図2)。根管内に挿入レンツロに水酸化カルシウムのペーストを付けて、低速コントラで根管内に挿入...

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根管洗浄剤〜根管の化学的清掃

根管洗浄剤の種類根管洗浄剤は、有機質溶解剤(次亜塩素酸ナトリウム溶液)と無機質溶解剤(EDTA)の2種類に大きく分けることができる。・有機質溶解剤(次亜塩素酸ナトリウム溶液)・無機質溶解剤(EDTA)有機質溶解剤の特徴と作用有機質溶解剤(次亜塩素酸ナトリウム溶液)次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)溶...

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セメント象牙境(セメントゾウゲキョウ)

セメント象牙境とはセメント象牙境とは、歯根象牙質がセメント質と接触する境界部のことを指します。・歯根象牙質がセメント質と接触する境界部とりわけ重要なのが、根尖部に位置しているセメント象牙境です。なぜならこの部位のセメント象牙境は、歯髄と歯根膜との境界にあたるからです。この部位を別名「生理学的根尖孔」...

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生理学的根尖孔(セイリガクテキコンセンコウ)

生理学的根尖孔とは根尖孔には、生理学的根尖孔と解剖学的根尖孔の2種類があります。図1生理学的根尖孔とは、象牙セメント質境に位置している根尖孔で、根管の最狭窄部となっています。・象牙セメント質境に位置・根管の最狭窄部画像1の赤い矢印の部分が生理学的根尖孔です。さらに外側にあるのが解剖学的根尖孔です。生...

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不顕性露髄(フケンセイロズイ)

不顕性露髄とは不顕性露髄とは、臨床症状から露髄が疑われるが、明らかな露髄が認められない状態を指します。つまり、う窩と歯髄の間に健全象牙質が残っているかどうかの判断がつかない状態です。不顕性露髄は、仮性露髄と呼ばれることもあります。・臨床症状から露髄が疑われるが確認ができない・う窩と歯髄の間に健全象牙...

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ホルムクレゾール(FC)

ホルムクレゾールとはホルムクレゾールとは、ホルマリンとクレゾールを混和した薬剤で、歯内療法においては断髄薬、根管治療薬として用いられています。ホルムクレゾールは「FC」と略されることもあります。・ホルマリンとクレゾールの混和液・FC(別名)ホルムクレゾールを根管内に貼薬すると、ホルマリンが気体化して...

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幻歯痛(ゲンシツウ)

幻歯痛とは幻歯痛とは、歯の痛みを伝える歯髄が失活しているにも関わらず、歯痛を感じる現象です。主に抜髄処置後に生じる神経因性疼痛です。幻歯痛は、歯髄から中枢へと歯の痛みを伝える神経に障害があるものと考えられます。・歯髄が失活している歯に生じる痛み・抜髄処置後に生じるケースが多い・歯痛を伝達する神経に障...

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コロナルリーケージ

コロナルリーケージとはコロナルリーケージとは、根管治療後の歯冠側から根管内への微小漏洩のことを指します。微小漏洩といえども、口腔内の」細菌などが根管内に侵入するため、根管が再感染を起こすことがあります。あるいは、根管の再汚染によって根尖性歯周組織が刺激され、経過不良や再発を起こす可能性もあります。・...

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外歯瘻(ガイシロウ)

外歯瘻とは外歯瘻(external dental fistula)とは、歯瘻のうち、口腔外(皮膚)に開いたものを指します。つまり、歯の疾患に由来する化膿性炎症が皮下軟組織に波及して、皮下膿瘍を形成したものです。皮膚を破って体表へと膿が排泄されます。・口腔外(皮膚)に開いた歯瘻・歯の疾患に由来する化膿...

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根管長測定法(コンカンチョウソクテイホウ)

根管長測定法とは根管長測定法とは、根管治療のために根管長(作業長)を決める方法のことを指します。・根管長を決める方法根管長測定の意義根管治療中に根尖歯周組織を損傷しないためには、徹底した根管拡大、根管消毒、緊密な根管充填を行う必要があります。そこで重要となるのが患歯の根管の正確な長さを知ることです。...

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咬頭被覆(コウトウヒフク)

咬頭被覆とは咬頭被覆(cuspid covering)とは、咬頭を修復物で覆うことを意味します。臼歯部の無髄歯実質欠損の大きな臼歯部の無髄歯(根管充填歯)では、原則的に咬頭被覆を行います。臼歯部は咬合力が大きく、歯根破折予防の観点からも、咬頭を覆うことが必要になるからです。・臼歯部の根管充填歯は咬頭...

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オーバーインスツルメンテーション

オーバーインスツルメンテーションとはオーバーインスツルメンテーションとは、根管拡大および根管形成の際に、器具が作業長(根尖孔)を超えてしまうことを指します。・作業長を超えて根管拡大器具を使用することオーバーインスツルメンテーションが起きると、根尖孔の破壊が生じるだけでなく、根尖歯周組織の機械的刺激や...

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開口器(カイコウキ)

開口器とは開口器とは、歯科治療を行う際に、口を開けた状態を維持するために用いられる器具です。口腔内の検査や歯科処置を施す際に、患者さん自身が開口状態を保つのが難しい場合に使用します。 ツイート

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EMR(電気的根管長測定法)

EMRとはEMR(Electric Measuring of Root canal length)とは、電気的根管長測定法の略称で、根管長測定法の一種です。EMRは、生理学的根尖孔の位置を特定することができる唯一の根管長測定法であるため、臨床では広く活用されています。・電気的根管長測定法・生理学的根...

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根管通過法(コンカンツウカホウ)

根管通過法とは根管通過法とは、感染根管治療時に行われる補助療法のひとつです。根尖病巣部にある不良肉芽組織の破壊や洗浄を目的として実施されます。・感染根管治療の補助療法・根尖病巣部にある不良肉芽組織の破壊や洗浄根管通過法の手順根管通過法では、洗浄用シリンジを根管に固定し、薬液を注入します。薬液は、根管...

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アピカルジップ

アピカルジップとはアピカルジップとは、根管拡大時に生じる逸脱痕です。彎曲が大きい根管を、リーマーやファイルなどで強く切削することで生じます。・根管拡大時に生じる逸脱痕・彎曲が大きい根管に生じやすい根管拡大用の器具は、サイズが大きくなるにつれて柔軟性を失うため、そのまま号数を上げていくと彎曲根管を傷つ...

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歯根端切除術(シコンタンセツジョジュツ)

歯根端切除術とは歯根端切除術とは、外科的歯内療法の一種です。根尖部の病変を根尖と一緒にまとめて除去する治療法です。・外科的j歯内療法の一種・根尖部病変を根尖と一緒に除去歯根端切除術の手順具体的には、根尖部の歯槽骨を開削し、露出した病変部を掻把します。同時に、歯根の先端を除去し、背後にある病的組織も一...

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間接抜髄(カンセツバツズイ)

間接抜髄とは間接抜髄とは、歯髄の全てを除去する際に、除痛法として失活法を行う治療法です。抜髄をする際には、既に歯髄は死んでいるため、失活抜髄と呼ばれることもあります。・歯髄の全部除去・除痛のために失活法を事前に行う・失活抜髄(別名)間接抜髄の適応症間接抜髄は、急性症状を伴わない歯髄が適応です。全身疾...

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フレアーアップ

フレアーアップとはフレアーアップとは、慢性炎症が急性発作を起こすことを指します。具体的には、症状がなかった慢性根尖性歯周炎が自発痛や咬合痛などを呈する急性根尖性歯周炎に急性転化することを意味します。・慢性炎症の急性転化・無症状から自発痛や咬合痛を呈するようになる・慢性根尖性歯周炎 → 急性根尖性歯周...

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フレアー形成

フレアー形成とはフレアー形成とは、2級メタルインレー窩洞のイスムスから頬側、あるいは舌側に向かう外形線を、自然な末広がりの状態に形成することです。これをフレアーカーブやスイーピングカーブと呼ぶこともあります。・2級メタルインレー窩洞における形成・イスムスから頬側あるいは舌側に向かう外形線を自然な末広...

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フェリアーのセパレーター

フェリアーのセパレーターとはフェリアーのセパレーターとは、即時歯間分離に用いられる機器です。アイボリーのセパレーターやエリオットのセパレーターがウェッジング(くさび)の原理に基づいているのに対し、フェリアーのセパレーターは牽引力を利用して歯間を分離します。・即時歯間分離に用いられる・牽引力を利用(牽...

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アピカルシート・アピカルストップ

アピカルシートとはアピカルシートとは、根管の拡大形成時に、根尖狭窄部に設けられる抵抗形態です。アピカルストップと呼ばれることもあります。・根尖狭窄部に設けられる抵抗形態・アピカルストップ(別称)アピカルシートの付与アピカルシートは、リーマーやファイルの先端によるV字形の切削痕として、根尖狭窄部に付与...

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髄室(ズイシツ)

髄室とは髄室とは、歯髄という軟組織が入るスペースのことで、厳密には冠部歯髄腔を指します。髄室は、歯の外形を縮小した形を呈しています。・冠部歯髄腔・歯髄入るスペース・歯の外形を縮小した形歯根部は?歯根に相当する部分は、根管または根部歯髄腔といいます。・根管・根部歯髄腔 ツイート

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間接覆髄法(カンセツフクズイホウ)

間接覆髄法とは間接覆髄法とは、深在性のう蝕ではあるが、健全象牙質が一層残存している窩洞に適応される歯髄保護法です。一回の処置で罹患象牙質の徹底除去を行い、歯髄保護をはかります。・深在性のう蝕で健全象牙質が一層残存している窩洞・歯髄の保護法・罹患象牙質の徹底除去を行う接着性修復では間接覆髄は不要コンポ...

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意図的再植(イトテキサイショク)

意図的再植とは意図的再植とは、歯を歯槽窩からいったん抜去して、口腔外で根尖孔を閉鎖した後、歯を歯槽窩へと戻す治療法です。・歯を歯槽窩から抜去・口腔外で根尖孔を閉鎖・歯を歯槽窩へ戻す意図的再植の適応症意図的再植は、根管の閉塞などにより、根管を介しての根尖病変の治療が困難となった歯に適応されます。特に、...

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歯髄鎮痛消炎剤

歯髄鎮痛消炎剤とは歯髄鎮痛消炎剤とは、知覚の亢進した歯髄の鎮痛、消炎を目的に使用される薬剤です。歯髄鎮痛消炎療法で用いられます。・知覚の亢進した歯髄の鎮痛、消炎が目的・歯髄鎮痛消炎療法に用いられる薬剤歯髄鎮痛消炎剤の所要性質歯髄鎮痛消炎剤の所要性質は以下の通りです。・歯髄を傷害しない・象牙質透過性が...

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タグバック

タグバックとはタグバックとは、側方加圧充填において、マスターポイントを根尖部で根管壁へときつく適合させる方法です。・側方加圧充填で行う・マスターポイントを根尖部で根管壁へ緊密に適合させる方法タグバックの方法マスターポイントを根管に挿入した際、根管先端の1mm手前で根管壁に強く把持されるよう、ポイント...

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歯痛錯誤(シツウサクゴ)

歯痛錯誤とは歯痛錯誤とは、疼痛の原因とは異なる歯に痛みを感じることをいいます。急性歯髄炎では、痛みの定位が悪いため、患歯を間違えやすく、隣在歯や対顎の歯に痛みを訴えることがあります。これが歯痛錯誤です。・疼痛の原因とは異なる歯に痛みを感じること・急性歯髄炎に多い・隣在歯や対顎の歯に痛みを訴える関連通...

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マセランキット

マセランキットとはマセランキットとは、根管内器具破折の際に用いる道具です。・根管内器具破折を除去する道具マセランキットの使用手順まず、中空性のトレフィンバーで、破折ファイル周囲の歯質を切削します。次に、突き出た破折ファイルをエキストラクターで把持し、引き抜いて除去します。・中空性のトレフィンバーで破...

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待機的診断法

待機的診断法とは待機的診断法とは、経過を観察することにより、最終判断を行う診断法です。可逆的な歯髄炎かどうかが疑わしい時に、原因となる軟化象牙質などを除去したあと、歯髄鎮痛消炎療法などを行い経過観察します。一定期間経過後、自発痛の発現などがなく、電気診や温度診に対して正常に反応する場合は、歯髄は健全...

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歯髄息肉(歯髄ポリープ)

歯髄息肉とは歯髄息肉とは、慢性増殖性歯髄炎で見られる炎症性肉芽組織で、歯髄ポリープと呼ばれることもあります。若年者の生活力が旺盛な歯に見られることが多いです。・慢性増殖性歯髄炎で見られる炎症性肉芽組織・歯髄ポリープ(別名)・若年者の生活力が旺盛な歯髄に好発歯髄息肉の病理学的特徴歯髄ポリープは頭部と頸...

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慢性開放性歯髄炎

慢性開放性歯髄炎とは慢性開放性歯髄炎とは、う蝕が歯髄腔に到達し、露髄がある歯髄炎を意味します。・露髄がある歯髄炎具体的には、・慢性潰瘍性歯髄炎と慢性増殖性歯髄炎の2つが該当します。・慢性潰瘍性歯髄炎・慢性増殖性歯髄炎慢性開放性歯髄炎の症状慢性開放性歯髄炎では、歯髄腔との交通があるため、歯髄に直接細菌...

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MTAセメント

MTAセメントとはMTAセメントとは、鉱物系の三酸化物から成る水硬性セメントです。主に直接覆髄の際に用いられるセメントです。・三酸化物からなる水硬性セメント・直接覆髄に用いられるその他、以下に挙げる目的でも使用されることがあります。・生活歯髄切断・穿孔部封鎖・根管充填・逆根管充填・穿孔部の修復・外部...

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直接覆髄(チョクセツフクズイ)

直接覆髄とは直接覆髄とは、露髄した歯髄に薬剤を貼付して保護し、歯髄の健康を維持する治療法です。直接覆髄の適応症と禁忌症窩洞形成や破折などにより、偶発的に露髄したケースで、新鮮な健康歯髄が適応となります。適応症・偶発的な露髄・新鮮な健康歯髄ですので、軟化象牙質除去時の露髄や感染が疑われる歯髄は禁忌とい...

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仮性露髄・不顕性露髄

仮性露髄とは仮性露髄とは、視診では露髄が明らかではないが、軟化象牙質が歯髄に達していて、すでに細菌感染が起こっている露髄状態を指します。つまり、感染歯質が歯髄を覆っているので、取り扱いは露髄と同じです。そんな仮性露髄は、不顕性露髄(フケンセイロズイ)と呼ばれることもあります。・視診では露髄が明らかで...

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歯髄振盪(シズイシントウ)

歯髄振盪(シズイシントウ)とは歯髄振盪とは、生活歯が打撲などの外傷により、急激に大きな外力を受けた際に起こる病態です。歯髄が生活しているにもかかわらず、歯髄電気診で生活反応を示さなくなった状態を指します。・打撲などの外傷で急激に大きな外力を受けた生活歯に生じる・歯髄が生活していても歯髄電気診で生活反...

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歯髄電気診

歯髄電気診とは歯髄電気診とは、歯に微弱な電流を流し、その反応で歯髄の生死を鑑別する検査法です。・歯に電流を流して歯髄の生死を鑑別する検査生活歯では通電によって痛みが起こるが、歯髄が壊死した歯では痛みが起こりません。ただし、歯髄電気診で歯髄の病態を正確に診断することはできません。あくまで、生活している...

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抜髄針(バツズイシン)

抜髄針とは抜髄針とは、根管の歯髄の除去に用いる器具です。クレンザーと呼ばれることもあります。・歯髄除去に用いる器具・クレンザー(別名)抜髄針の特徴と使用方法抜髄針には、細い針状の金属線の先端部に微細な棘状の突起が付与されています。これをブローチホルダーに装着し、根管に挿入します。その後、軽く回転させ...

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ホルマリングアヤコール

ホルマリングアヤコールとはホルマリングアヤコールとは、ホルマリン系根管消毒剤です。刺激性が低く、貼薬後の臨床的不快症状の発現も少ないため、う窩、抜髄根管および感染根管の殺菌・消毒剤として使用されます。・ホルマリン系根管消毒剤・刺激性が低い・貼薬後の臨床的不快症状の発現が少ない・う窩、抜髄根管、感染根...

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レッジ

レッジとはレッジとは、根管の拡大形成中、器具の逸脱により起こる根管壁の棚状の切削痕です。・器具の逸脱により形成される根管壁の棚状切削痕レッジの原因と弊害ファイルやリーマーは、サイズが太くなるにつれて、柔軟性が低下するため、彎曲した根管では、器具の逸脱が起こりやすくなります。根管内にレッジが形成されて...

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ステップバック法

ステップバック法とはステップバック法とは、彎曲根管において、根管からの器具の逸脱を防ぐ目的で行われる根管拡大形成法です。・彎曲根管に適応される根管拡大形成法・根管からの器具の逸脱を防止ステップバック法が必要な理由根管拡大用の器具は、30番以降のサイズになると急激に柔軟性が低下します。そのため、通常の...

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硬化性骨炎(コウカセイコツエン)

硬化性骨炎とは硬化性骨炎とは、根尖性歯周炎の一種です。根尖周囲組織に骨が増殖し、X線不透過性の領域が生じる骨硬化性病変です。・根尖性歯周炎の一種・根尖周囲組織に骨が増殖・X線不透過性の領域が生じる骨硬化性病変硬化性骨炎の原因長期に渡って弱い刺激が加わる慢性炎症が原因となります。その結果、骨梁が増大し...

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外科的歯内療法

外科的歯内療法とは外科的歯内療法とは、外科的処置により歯の保存を図る歯内療法の一種です。根尖歯周組織に病変があって、根管閉塞などで根管からの治療が行えないケースに適応されます。・外科的処置により歯の保存を図る歯内療法・根管からの治療が行えない根尖病変外科的歯内療法の種類外科的歯内療法の種類は以下の通...

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根尖掻爬術(コンセンソウハジュツ)

根尖掻爬術とは根尖掻掻爬とは、外科的歯内療法の一種です。根尖部の病変を掻爬し、除去する治療法です。・外科的歯内療法の一種・根尖部の病変を掻爬し、除去する根尖掻爬術の適応症根管を介し治療を行っても、根尖の病変の治癒が起こらない場合や、根尖孔から破折した器具が逸出した歯などに適応されます。それから、根尖...

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スムースブローチ

スムースブローチとはスムースブローチとは、ブローチホルダーに装着して用いる細い針状の器具です。抜髄や感染根管治療に先立ち、根管に挿入して根管内の探索に用いられます。また、綿花を巻き付けてブローチ綿栓をつくり、根管の乾燥や貼薬に使用されることもあります。・ブローチホルダーに装着して用いる細い針状の器具...

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クラウンダウン法

クラウンダウン法とはクラウンダウン法とは、根管拡大形成法の一種で、根管口部から根尖方向に向けて、拡大形成を行う方法です。ニッケルチタン製ファイルを用いた標準的な根管拡大形成法です。・根管拡大形成法の一種・根管口部から根尖方向に向けて拡大形成・ニッケルチタン製ファイルを活用クラウンダウン法の手順と期待...

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バランストフォース法

バランストフォース法とはバランストフォース法とは、正回転と逆回転の反復回転運動によって、根管の拡大形成を行う方法です。・根管の拡大形成法・正回転と逆回転の反復回転運動バランストフォース法の手順根管内にファイルを挿入し、抵抗のあるところで90度の回転を加えた後、根尖方向に圧を加えながら120度逆回転さ...

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ウォッチワインディング法

ウォッチワインディング法とはウォッチワインディング法とは、手用ファイルを根尖に進める際に行われるファイルの操作法です。根管拡大形成時にも活用されます。・手用ファイルを根尖に進める際に行われる・根管拡大形成時にも活用ウォッチワインディング法の特徴や適応症ウォッチワインディング法は、ネジ巻き式時計のネジ...

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アピカルカラー

アピカルカラーとはアピカルカラーとは、根管形成が完了した根管において、根尖狭窄部から根管内方2〜4mmに相当する部分を指します。・根管形成が完了した根管にみられる・根尖狭窄部から根管内方2〜4mmに相当する部分アピカルカラーの特徴最終拡大ファイルのテーパーが一致する部位で、リーミングによって形成され...

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残髄炎(ザンズイエン)

残髄炎とは残髄炎とは、抜髄時に取り残した歯髄の炎症により、痛みなどの不快症状が生じる病態を指します。・抜髄時に取り残した歯髄の炎症・痛みなどの不快症状を伴う残髄炎の原因残髄炎の原因としては、根管長の測定ミスや不適切な抜髄操作などが挙げられます。さらには、複雑な根管形態などにより、残存した歯髄に炎症が...

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開放性仮封法(かいほうせいかふうほう)

開放性仮封法とは開放性仮封法とは、急性根尖性歯周炎に適応される仮封法です。髄室内への食渣の侵入を防ぎながら、急性炎症状態にある根尖膿瘍からの排膿路を確保するために行われる処置です。・急性根尖性歯周炎に適応・根尖膿瘍からの排膿路を確保するために行われる開放性仮封法の種類・手順開放性仮封法には、サンダラ...

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