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歯科補綴学

 

(随時更新中)

歯科補綴学記事一覧

クラウン・ブリッジの目的と要件

クラウン・ブリッジには、目的と要件が定められています。それらを満たすことで初めて、適切な補綴物として機能すると言えます。クラウン・ブリッジの目的う蝕や歯周病などの疾患により、失われた口腔機能の回復を目的とします。また、口腔内の審美性の回復も同時に果たさなければなりません。形態的要件それぞれの患者さん...

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開口・閉口運動を行う筋肉

口を開ける筋肉と閉じる筋肉は、それぞれ異なります。特に、開口運動を担っている筋肉は、少し細かいので、覚えにくい傾向があります。開口筋には、以下のような種類があります。開口筋外側翼突筋(下頭)顎二腹筋顎舌骨筋オトガイ舌骨筋顎二腹筋、顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋は、まとめて舌骨上筋群(茎突舌骨筋も含む)と呼...

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即時義歯の利点と欠点

即時義歯(ソクジギシ)とは即時義歯とは、抜歯をした直後に装着する義歯のことです。ですから、抜歯処置の前に製作しておく必要があります。要抜去歯の抜歯と同時に装着する義歯即時義歯の製作手順抜歯前に印象採得を行い、作業模型上で歯冠部を切り落とします。顎堤に関しては、抜歯後の変化を予測しながら削除していきま...

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ポンティック基底面形態の分類【図】

最適なポンティック基底面形態の選択ブリッジを作製する上で、最適なポンティックを基底面形態を選択することは、非常に重要です。ポンティック基底面に求められる要件を満たすためには、次の点について考慮する必要があります。・欠損部位・顎堤の形態・口腔清掃状態ポンティック基底面形態の分類ポンティック基底面形態は...

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ポンティックの補綴部位による分類【表】

補綴部位による分類ポンティックの基底面形態は、次の4つの補綴部位に応じて分類することができます。・上顎前歯部・上顎臼歯部・下顎前歯部・下顎臼歯部まず、それぞれの部位に適用されるポンティック基底面形態を表にまとめます。補綴部位ポンティック基底面形態上顎前歯部リッジラップ型、偏側型、オベイト型上顎臼歯部...

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ポンティック基底面に求められる要件

基底面形態に求められる4つの要件とはポンティックの基底面形態には、次の4つの要件が求められます。・清浄性の維持・咀嚼・構音機能の回復・審美性の確保・快適性の維持清浄性の維持ポンティックの清浄性は、次の2つによって維持されます。・唾液、舌および頬の運動による自浄性・ブラッシングによる清掃性これらを達成...

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Kennedy(ケネディ)の分類 【図】

Kennedyの分類とはKennedyの分類は、歯の欠損部位による1顎単位の分類法です。残存歯列のどこに欠損部位があるのかを端的に表すことができます。義歯を設計する上で非常に有用な分類法といえます。ただ、すべての歯列部分欠損症例に対応するには、Applegate(アップルゲート)の法則も合わせて考慮...

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Applegate(アップルゲート)の法則

Applegate(アップルゲート)の法則とはKennedyの分類は、部分床義歯を設計する上で、非常に有用な症型分類です。ただ、そのまま臨床応用すると、少し使いにくい部分があります。そうしたKennedyの分類の短所を補ってくれるのがApplegate(アップルゲート)の法則です。・Kennedyの...

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Eichner(アイヒナー)の分類 【図】

Eichner(アイヒナー)の分類とはEichnerの分類は、上下の歯列がどれくらい安定して噛み合っているのかを評価するためのものです。専門的な言葉では、次のように表現できます。・中心咬合位が上下顎の残存歯により、どの程度安定した状態で支持されているかを評価する咬合支持域は次の4つです。・小臼歯郡の...

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エーカースクラスプ

エーカースクラスプとはエーカースクラスプは、鋳造鉤(キャストクラスプ)の一種で、臨床的に最も多用されています。レスト付2腕鉤のクラスプで、強固な支持、把持、維持を確保できる優れた環状クラスプです。咬合面レストは欠損側(ニアゾーン)に設置されています。・レスト付2腕鉤・支持、把持、維持を確保・ニアゾー...

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リングクラスプ

リングクラスプ(ring clasp)とはリングクラスプは鋳造鉤の一種です。鉤腕が支台歯をリングのように取り囲んでいるのが特徴です。欠損側隣接面に鉤体部を置き、写真の通り支台歯のほぼ全周を1本の鉤腕が取り囲んでいます。基本的に、孤立した最後方臼歯を支台歯として、両側性の設計を行います。・欠損側隣接面...

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ローチクラスプ

ローチクラスプとはローチクラスプは、Roachが開発したバークラスプの一種です。バーの部分が粘膜からわずかに離れた設計になっています。鉤腕と歯面との接触も少なく、カリエス予防に適した構造といえます。鉤腕は、義歯床あるいは連結子から始まり、歯肉部を横走しています。支台歯部で垂直に屈曲して、支台歯のアン...

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ダブルエーカースクラスプ(双子鉤)

ダブルエーカースクラスプとはダブルエーカースクラスプは、エーカースクラスプを鉤体部で2つ連結したものです。双子鉤と呼ばれることもあるクラスプで、写真のように2つのエーカースクラスプが背中合わせに結合しています。2本の支台歯に設置することにより、維持力の増強を図ることができます。直接支台装置と間接支台...

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RPIクラスプ

RPIクラスプとはRPIクラスプは、近心レスト、隣接面板、I バーの3つから構成されるクラスプです。RPIという名称は、この3つの部位の略称です。・mesial rest (近心レスト)・proximal plate (隣接面板)・I-bar (Iバー)3つの部位がそれぞれ支持、把持、維持の機能を拮...

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ヘアピンクラスプ

ヘアピンクラスプ(hairpin clasp)とはヘアピンクラスプとは、文字通りヘアピンの形に似たクラスプです。ニアゾーンから始まりニアゾーンに終わるクラスプです。鉤体部は欠損側に置きます。写真では、鉤腕が歯冠の全周を取り巻いているように見えますが、中央部付近で方向を反転させ、再びニアゾーンに戻って...

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連続鉤(ケネディバー)

連続鉤(continuous clasp)とは連続鉤とは、ケネディバーと呼ばれることもあるクラスプで、連続した長い鉤腕が特徴です。鉤腕がレストから始まって、複数の歯の頬舌面を走行します。写真には写っていませんが、舌側の鉤腕は基底結節上を波状に走行しています。鉤尖は、最も離れた歯のアンダーカットに置か...

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クラスプの種類(鋳造鉤)

12種類のクラスプ鋳造鉤と呼ばれるクラスプは、主に次の12種を挙げることができます。エーカースクラスプダブルエーカースクラスプ(双子鉤)ローチクラスプリングクラスプRPIクラスプヘアピンクラスプ連続鉤(ケネディバー)バックアクションクラスプリバースバックアクションクラスプハーフアンドハーフクラスプ延...

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バックアクションクラスプ

バックアクションクラスプとはバックアクションクラスプは、舌面(口蓋面)に鉤体があるクラスプです。鉤脚は口蓋のファーゾーンまで延びています。鉤腕は、鉤体部から欠損側隣接面、辺縁隆線部を通り、歯冠を取り巻いていきます。鉤尖は、頬側ファーゾーンのアンダーカット部に置きます。アンダーカット量は、0.25mm...

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リバースバックアクションクラスプ

リバースバックアクションクラスプとはリバースバックアクションクラスプは、欠損側付近の頬側に鉤体があるクラスプです。バックアクションクラスプが舌側に鉤体がありますので、リバースバックアクションクラスプはその逆といえますね。鉤体の位置・バックアクション → 舌側(口蓋側)・リバースバックアクション → ...

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ハーフアンドハーフクラスプ

ハーフアンドハーフクラスプ(half and half clasp)とはハーフアンドハーフクラスプは、体部とレストが2つあるクラスプです。支台歯の近遠心側に独立した体部とレストが設置されています。2つの鉤腕は、頬側と舌側それぞれ異なる方向から走行し、支台歯を取り巻くような形になっています。ですので、...

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延長腕鉤

延長腕鉤とは延長腕鉤は、鉤腕を支台歯の隣接歯まで延長したクラスプです。エーカースクラスプの頬、舌側鉤腕をひとつ先の隣接歯まで延ばした形になっています。鉤腕が長くなりますので、根元で破折しやすい傾向があります。延長腕鉤の適応症延長腕鉤は、支台歯に十分なアンダーカットが存在しない場合に適応されます。その...

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コンビネーションクラスプ

コンビネーションクラスプとはコンビネーションクラスプとは、2つの異なる鉤腕を組み合わせたクラスプです。症例に応じて各種のバリエーションが考えらえる、自由度の高いクラスプといえます。 ツイート

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パラタルバーの形態と適応症

パラタルバーとはパラタルバーは、バータイプの大連結子で、上顎に適応されます。バーの部分が口蓋を走行しているという特徴を持っています。パラタルバーは、バーの設定部位によって、次の4つに分類することができます。・前パラタルバー・中パラタルバー・後パラタルバー・側方パラタルバーパラタルバーの形態パラタルバ...

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パラタルストラップの形態と適応症

パラタルストラップとはパラタルストラップは、上顎に適応される大連結子です。パラタルバーの幅を広くし、厚みを減らした帯状の形態をとっています。ストラップと聞くと、細い紐(ひも)を連想しがちですが、strap(ストラップ)という単語自体、帯状の紐を意味しています。ストラップの部分が薄く設計されているため...

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パラタルプレートの形態と適応症

パラタルプレートとはパラタルプレートは、上顎に用いられる大連結子です。プレートと呼ばれるだけあって、口蓋部を広範囲に被覆しています。その分、粘膜負担要素も多くなります。・上顎の大連結子・口蓋部を広範囲に被覆・粘膜負担要素が多いパラタルプレートの形態パラタルプレートの形態は、口蓋を覆う範囲によって様々...

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ホースシュープレートの形態と適応症

ホースシュープレートとはホースシュープレートは、上顎に用いられる大連結子です。ホースシュー(horseshoe)は馬のひづめにはめる蹄鉄を意味しています。ですので、連結子自体が馬蹄形をなしています。U字型をしたパラタルプレートと考えることもできます。ホースシュープレートの形態ホースシュープレートの前...

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リンガルバーの形態と適応症

リンガルバーとはリンガルバーは、下顎の大連結子です。画像の通り、金属製のバーが歯列の舌側に沿って走行しています。リンガルプレートと比べると、歯肉への生理的刺激が加わるというメリットがあります。また、口腔組織の被覆量が少ないため、う蝕や歯周病にかかりにくくなります。・下顎の大連結子・歯肉に生理的刺激が...

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リンガルプレートの形態と適応症

リンガルプレートとはリンガルプレートは、下顎に適応される大連結子です。リンガルバーと同様、下顎の舌側歯槽面を走行しています。プレートですので、リンガルバーと比べると連結子の幅が広くなっています。下顎の舌側歯槽面を被覆するような幅が広い形態で、その分、厚みは薄く設計されます。・下顎の大連結子・舌側歯槽...

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リンガルエプロンの形態と適応症

リンガルエプロンとはリンガルエプロンは、下顎の大連結子です。リンガルプレートの特殊な例として、リンガルエプロンが存在しています。ですので、リンガルエプロンはリンガルプレートの一種とお考えください。・下顎の大連結子・リンガルプレートの一種リンガルエプロンの形態リンガルエプロンは、前歯で基底結節上にのせ...

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外側バーの形態と適応症

外側バーとは外側バーとは、残存歯部の口腔前庭に設置される大連結子です。前歯部に適応される外側バーを唇側バー(labiar bar)と呼びます。臼歯部に適応される外側バーを頬側バー(buccal bar)と呼びます。上顎と下顎どちらにも適応できる大連結子です。・残存歯部の口腔前庭に設置・唇側バー(前歯...

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選択的加圧印象(センタクテキカアツインショウ)

選択的加圧印象とは選択的加圧印象(selective pressure impression)とは、顎堤粘膜に加わる圧力を、それぞれの部位の圧負担能力に応じて調整する印象採得法です。スペーサーの厚さや遁路の数、大きさなどを変化させることで調整していきます。その結果、義歯は適正な粘膜負担を得ることが可...

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エピテーゼ

エピテーゼとはエピテーゼ(facial prothesis)とは、顔面などに生じた実質欠損を非観血的、あるいは手術との併用によって補う人工物を指します。顔面に適応されるエピテーゼは、文字通り顔面エピテーゼと呼ばれています。実質欠損の原因としては、腫瘍、外傷、炎症、先天奇形などが挙げられます。実質欠損...

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ヒーリングアバットメント

ヒーリングアバットメントとはヒーリングアバットメント(healing abutment)とは、インプラント治療の2回法で用いられるアバットメントです。円筒形の金属で、ほとんどの場合チタンで構成されています。・2回法で用いられるアバットメント・チタン製で円筒形インプラント治療の2回法では、歯肉粘膜を切...

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オルトンクラウン(オルトン金冠)

オルトンクラウンとはオルトンクラウン(Orton crown)とは、オルトン金冠とも呼ばれる全部被覆冠です。歯型の全周に純金製のマトリックスを適合させ、歯頚部には22K金板による幅の狭い帯環をろう付けします。・全部被覆冠・歯型全周に純金製マトリックス・歯頚部に22K金板による帯環をろう付けオルトクラ...

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デンチャースペース(義歯の設置可能領域)

デンチャースペースとはデンチャースペースとは、口腔内における義歯設置が可能なスペースを指します。主に天然歯の喪失によって生じたスペースで、上下顎の空間として現れます。・義歯設置が可能な領域・上下額の空間・天然歯の喪失により生じるデンチャースペースの範囲デンチャースペースの上部は、上顎顎堤、硬口蓋、軟...

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ドンダース空隙(クウゲキ)

ドンダース空隙とはドンダース空隙(space of Donders)とは、下顎を安静にした状態で見られる空隙で、舌背上部と硬・軟口蓋との間に生じます。1875年にDondersが提唱した空隙で、補綴装置の形態を決定する上では非常に重要といえます。・下顎安静時に見られる空隙・舌背上部と硬・軟口蓋との間...

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DUMLの法則(ドゥムル法則)

DUMLの法則とはDUMLの法則(DUML rule)とは、下顎の前方滑走運動をした際に、上下の歯列でどの部分が干渉するかを示した法則です。・前方運動時における干渉の削除部位を示す上顎の臼歯部は、咬頭の遠心斜面、下顎の臼歯部は、咬頭の近心斜面が干渉します。・上顎は遠心斜面(Distal of the...

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MUDLの法則(ムドゥルのほうそく)

MUDLの法則とはMUDLの法則(MUDL rule)とは、下顎の後方滑走運動時の干渉を取り除くために用いられる法則です。・後方滑走運動時の干渉を除去する目的下顎を後方滑走運動させた際、上顎臼歯部では遠心斜面、下顎臼歯部では近心斜面で干渉が起こります。・上顎は遠心斜面(Mesial of the U...

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BULLの法則(ブルのほうそく)

BULLの法則とはBULLの法則(BULL rule)とは、下顎の側方滑走運動の作業側咬頭干渉を除去する部位を示す法則です。・下顎の側方滑走運動時・作業側咬頭干渉部位を示すBULLの法則では、以下に記す上顎臼歯と下顎臼歯の部位を削合するよう示しています。・上顎臼歯 頬側咬頭内斜面(Buccal of...

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フラビーガム

フラビーガムとはフラビーガム(flabby gum)とは、可動性の大きい粘膜組織で、健常な組織と比べるとブヨブヨとしています。適合の悪い義歯を装着していると、歯肉などに慢性的な刺激が加わり、フラビーガムを生じさせます。補綴物による機械的刺激に応答し、粘膜の肥厚、歯槽骨の吸収、粘膜下組織の線維性が増生...

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ポストクラウン〜歯冠継続歯

ポストクラウン(歯冠継続歯)とはポストクラウン(post-core-crown)とは、歯冠部とポスト部が一体となった全部歯冠補綴装置です。その性質上、別名で歯冠継続歯とも呼ばれています。そんなポストクラウンは、前歯部単冠に用いられるのが一般的です。・歯冠部とポスト部が一体となっている・全部歯冠補綴装...

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ブラックトライアングル

ブラックトライアングルとはブラックトライアングル(black triangle)とは、歯間部軟組織の喪失により生じる空隙です。つまり、色々な原因によって歯肉が下がり、歯と歯の間に黒い隙間が生じる現象を指します。特に前歯部では、三角形状の暗い空間が生じるため「ブラックトライアングル」という名称がつけら...

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プロビジョナルレストレーション

プロビジョナルレストレーションとはプロビジョナルレストレーションとは、いわゆる仮歯ようなものです。歯冠補綴装置を製作する際には、支台歯形成が行われます。その支台歯を暫間的に被覆するクラウンやブリッジといった歯冠補綴装置をプロビジョナルレストレーションと呼びます。・仮歯・支台歯を暫間的に被覆する装置プ...

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ボクシング(歯科用語)

ボクシングとはボクシング(boxing on impression)とは、印象の辺縁外周に沿って箱枠を作る操作です。箱枠は棒状と板状のワックスを用いて作ります。箱枠を作るという意味で、boxingという名称がつけられています。・印象操作のひとつ・印象の辺縁外周に箱枠を形成・棒状と板状ワックスを用いる...

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サベイライン

サベイラインとはサベイライン(survey line)とは、残存歯の最大豊隆部と軟組織の最大突出部を連ねて描記した模型上の線です。義歯の着脱方向に基づいて行います。サベイヤーという専用の器具を用いて行う技工操作のひとつです。・残存歯の最大豊隆部と軟組織の最大突出部を連ねて描記・サベイヤーを用いる ツ...

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支台歯間線(シダイシカンセン)

支台歯間線とは支台歯間線(fulcrum iine)とは、部分床義歯やブリッジの設計において、力学的安定性の目安となるラインです。・力学的安定性の目安部分床義歯の支台歯間線部分床義歯では、咀嚼力などの外圧が加わると、レストを中心として回転する力が働きます。その回転軸を仮想したものが部分床義歯の支台歯...

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フェルール

フェルールとはフェルールとは、失活歯の歯冠修復において、歯根破折を防止する効果を発揮する部分です。・歯根破折を防止する効果歯冠補綴装置が支台歯フィニッシュラインの歯冠側に存在する健康な歯質に適合することで、残存している歯質を抱え込むことが可能となります。そうすることで、フェルール効果(帯環効果)が期...

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ピンレッジ

ピンレッジとはピンレッジとは、鋳造ピンに主たる保持を求める前歯部支台装置です。基本的に有髄歯に適用されます。・ピンに保持を求める前歯部支台装置・有髄歯に適用ピンレッジの構造前歯舌面に形成した複数のピンホールに、鋳造したピンを適合させます。ピンの基部に階段状のレッジとくぼみ状のニッチを形成し、咬合力に...

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支台築造(シダイチクゾウ)

支台築造とは支台築造とは、歯冠の一部または大部分が欠損した歯に対して行われる処置です。そうした症例では、被覆冠を装着するための適正な支台歯形態が得られないため、人工材料によって欠損歯質を補う必要があります。支台築造の材料による分類支台築造は欠損歯の状況により、次の3つの材料が選択されます。1.成形充...

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自動削合(ジドウサクゴウ)

自動削合とは自動削合とは、選択削合により調整された全部床義歯の咬合面形態を、全体的に滑らかに仕上げる削合法のことです。・全部床義歯の咬合面形態に行う・選択削合の後に歯列全体を滑らかに仕上げる自動削合の手順自動削合では、カーボランダムグリセリン泥を下顎歯の咬合面に均一に塗布して咬合させます。その際、咬...

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生物学的幅径(セイブツガクテキフクケイ)

生物学的幅径とは生物学的幅径とは、良好な歯周組織の維持に必要とされるもので、歯肉溝底部から歯槽骨頂までの距離を指します。・歯肉溝底部から歯槽骨頂までの距離もしくは図1のように、上皮性付着と結合組織性付着を合せた距離と言い換えることもできます。・上皮性付着と結合組織性付着を合せた距離それぞれ厳密には0...

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選択削合(センタクサクゴウ)

選択削合とは選択削合とは、自動削合の前に行う咬合の修正および調整です。咬合紙により印記された調整部位をカーボランダムポイントやダイヤモンドポイントなどを用いて部分的に削除していきます。・咬合の調整・調整部位を部分的に削除選択削合の目的選択削合は、中心咬合位、偏心咬合位において、均等な咬合接触を獲得す...

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機能咬頭(キノウコウトウ)

機能咬頭とは上顎 → 舌側咬頭下顎 → 頬側咬頭機能咬頭とは、咀嚼運動中に対合歯の咬合面窩あるいは辺縁隆線部にかみ込み、食物を粉砕する咬頭です。その機能から「破砕咬頭(ハサイコウトウ)」と呼ばれることもあります。一般的な成人の歯列では、上顎舌側咬頭が下顎の咬合面窩や辺縁隆線に嵌合します。下顎の頬側咬...

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部分被覆冠(ブブンヒフクカン)

部分被覆冠とは部分被覆冠とは、歯冠の一部を被覆するクラウンのことです。全部被覆冠と比べると、歯質削除量が少ないため、歯髄を損傷するリスクが低いです。その一方、支台装置としての保持力が小さかったり、マージンの延長距離が長いため、二次う蝕を発症しやすいという欠点があります。部分被覆冠は、基本的に有髄歯に...

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部分被覆冠の種類

部分被覆冠の種類部分被覆冠には、次のような種類があります。・3/4冠(サンブンノヨンカン)・4/5冠(ゴブンノヨンカン)・ピンレッジ・プロキシマルハーフクラウン・アンレー・7/8冠(ハチブンノナナカン)・ラミネートべニア・接着ブリッジの支台装置それぞれの特徴や適応症については、個別ページをご覧くださ...

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リジッドサポート

リジッドサポートとはリジッドサポートとは、支台歯と義歯とを強固に連結する部分床義歯の設計です。リジッドサポートでは、歯根膜負担を主体とした部分床義歯の設計を行います。・支台歯と義歯とを強固に連結する・歯根膜負担を主体とした部分床義歯の設計リジッドサポートの連結条件リジッドサポートの連結条件は、支台歯...

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リテンションビーズ

リテンションビーズとはリテンションビーズとは、プラスチック製の細かいビーズで、レジンと金属との機械的維持力を向上させるために用いられます。・プラスチック製の微細なビーズ・レジンと金属との機械的維持力を向上ワックスパターンの表面にリテンションビーズを付着させることで、鋳造体の表面にも凹凸が付与されます...

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リベース

リベースとはリベースとは、義歯床を新しい材料に置き換える操作です。人工歯の部分は全てそのまま残し、義歯床粘膜との再適合を図ります。つまり、人工歯の咬合関係は良好であるが、義歯床粘膜の適合が不良である場合に行われるのがリベースです。・義歯床粘膜を新しい材料に置換する・義歯床粘膜との再適合を図る・人工歯...

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リライン

リラインとはリラインとは、義歯床粘膜面を1層だけ新しい義歯用材料に置換する処置法です。そうすることで、適合が悪くなった義歯床粘膜面の改善を図ります。リラインの条件リラインが適用される条件は以下の通りです。・人工歯に異常がない・咬合関係に異常がない・義歯床粘膜面の適合が不良ちなみに、リラインには直接法...

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ブロックアウト

ブロックアウトとはブロックアウトとは、不必要なアンダーカットを封鎖する操作です。対象となるのは、鉤歯や顎堤のアンダーカットです。・アンダーカットの封鎖・鉤歯や顎堤のアンダーカットが対象ブロックアウトに用いられる材料ブロックアウトには、石膏、ワックス、セメント、油性粘土など様々な材料が用いられます。・...

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リリーフ

リリーフとはリリーフとは、義歯床粘膜面の一部を凹状にして、顎堤粘膜面や顎骨に加わる咬合力を緩和する操作です。リリーフを行うことで、粘膜の疼痛や義歯の破折などを防止することができます。同時に、義歯の維持安定にも寄与します。・顎堤粘膜にかかる咬合力の緩和・疼痛の抑制・義歯破折の防止・義歯床の動揺防止リリ...

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アンダーカット

アンダーカットとはアンダーカットとは、歯や顎堤などの最大豊隆部よりも下方の陥凹した部位を指します。アンダーカットがあると、義歯着脱の障害となることがあります。・最大豊隆部の下方にある陥凹した部位・義歯着脱の障害となるつまり、歯冠補綴装置の適合性を悪化させる支台歯軸面の陥凹と言い換えることもできます。...

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アンテの法則

アンテの法則とはアンテの法則とは、固定性ブリッジの製作において、支台歯の歯根表面積の総和は、補綴される欠損歯のそれと同等かそれ以上でなければならないという考え方です。・支台歯の歯根表面積の総和は補綴される欠損歯のそれと同等以上1926年にアンテ(Ante)という人が提唱した概念です。部分床義歯につい...

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カラーレスマージン

カラーレスマージンとはカラーレスマージンとは、辺縁部のコーピングを除去し、前装材料によって直接被覆することで、審美性の向上を図ったマージンのことを意味します。・審美性の向上を図ったマージン・辺縁部のコーピングを除去・前装材料によって直接被覆 ツイート

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顆路(カロ)

顆路とは顆路とは、顎運動時に下顎頭が示す運動経路のことを指します。・顎運動時に下顎頭が示す運動経路あるいは「下顎運動に伴って生じる下顎頭の頭蓋に対する運動経路」と言い換えることもできます。とりわけ滑走運動時に示す運動経路を顆路と呼んでいます。顆路の種類顆路は切歯路とともに、顎運動の重要な要素の一つで...

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筋圧形成(キンアツケイセイ)

筋圧形成とは筋圧形成とは、有床義歯において、機能時の頬・口唇・舌の動きに調和した義歯床縁形態を得るための操作です。・有床義歯の辺縁形成・機能時の動きに調和した義歯床縁形態を得るつまり、口腔が機能を営んでいる状態を印象辺縁に形成する方法と言い換えることができます。筋圧形成は、筋形成や辺縁形成と呼ばれる...

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合着(ゴウチャク)

合着とは合着とは、インレーやクラウン、ブリッジなどの補綴物を窩洞や支台歯にセメントで装着する操作を意味しています。合着の保持機構は、主に機械的嵌合力です。・補綴物を窩洞や支台歯に装着する操作・保持機構は機械的嵌合力修復物内面と歯面との間で硬化したセメントが機械的嵌合力を発揮します。合着用セメントの種...

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グラスアイオノマーセメント(GIC)

グラスアイオノマーセメントの特徴・歯質および金属(とくに非貴金属)に対して高い接着性を示す・酸性度が弱く、歯髄刺激性が少ない・圧縮強さは130-180MPaで比較的大きい・色調は天然歯に近い半透明・熱膨張係数は歯質に近い・フッ素徐放性を有するグラスアイオノマーセメントは、歯質および金属(とくに非貴金...

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クレピタス(クレピテーション)

クレピタスとは・顎関節音の一種・「ザラザラ」、「ジャリジャリ」、「ギシギシ」などの雑音・不整な下顎頭と側頭骨関節面がこすれることで生じる・クレピテーション(別名)クレピタスとは、顎関節音の一種で「ザラザラ」、「ジャリジャリ」、「ギシギシ」といった雑音を指します。こうした関節雑音は、顎関節円板を含めた...

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ブラキシズム

ブラキシズムとは・グラインディング・クレンチング・タッピングブラキシズムとは、咀嚼筋群の異常緊張を主徴とする、非機能的な歯のこすり合わせを指します。ブラキシズムはグラインディング、クレンチング、タッピングの3つに分けることができます。これらの習癖は、睡眠時だけでなく、覚醒時にも起こります。ブラキシズ...

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グラインディング

グラインディングとはグラインディングとは、口腔内に食物等がない状態で、上下額の歯を強くこすり合わせる運動を指します。ブラキシズムの一種であり、無意識に行われる口腔習癖です。歯ぎしりと呼ばれることもあります。グラインディングは、歯や顎関節に多大な圧力がかかるため、様々な病態を引き起こす原因にもなります...

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クレンチング

クレンチングとはクレンチングとは、上下の歯を中心咬合位で強く噛みしめる行為を指します。ブラキシズムの一種で、いわゆる「くいしばり」と呼ばれる習癖です。・中心咬合位で強く噛みしめる習癖・くいしばりクレンチングの原因クレンチングの原因は、精神的ストレスと重いもの持ち上げるなどの肉体的緊張が挙げられます。...

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タッピング

タッピングとはタッピングとはブラキシズムの一種です。咬合面間に食物がない状態で、カチカチと反復的にかみ合わせる行為を指します。ブラキシズム以外でも寒冷時に観察される行為で、歯に対して過剰な負担がかかります。・ブラキシズムの一種・カチカチと反復的にかみ合わせる行為・寒冷時にも観察される ツイート

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ダウエルピン

ダウエルピンとはダウエルピンとは、歯型の着脱を容易にする金属製の釘です。歯型可撤式模型や分割復位式模型に用いられます。ダウエルピンは、歯型の着脱を容易にするだけでなく、正確に復位させるためにも重要な役割を果たします。サイズはS、M、Lなど複数用意されています。・歯型の着脱を容易にする・歯型を正確に復...

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根面板(コンメンバン)

根面板とは根面板とは、ポストクラウンにおける支台歯根面を覆う金属の装置です。あるいは、支台歯の根面を覆う金属板の総称ともいえます。・支台歯の根面を覆う金属板ですのでポストクラウン以外でも、根面の歯質保護、二次う蝕や歯根破折の予防を目的として、根面板が使用されることがあります。根面板の効果根面板によっ...

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作業側(サギョウソク)

作業側とは作業側とは、咀嚼運動時や側方滑走運動時に、下顎が外側へ移動した側を指します。・側方滑走運動時における下顎の移動方向ですから、下顎が右に動いたら、作業側は右側となります。ちなみに逆側を平衡側(ヘイコウソク)といいます。 ツイート

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平衡側(ヘイコウソク)

平衡側とは平衡側とは、咀嚼運動時や側方滑走運動時における作業側と反対側を指します。そのため平衡側は、非作業側とも呼ばれています。・作業側の反対側・非作業側(別名)平衡側の特徴平衡側は作業側に対して、全部床義歯の平衡を保つことから「平衡側」という名前が付けられています。それだけに、有歯顎では平衡側を用...

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レジンキャップ

レジンキャップとはレジンキャップとは、アクリリックレジンを使用した全部被覆冠の総称です。いわゆるプロビジョナルレストレーションがこれに当たります。・レジン製の全部被覆冠・プロビジョナルレストレーションレジンキャップの特徴レジンキャップは、安価で製作も容易であり、審美性にも優れています。レジンキャップ...

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ワイドセントリックオクルージョン

ワイドセントリックオクルージョンとはワイドセントリックオクルージョンとは、咬頭嵌合位が一点に収斂せず、左右的にわずかな自由域を持つ咬合のことです。中心域の自由性と言い換えることもできます。・咬頭嵌合位が一点に収斂しない・左右的にわずかな自由域を持つそんなワイドセントリックオクルージョンは、Schuy...

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ロングセントリックオクルージョン

ロングセントリックオクルージョンとはロングセントリックオクルージョンとは、中心位接触と咬頭嵌合位の間で、咬頭干渉がなく、また咬合高径を変えることなく、下顎が移動できる前後的な自由域を指します。・中心位接触と咬頭嵌合位の間・咬頭干渉がなく咬合高径も変わらない・下顎が移動できる前後的な自由域ロングセント...

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咬合挙上(コウゴウキョジョウ)

咬合挙上とは咬合挙上とは、人為的に咬合高径を高める処置を指します。・人為的に咬合高径を高める上下顎間の距離が短くなっていたり、補綴空隙が狭小な症例に対して適用される処置です。咬合挙上の適応症・顎間距離が短くなっている症例・補綴空隙が狭小な症例一般的には、咬合挙上板などの可撤性装置を用いて、生体の反応...

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歯冠歯根比(シカンシコンヒ)

歯冠歯根比とは歯冠歯根比には、解剖学的な意味と臨床的な意味の2つがあります。解剖学的歯冠歯根比解剖学的歯冠歯根比は、エナメル質に被覆された歯冠と、セメント質に被覆された歯根との比を指します。歯冠 → エナメル質に被覆された部分歯根 → セメント質に被覆された部分歯を抜いた状態であれば、とてもわかりや...

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人工歯肉(ジンコウシニク)

人工歯肉とは人工歯肉とは、歯肉の退縮や欠損を人工物で補う装置です。人工歯肉は、審美性を回復するために用いられます。・歯肉の欠損を補う装置・審美性の回復あるいは、支台歯と歯肉の関係を再現するために、作業用模型に使用される疑似歯肉を指す場合もあります。 ツイート

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支台築造法の種類と適応症

支台築造とは支台築造とは、著しく崩壊した歯冠部分をコンポジットレジンや鋳造金属などによって、上部構造を装着することのできる支台歯形態に回復することです。・著しく崩壊した歯冠部分に適応・CRや鋳造金属で支台歯形態を回復支台築造法の種類支台築造は、前歯部と臼歯部でそれぞれ以下のような方法が採られます。前...

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ダイナミック印象(動的印象)

ダイナミック印象とはダイナミック印象とは、義歯をトレーの代わりとして使用し、長時間流動性が持続するアクリル系の印象材を用いて口腔機能時の粘膜を印象する方法です。動的印象と呼ばれることもあります。・義歯をトレーとして使う・長時間流動性が持続するアクリル系印象材・口腔機能時の粘膜を印象する・動的印象(別...

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テーパー(軸面傾斜角)

テーパーとは歯学におけるテーパーとは、対向する軸面のなす角度を表しており、軸面傾斜角(ジクメンケイシャカク)と呼ばれることもあります。歯冠補綴装置の基本的な保持力は、テーパーが平行に近いほど大きくなります。臨床的には、長軸に対して2〜5°が最適とされています。これは、形成操作や適合性、それからセメン...

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オーラルディアドコキネシス

オーラルディアドコキネシスとはオーラルディアドコキネシスとは、舌、口唇、軟口蓋などの運動速度や巧緻性を発音状況によって評価する検査法です。これらの器官の加齢による機能低下などを評価するために行われます。・舌、口唇、軟口蓋などの運動速度や巧緻性を評価・発音状況を見るオーラルディアドコキネシスの検査方法...

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加圧印象(カアツインショウ)

加圧印象とは加圧印象とは、有床義歯が機能している状態を想定し、顎堤粘膜を加圧下で採得する印象法です。・有床義歯の機能時を想定した印象採得加圧印象の種類加圧印象には、咬合圧印象やダイナミック印象などがあります。・咬合圧印象・ダイナミック印象 ツイート

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ガイドプレーン

ガイドプレーンとはガイドプレーンとは、支台歯側面に形成された平面のことです。義歯の着脱方向と平行に形成することで、誘導面の役割を果たします。・支台歯側面に形成された平面・義歯の着脱方向を誘導・誘導面(別名)ガイドプレーンは、隣接面板やクラスプなどと組み合わせることで、義歯と支台歯間の間隙を少なくし、...

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解剖学的咬合器(カイボウガクテキコウゴウキ)

解剖学的咬合器とは解剖学的咬合器とは、関節部の構造が生体の顎関節に類似した咬合器のことを指します。いわゆる顆路型咬合器の総称です。・関節部の構造が生体の顎関節に類似・顆路型咬合器の総称解剖学的咬合器の特徴解剖学的咬合器のは、顆路の再現を重視し、咬合器の運動を顆路を主体として行わせようとするものです。...

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咬合高径(コウゴウコウケイ)

咬合高径とは咬合高径とは、中心咬合位での上下顎間の垂直的距離です。咬合採得や咬合位の評価などに活用します。咬合高径は、歯や顔面に設定される種々の計測点間距離を使って表します。・中心咬合位での上下顎間の垂直的距・咬合採得や咬合位の評価に活用・種々の計測点間距離で表す ツイート

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咬合堤(コウゴウテイ)

咬合堤とは咬合堤とは、基礎床上に設置されるアーチ状のワックスの突起です。顎間関係の記録と人工歯を排列する目的で設置されます。咬合堤は「ろう堤」と呼ばれることもあります。・基礎床上に設置されるアーチ状のワックス突起・顎間関係の記録・人工歯の排列・ろう堤(別名) ツイート

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リンガライズドオクルージョン

リンガライズドオクルージョンとはリンガライズドオクルージョンとは、全部床義歯に与えられる咬合様式の一種です。中心咬合位および側方滑走運動時に、上顎臼歯の舌側咬頭だけが下顎臼歯に接触します。そうすることで、咬合力が舌側に誘導され、義歯の安定を図ることができます。・全部床義歯の咬合様式・上顎臼歯の舌側咬...

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パウンドライン

パウンドラインとはパウンドラインとは、下顎犬歯近心隅角とレトロモラーパッドの舌側面とを結んだ直線です。下顎全部床義歯の臼歯部人工歯を排列する目安となります。・下顎犬歯近心隅角とレトロモラーパッドの舌側面とを結んだ線・下顎全部床義歯の臼歯部人工歯排列の目安人工歯をパウンドラインよりも舌側に排列した場合...

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ノンパラレルピンテクニック

ノンパラレルピンテクニックとはノンパラレルピンテクニックとは、補綴装置を健康象牙質へ直接ねじ止めする方法です。この方法ではピンの方向が平行である必要がないため、強大な維持力が期待できます。・補綴装置を健康象牙質へねじ止め・ピンの方向が平行である必要がない(ノンパラレル)ノンパラレルピンテクニックの適...

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ノンメタルクラスプデンチャー

ノンメタルクラスプデンチャーとはノンメタルクラスプデンチャーとは、義歯の支台装置であるクラスプを、義歯床用樹脂を用いて製作したパーシャルデンチャーのことを指します。・クラスプに義歯床用樹脂を用いた部分床義歯ノンメタルクラスプデンチャーの材料使用する材料としては、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリカー...

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ニュートラルゾーン(筋圧中立帯)

ニュートラルゾーンとはニュートラルゾーンとは、無歯顎の患者さんの口腔内において想定される領域です。口腔の諸機能時に、全部床義歯に加わる内方への圧力と外方への圧力が均衡化される領域を指します。ちなみに内圧は頬と唇によって、外圧は舌によって加えられます。・無歯顎における想定領域・全部床義歯に加わる内方へ...

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ディンプル

ディンプルとはディンプルとは、鉤尖の位置に適切なアンダーカットが求められない場合に付与する半球状の凹面です。ダイヤモンドポイントを使って、支台歯のエナメル質内に形成します。凹面の深さは0.2mm、径は1mmです。・支台歯に形成する半球状の凹面・エナメル質内に形成・鉤尖部に適切なアンダーカットがないケ...

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テンチのコア(歯型)

テンチのコアとはテンチのコアとは、石膏上で記録された咬合器上のろう義歯の歯型です。重合が完了した義歯を咬合器に再装着させるために活用されます。・石膏上で記録された咬合器上のろう義歯の歯型・重合後の義歯を咬合器に再装着するために使うテンチのコアの手順咬合器上の下顎模型を外し、下顎部には石膏泥を乗せたテ...

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切歯乳頭(セッシニュウトウ)

切歯乳頭とは切歯乳頭とは、上顎中切歯間の口蓋面にある乳頭状の膨らみです。切歯乳頭は結合組織で構成されており、鼻口蓋神経・動静脈の開口部を覆っています。・上顎中切歯間の口蓋面にある乳頭状の膨らみ・鼻口蓋神経・動静脈の開口部を被覆義歯を作製する上では、リリーフ部位といなります。ちなみに切歯乳頭はHIP平...

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Cummer(カマー)の分類

Cummer(カマー)の分類とはCummer(カマー)の分類とは、直接維持装置が設置されているの数と位置によって、義歯を4つに分ける方法です。Cummerによって提唱されました。具体的な分類方法Cummerの分類は、次の1級から4級に分けられます。1級2つの直接維持装置が対角線に位置している2級2つ...

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小連結子(ショウレンケツシ)

小連結子とは小連結子とは、クラスプやレストなどの装置を義歯床や大連結子に連結する金属製の装置です。具体的には、鉤脚やレストの脚部などを指します。そんな小連結子はマイナーコネクターと呼ばれることもあります。・クラスプやレストを義歯床および大連結子に連結・鉤脚やレストの脚部が小連結子・マイナーコネクター...

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モデリングコンパウンド

モデリングコンパウンドとはモデリングコンパウンドとは、歯科用印象材の一種です。50〜60℃の加熱で軟化する熱可塑性樹脂が主成分の印象材です。モデリングコンパウンドは、無歯顎の外形印象や辺縁形成に用いられることが多いです。・歯科用インプレッションコンパウンド・50〜60℃の加熱で軟化する熱可塑性樹脂・...

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バクシネーターメカニズム

バクシネーターメカニズムとはバクシネーターメカニズムとは、頬筋を始めとした筋肉の機能力によって、歯列や咬合が保持されていることを指します。歯列外からの筋肉の機能力(機構)と言い換えることもできます。・歯列や咬合を保持する機構・歯列外からの筋肉の機能力Brodieによって命名されたメカニズムです。バク...

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Jankelsonの分類(ジャンケルソンノブンルイ)

Jankelsonの分類とはJankelsonの分類とは、中心咬合位における早期接触の分類です。早期接触する部位に応じて、T〜V級に分類されます。・中心咬合位における早期接触の分類・T〜V級に分類早期接触部位と削合部位jankelsonの分類における早期接触部位と削合部位は以下の通りです。T級早期接...

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スパー

スパーとはスパーは、間接維持装置の一種で、前歯の舌面や臼歯部咬合面に設置される金属製の小突起です。・間接維持装置・前歯部舌面、臼歯部咬合面に設置・金属製の小突起スパーの作用スパーは、レストと同じ間接維持的な作用を発揮します。ただし、スパー単独では維持作用を発揮することができません。・レストと同じ作用...

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コンデンス(陶材の圧縮法)

コンデンスとはコンデンスとは、陶材の圧縮法です。陶材の焼成収縮を小さくし、焼成後の強度を高めるために行われる操作です。・陶材の圧縮法・陶材の焼成収縮・焼成後の強度を高めるコンデンスの手順陶材粉末に水を混ぜて泥状にし、マトリックス上に盛ります。この時、陶材泥から空気や余分な水を除去することで、陶材粒子...

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インレー修復

インレー(inlay)修復とはインレー修復とは、間接修復法の一種で、内側性窩洞に対して適応されます。内側性窩洞に対して印象採得および咬合採得を行い、修復物を作製します。修復物は歯科用セメントによって合着、あるいは接着します。インレー修復の種類インレー修復は、使用される材料によって以下のように様々な種...

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サベイング

サベイングとはサベイングとは、部分床義歯を製作する際に行う計測です。サベイヤーという専用の装置を使って、支台歯および関連した組織の平行性を確認し、描記します。・部分床義歯製作における計測・支台歯の平行性を調べるサベイングの目的サベイングの目的は、以下の通りです。・サベイラインの描記・義歯や個人トレー...

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Duchange(デュシャンジュ)の指数

Duchange(デュシャンジュ)の指数とはデュシャンジュの指数とは、ブリッジの設計において使用される係数で、抵抗性の良否を判定するために用いられます。各歯の歯根表面積をもとに、咬合圧に対する支台歯の抵抗性(R)とポンティックの疲労(F)を数値化します。・ブリッジの設計に使用される係数・抵抗性の良否...

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オルタードキャストテクニック

オルタードキャストテクニックとはオルタードキャストテクニックとは、解剖学的印象で作製された模型の遊離端部を切除し、欠損部に機能印象によって作製された模型を付け加える印象法です。模型改造印象法と呼ばれることもあります。・解剖学的印象と機能印象を組み合わせる・模型改造印象法(別名)オルタードキャストテク...

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エマージェンスプロファイル

エマージェンスプロファイルとはエマージェンスプロファイルは、天然歯や歯冠修復物の立ち上がりの角度やカントゥアの形態を指します。具体的には、歯肉溝内から、遊離歯肉頂または歯頚部側1/3付近までの立ち上がりの角度及びカントゥアの形態です。・天然歯や歯冠修復物の立ち上がりの角度やカントゥアの形態・歯肉溝内...

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近心レスト

近心レストとは近心レストとは、支台歯の近心辺縁隆線部に設置する咬合面レストのことです。遊離端欠損症例には、原則的に近心レストが適用されます。・支台歯の近心辺縁隆線部に設置・遊離端欠損症例に適用近心レストの作用近心レストには、レストとしての支持作用の他に、以下に挙げるような作用があります。・支台歯の遠...

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スケルトンデンチャー(バー義歯)

スケルトンデンチャーとはスケルトンデンチャーとは、金属骨格を持つ義歯を意味しています。これは金属床義歯において、金属の骨格をスケルトンと呼んでいることに由来しています。ちなみにスケルトンデンチャーは、バー義歯と呼ばれることもあります。・金属骨格を持つ義歯・バー義歯(別称) ツイート

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FGPテクニック

FGPテクニックとはFGPテクニック(Functionally Generated Path technique)とは、機能的咬合面を持つ補綴装置を作る方法です。FGP専用の咬合器を使って、対合歯の機能的滑走運動記録をとるテクニックです。・機能的咬合面を持つ補綴装置を作る方法・FGP専用咬合器で対合...

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フルバランスドオクルージョン

フルバランスドオクルージョンとはフルバランスドオクルージョンとは、両側性平衡咬合を付与した全部床義歯の咬合様式の一種です。義歯の咬頭嵌合位時および偏心咬合時において、上下顎の対応する咬合小面が、作業測と平衡側の両方で接触滑走して、咬合の平衡が保たれています。・全部床義歯の咬合様式の一種・両側性平衡咬...

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両側性平衡咬合(リョウソクセイヘイコウコウゴウ)

両側性平衡咬合とは両側性平衡咬合とは、咬頭嵌合位と偏心咬合位において、左右側すべての歯が同時に接触する咬合様式です。バイラテラルバランスドオクルージョンと呼ばれることもあります。ちなみに、フルバランスドオクルージョンは両側性平衡咬合の一種ですので、ほぼ同じ意味と捉えてもらっても構いません。両側性平衡...

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分割復位式模型(ブンカツフクイシキモケイ)

分割復位式模型とは分割復位式j模型とは、歯型となる支台歯部を分割して、元の位置に復位させることができる作業用模型です。分割可撤式模型と呼ばれることもあります。・歯型を分割して復位させることを可能にした作業用模型・分割可撤式模型(別称)分割復位式模型の作り方歯列印象に一次石膏を注入し、硬化したら模型基...

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歯槽頂間線(シソウチョウカンセン)

歯槽頂間線とは歯槽頂間線とは、対向する上下顎歯槽堤の前頭面において、上下顎の歯槽頂を結んだ線を意味します。歯槽頂間線は、中心咬合位の状態で調べます。・上下顎の歯槽頂を結んだ線・中心咬合位で調べる歯槽頂間線の意義歯槽頂間線は、全部床義歯の人工歯排列時に活用されます。上下顎の人工歯を歯槽頂間線上に排列す...

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歯槽頂間線の法則

歯槽頂間線の法則とは歯槽頂間線の法則とは、上下顎臼歯部人工歯を排列する際に、歯槽頂間線を想定することで義歯の安定を得るという考え方です。・上下顎臼歯部人工歯の排列・歯槽頂間線を想定して義歯の安定を得る大臼歯の歯槽頂間線一般的には、臼歯部の人工歯排列において歯槽頂間線が通過するのは、上顎大臼歯の舌側咬...

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Simonの三平面

Simonの三平面とはSimonの三平面とは、フランクフルト平面、眼窩平面、正中矢上平面の3つを指します。・フランクフルト平面・眼窩平面・正中矢上平面不正咬合が顔面や頭蓋の中で、どのような位置を占めているかを模型上で調べるために活用される平面です。模型上に付与する位置Simonの三平面では、フランク...

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Simonの顎態診断法

Simonの顎態診断法とはSimonの顎態診断法とは、Simonによって考案された不正咬合の診断法です。不正咬合を顔面頭蓋との位置関係から、三次元で診断します。・Simonが考案した不正咬合の診断法・不正咬合を三次元的に診断Simonの顎態診断法に用いられる仮想平面Simonの顎態診断法では、歯列弓...

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移行義歯(イコウギシ)

移行義歯とは移行義歯とは、比較的早期に抜歯が予定され、それに伴う義歯の修理や再製作が予想される際に作られるものです。最終義歯への移行する間、口腔機能や形態を確保するために用いられる義歯といえます。そのため、咬合や欠損部位は徐々に修正されていきます。また、移行義歯は最終補綴処置設計の基準となる暫間義歯...

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アルコン型咬合器

アルコン型咬合器とはアルコン型咬合器とは、解剖学的咬合器の一種です。咬合器の上弓に顆路指導部があり、下弓に顆頭球が付着しており、生体の顎関節窩と下顎頭の関係に類似しいます。・解剖学的咬合器の一種・上弓に顆路指導部・下弓に顆頭球・生体の顎関節窩と下顎頭の関係に類似ちなみにアルコンとは、articula...

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コンダイラー型咬合器

コンダイラー型咬合器とはコンダイラー型咬合器とは、解剖学的咬合器の一種です。下弓に顆路指導部があり、上弓に顆頭球が付着している咬合器です。この構造は生体とは逆の関係になります。・解剖学的咬合器の一種・下弓に顆路指導部・上弓に顆頭球・生体とは逆の構造コンダイラー型咬合器の特徴コンダイラー型咬合器では、...

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堤状隆起(テンションリッジ)

堤状隆起(テイジョウリュウキ)とは堤状隆起とは、口呼吸によって生じる歯肉の病変です。病変部は炎症を伴い、堤防状に隆起します。・口呼吸が原因・炎症を伴い堤防状に隆起・テンションリッジ堤状隆起の特徴日常的に口呼吸をしていると、外気に触れやすい上下顎唇側歯肉部や、上顎口蓋側歯肉部に強い炎症が現れます。この...

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側方顆路角(ベネット角)

側方顆路角(ソクホウカロカク)とは側方顆路角とは、下顎の側方運動時に、作業測顆頭の移動が前頭面と、平衡側の顆頭の移動が正中矢状面となす角のことを指します。ベネット角や側方顆路傾斜角と呼ばれることもあります。・下顎運動時に見られる傾斜角・作業測顆頭の移動が前頭面となす角・平衡側の顆頭の移動が正中矢状面...

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ベネット運動

ベネット運動とはベネット運動とは、側方運動時における作業測顆頭の外側移動を意味します。その際、作業測下顎頭は、上下前後のいずれか外方約1mmで、60〜10°の円錐形内で移動します。・側方運動時における作業測顆頭の外側移動・作業測下顎頭は上下前後のいずれか外方約1mmで60〜10°の円錐形内で移動米国...

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バイトゲージ

バイトゲージとはバイトゲージとは、咬合高径を決める際に用いられる測定器です。咬合採得時に、顔面皮膚上の垂直的2点間距離(鼻下点とオトガイ底間距離)、上下咬合床基底面間距離、旧義歯の歯槽頂間距離の測定に用いられます。バイトゲージで測定する部位・鼻下点とオトガイ底間距離・上下咬合床基底面間距離・旧義歯の...

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維持腕(イジワン)

維持腕とは維持腕とは、支台歯のアンダーカット領域に位置する鉤腕で、義歯を維持する役割を担っています。・支台歯のアンダーカット領域に位置する鉤腕・義歯の維持力を担う維持腕における維持力とは維持腕がアンダーカット領域を越える時、鉤腕の弾性変形によって発現する抵抗力が「維持力」となります。・鉤腕の弾性変形...

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チェックバイト

チェックバイトとはチェックバイトとは、対合する歯及び歯列弓の位置関係を記録することを意味します。そのため、咬合記録、咬合面記録、インターオクルーザルレコードと呼ばれることもあります。・対合する歯及び歯列弓の位置関係を記録・咬合記録、インターオクルーザルレコード(別称)チェックバイトの種類チェックバイ...

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接着ブリッジ

接着ブリッジとは接着ブリッジとは、少数歯欠損症例に適応されるブリッジです。適応症・少数歯欠損支台歯の削除は全く行わないか、行ったとしてもわずかにとどめ、接着冠を接着性材料で結合させます。・支台歯の削除は行わない(行ってもわずか)・製作した接着冠を接着材料で支台歯に結合これは、歯質との接着および金属と...

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個歯トレー(コシトレー)

個歯トレーとは個歯トレーとは、個々の支台歯に使用する印象用トレーです。カッパーバンドや即時重合レジンなどを用いて製作します。・個々の支台歯に使用する印象用トレー・カッパーバンドや即時重合レジンを用いる個歯トレーを使うことの利点個歯トレーを使用することで、印象材の厚みを均等にすることができます。また、...

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パラトグラム

パラトグラムとはパラトグラムとは言葉を発した際の、舌の硬口蓋への接触を示す図を指します。発語の種類によって、舌が口蓋に触れる部位は異なります。その特性を活かして、調音運動の分析や発語訓練を行っていきます。そんなパラトグラムは、日本語で口蓋図と呼ばれています。・発語時の舌の硬口蓋への接触部位を示す図・...

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シリコーンブラック法

シリコーンブラック法とはシリコーンブラック法とは、咬合接触状態を検査する方法の一種です。カーボン粉末が加えられたシリコーンゴム印象材を用いて、接触点および接触面積を調べます。・咬合接触状態の検査法・カーボン粉末入りのシリコーンゴム印象材・接触点、接触面積を検査シリコーンブラック法の手順シリコーンブラ...

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Tweedの三角(ツィードノサンカク)

Tweedの三角とはTweedの三角とは、矯正歯科治療のゴール設定に際して、指針となる三角です。Tweedによって提唱され、ツィードの診断三角と呼ばれることもあります。・矯正歯科治療のゴール設定となる三角・Tweedが提唱・ツィードの診断三角(別称)Tweedの三角の構成する3つの角度Tweedの三...

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ウィリスの顔面計測法(Willis法)

ウィリスの顔面計測法とはウィリスの顔面計測法とは、顔面計測値を用いて、無歯顎の咬合高径を求める方法です。顔面計測には、ウィリスのバイトゲージを用います。・顔面計測値を用いて咬合高径を求める・無歯顎患者に適用・バイトゲージを使用するウィリスの顔面計測法に用いる値ウィリスの顔面計測法では、以下に挙げる2...

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矢状切歯路(シジョウセッシロ)

矢状切歯路とは矢状切歯路とは、下顎運動時の切歯部における運動経路です。矢状面から見た運動経路で、標点を切歯点あるいは切歯部の前方に設定します。特に、滑走運動時の運動経路を指します。・下顎運動時の切歯部の経路・矢状面から見た運動経路・切歯点あるいは切歯部の前方に標点を設定矢状切歯路の特徴矢状切歯路は、...

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矢状切歯路傾斜角(シジョウセッシロケイシャカク)

矢状切歯路傾斜角とは矢状切歯路傾斜角とは、矢状切歯路を直線とみなして、予め定められた水平基準面とのなす角度を指します。水平基準面は、咬合平面が設定されることが多いです。・矢状切歯路と水平基準面とのなす角・咬合平面を基準とすることが多い矢状切歯路傾斜角の特徴矢状切歯路傾斜角が急すぎると、前方運動時に矢...

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二重同時印象(ダブルミックス印象法)

二重同時印象(ダブルミックス印象法)とは二重同時印象とは、同じ種類で、流動性の異なる2つのタイプのゴム質印象材を用いた印象法です。2つの印象材を同時に練和して、印象採得を行うため、二重同時印象という名前が付けられています。ダブルミックス印象法と呼ばれることもあります。・流動性の異なる2つのタイプのゴ...

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コーヌステレスコープクラウン

コーヌステレスコープクラウンとはコーヌステレスコープクラウンとは、内冠と外冠からなる二重金属冠を指します。テーパーを有する円錐台形の内冠と、それに適合する外冠から成ります。・内冠と外冠からなる二重金属冠〇内冠 ⇒ テーパーを有する円錐台形〇外冠 ⇒ 内冠に適合する形態コーヌステレスコープクラウンの維...

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サベイドクラウン

サベイドクラウンとはサベイドクラウンとは、部分床義歯製作時に作られるクラウンです。クラスプなどの支台装置を設置することが前提で作られるクラウンで、ワックスパターンをサベイヤー上で計測します。・部分床義歯製作時に作られるクラウン・支台装置を設置することが前提・ワックスパターンをサベイヤー上で計測その結...

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スマイルライン(笑線)

スマイルラインとはスマイルラインとは、咬合状態のまま大きく笑った際の上唇下縁と下唇上縁で形成されるラインのことです。義歯製作の際の目安となるラインです。そんなスマイルラインは、笑線(しょうせん)と呼ばれることもあります。・笑った時に上唇下縁と下唇上縁で形成されるライン・義歯製作時に活用・笑線(別称)...

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リップサポート

リップサポートとはリップサポートとは、補綴装置の上顎部前歯部による口唇支持を意味します。全部床義歯では、顔貌に与える影響が大きいため、特に重要な要素となります。・補綴装置による口唇支持・全部床義歯で重要・顔貌に与える影響が大きいリップサポートの特徴全部床義歯製作時においては、咬合採得の際に、上顎咬合...

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咬合面再形成(コウゴウメンサイケイセイ)

咬合面再形成とは咬合面再形成とは、義歯の人工歯咬合面を再構成することで、顎口腔系の形態、機能、審美性の改善を図る処置です。安定した中心咬合位を補綴装置によって付与します。そんな咬合面再形成は、咬合面再構成と呼ばれることもあります。・義歯の人工歯咬合面を再構成・安定した中心咬合位を補綴装置によって付与...

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咬合採得(コウゴウサイトク)

咬合採得とは咬合採得とは、上下顎の上下、左右、前後的位置を三次元的に記録する操作全体を指します。一般的には、中心咬合位あるいは中心位の顎間関係を記録します。・上下、左右、前後的位置を三次元的に記録・中心咬合位あるいは中心位の顎間関係残存歯の有無による咬合採得の違い上下顎に対向する多数歯が残存した有歯...

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閉口印象(ヘイコウインショウ)

閉口印象とは閉口印象とは、閉口した状態で筋圧形成を行う印象法です。義歯の使用状態に近い閉口状態で印象採得します。・閉口状態で筋圧形成・義歯使用状態に近似閉口印象の特徴通常の筋圧形成では、術者が個人トレーを患者の口腔内で保持した状態で行うため、開口状態で印象を採ることとなります。けれども、義歯というの...

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オッセオインテグレーション

オッセオインテグレーションとはオッセオインテグレーションとは、インプラント治療に用いられる用語で、インプラント体と骨との直接てきな結合を意味します。・インプラント用語・インプラント体と骨との直接的な結合オッセオインテグレーションの特徴インプラント体と骨との界面において、光学顕微鏡レベルでインプラント...

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アンテリアガイダンス

アンテリアガイダンスとはアンテリアガイダンスとは、下顎滑走運動時の上下顎の前歯の接触による指導要素です。前方指導要素または前歯誘導と呼ばれることもあります。・下顎滑走運動時の上下顎の前歯の接触による誘導・前方指導要素、前歯誘導(別称)一方、偏心運動時に下顎窩内で顆頭が回転、あるいは滑走することで発生...

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半固定性ブリッジ

半固定性ブリッジとは半固定性ブリッジとは、ポンティックの一側は支台装置と固定性連結され、他側は可動性連結装置(キーアンドキーウェイ)で連結されたブリッジです。でっぱりとなるキーはポンティック側に備えられ、溝であるキーウェイは支台装置側に形成されます。・キーアンドキーウェイで連結されるブリッジ・キー(...

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咬合印象(コウゴウインショウ)

咬合印象とは咬合印象とは、咬合印象用のトレーを用いて、支台歯と対合歯およびその咬合関係を同時に採得する印象法です。・咬合印象用のトレーを用いる・支台歯と対合歯およびその咬合関係を同時に採得できる咬合印象の適応症咬合印象は1/3顎程度までの症例に、適応することが可能です。ただし、咬頭嵌合位が明確でなけ...

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咬合圧印象(コウゴウアツインショウ)

咬合圧印象とは咬合圧印象とは、患者自身の咬合圧を加えた印象法です。咬合堤を付着したトレー、または人工歯を排列したろう義歯を使用して咬合させます。・患者自身の咬合圧を加えた印象法・咬合堤を付着したトレー、人工歯を排列したろう義歯を使用咬合圧印象の特徴咬合圧印象では、正確な中心咬合位を決定した咬合堤もし...

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複印象(フクインショウ)

複印象とは複印象とは、模型を複製するための印象法の一種です。・複製模型を製作するための印象複印象の目的複印象は、作業用模型の保存や鋳造用耐火模型の作製の際に採得されます。・作業用模型の保存・鋳造用耐火模型の作製複印象に用いられる印象材一般的には、シリコーンゴム印象材や寒天印象材、アルジネート印象材と...

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終末蝶番運動(シュウマツチョウバンウンドウ)

終末蝶番運動とは終末蝶番運動とは、下顎頭が顎関節窩内で最上方に位置したところで行われる下顎の開閉運動です。つまり、終末蝶番軸を中心とした純粋な顆頭の回転運動を意味します。・下顎の開閉運動・下顎頭が顎関節窩内で最上方に位置した場所で発生・終末蝶番軸を中心とした純粋な顆頭の回転運動終末蝶番蝶番運動の特徴...

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耐火模型(タイカモケイ)

耐火模型とは耐火模型とは、鋳造およびろう付け時の温度に耐えることが可能な材料で製作された模型です。通常、耐火材としては埋没材を使用します。・鋳造およびろう付け時の温度に耐え得る模型・耐火材としては埋没材を使用耐火模型の使用方法耐火模型は、金属床の製作などで模型上にワックスアップを行い、型ごと埋没して...

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すれ違い咬合

すれ違い咬合とはすれ違い咬合とは、上下顎に残存歯があるにも関わらず、咬頭嵌合位を失っている咬合を意味します。残存歯が左右的にすれ違っている場合と、前後的にすれ違っている場合とがあります。・上下顎に残存歯があるにも関わらず咬頭嵌合位を失っている咬合・左右的と前後的なすれ違いがあるすれ違い咬合の弊害すれ...

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暫間義歯(ザンカンギシ)

暫間義歯とは暫間義歯とは、新義歯の製作に先立って、暫間的に使用する義歯です。現在使用中の義歯を修正して暫間義歯とする場合と、新たに製作する場合とがあります。・義歯の新製に先立って暫間的に使用・使用中の義歯を活用することもある暫間義歯の目的暫間義歯は、咬合関係の保持、新しい口腔環境に対する患者の習熟化...

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S字状隆起(エスジジョウリュウキ)

S字状隆起とはS字状隆起とは、上顎全部床義歯の歯肉形成時に、口蓋側歯頚部から口蓋にかけて形成される豊隆のことです。この豊隆の断面がS字状を呈することから、S字状隆起という名前が付けられました。・上顎全部床義歯の歯肉形成時に付与・口蓋側歯頚部から口蓋にかけて形成されるS字状の豊隆S字状隆起の役割S字状...

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全調節性咬合器

全調節性咬合器とは全調節性咬合器とは、平衡側顆路と作業測顆路の両方を調節できる咬合器です生体と同じ曲線顆路をパントグラフ法などで、三次元的に捉えることが可能です。・平衡側顆路と作業測顆路を調節・生体と同じ曲線顆路・パントグラフ法などで三次元的に捉える全調節性咬合器の種類全調節性咬合器には、以下に挙げ...

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半調節性咬合器

半調節性咬合器とは半調節性咬合器とは、顆路調節機構を持ち、下顎運動をある程度調節することが可能な咬合器の総称です。生体に近似した下顎運動要素を与えることができます。・顆路調節機構を持つ・下顎運動をある程度調節することが可能・生体に近似した下顎運動要素を与えられるまた、半調節性咬合器は全調節性咬合器と...

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モダイオラス

モダイオラスとはモダイオラスとは、口輪筋を始めとした口角周囲の筋線維が口角部で上下交錯して、唇と頬とを分ける境目の部分です。口角結節、あるいは口角筋軸と呼ばれることもあります。・口角周囲の筋線維が口角部で上下交錯している部分・唇と頬とを分ける境目・口角結節、口角筋軸(別名)そんなモダイオラスには、以...

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ガルバニー電流

ガルバニー電流とはガルバニー電流とは、口腔内において異種金属間に電位差が生じて微弱な電流が流れる現象を意味します。例えば、アマルガムと金合金が接触することによって電流が生じることがあります。・異種金属間に電位差が生じて微弱な電流が流れる現象ex) アマルガムと金合金が接触することで発生そんなガルバニ...

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義歯維持筋(ギシイジキン)

義歯維持筋とは義歯維持筋とは、文字通り義歯の維持に関与する筋肉です。義歯維持筋の種類義歯維持筋には、以下に挙げる筋肉が含まれます。・頬筋・口輪筋・舌固有筋・モダイオラスを構成するう筋群義歯維持筋の特徴義歯維持筋の大部分は、筋線維の走行が顎堤とほぼ平行になっています。また、義歯辺縁に作用しないことが特...

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ガム模型

ガム模型とはガム模型とは、作業用模型の支台歯、あるいはアバットメント周囲の歯肉相当部をシリコーンゴムや樹脂で製作した模型です。補綴装置のカントゥアやエマージェンスプロファイルの形態作製時の参考にします。・支台歯歯肉相当部をシリコーンゴムで製作した模型・カントゥアやエマージェンスプロファイルの形態作製...

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無口蓋義歯

無口蓋義歯とは無口蓋義歯とは、義歯床の口蓋床部を欠いた全部床義歯です。・全部床義歯の一種・義歯床の口蓋床部を欠いている無口蓋義歯の適応症無口蓋義歯は、口蓋床の機械的刺激に対して、敏感な反応を示す患者に対して適応されます。具体的には、義歯装着による嘔気(おうき)が激しいケースや、顎堤が高く、幅があり、...

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残根上義歯

残根上義歯とは残根上義歯とは、残根を抜歯せず、その上に装着される義歯です。もしくは、歯冠部形態を再現せずに歯根面を利用して、その上に被覆される義歯を指します。・残根を抜歯せずその上に装着する義歯・歯冠部形態を再現せずに歯根面を利用してその上を被覆する義歯残根上義歯治療の特徴残根歯とはいえ、根管治療は...

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義歯性口内炎

義歯性口内炎とは義歯性口内炎とは、義歯床に関連した床下粘膜の炎症です。義歯性口内炎の原因主な原因は、真菌であるカンジダ(Candida albicans)です。義歯性口内炎の発症率義歯性口内炎の発症率は、全部床義歯装着者の約68%といわれています。義歯性口内炎の症状上顎口蓋面に発症した場合には、細か...

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義歯性線維症(ギシセイセンイショウ)

義歯性線維症とは義歯性線維症とは、不適合義歯の刺激による線維性の反応性過剰増殖を意味します。真の腫瘍ではありません。・不適合義歯の刺激が原因・線維性の反応性過剰増殖・真の腫瘍はない義歯性線維症の症状ヒダ状に増殖した組織が、義歯床縁を覆うように隆起し、その中央部分に溝を形成します。ヒダ状の組織は二重、...

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プロキシマルハーフクラウン

プロキシマルハーフクラウンとはプロキシマルハーフクラウンとは、臼歯部の部分被覆冠の一種です。臼歯部隣接面の近遠心、どちらか一方を被覆します。・臼歯部の部分被覆冠(ブブンヒフクカン)の一種・隣接面の近遠心どちらか一方を被覆プロキシマルハーフクラウンにおける維持機構プロキシマルハーフクラウンの主な維持は...

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7/8冠(ハチブンノナナカン)

7/8冠(セブンエイスクラウン)とは7/8冠(ハチブンノナナカン)とは、部分被覆冠の一種です。セブンエイスクラウンと呼ばれることもあります。上顎大臼歯に適応される部分被覆冠です。・部分被覆冠(ブブンヒフクカン)の一種です。・セブンエイスクラウン・適応 → 上顎大臼歯7/8冠の特徴審美的に重要な近心頬...

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4/5冠(ゴブンノヨンカン)

4/5冠(フォーフィフスクラウン)とは4/5冠とは、臼歯部に用いられる部分被覆冠の一種です。頬側面を除く全ての部位を被覆します。・臼歯部に適応・部分被覆冠(ブブンヒフクカン)の一種です。・頬側面を除く全ての部位を被覆4/5冠の特徴と活用例両隣接面にはグルーブが付与され、咬合面にはこれらを結ぶオフセッ...

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3/4冠(ヨンブンノサンカン)

3/4冠(スリークォータークラウン)とは3/4冠とは、歯冠部の3/4を被覆する部分被覆冠です。前歯部に適応され、唇側面を除く近遠心面、舌側面と切縁を被覆します。・歯冠部の3/4を被覆・被覆するのは唇側面を除く近遠心面、舌側面と切縁・部分被覆冠(ブブンヒフクカン)の一種・前歯部に適応3/4冠の維持機構...

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臼歯離開咬合(キュウシリカイコウゴウ)

臼歯離開咬合とは臼歯離開咬合とは、下顎の偏心運動中、臼歯部が離開する咬合を指します。ディスクルージョンと呼ばれることもあります。・下顎の偏心運動中に臼歯部が離開・ディスクルージョン(別名)臼歯離開咬合の特徴臼歯離開咬合では、下顎が中心位で閉鎖した際、臼歯は均等に接触しますが、偏心運動の際は作業測の上...

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犬歯誘導咬合(ケンシユウドウコウゴウ)

犬歯誘導咬合とは犬歯誘導咬合とは、下顎の側方運動時に、作業測犬歯だけが接触し、臼歯部は離開する咬合様式です。英語ではカスピッドプロテクテッドオクルージョンといいます。・下顎の側方運動時に作業測犬歯のみ接触して臼歯部は離開・カスピッドプロテクテッドオクルージョン犬歯誘導咬合の特徴側方滑走運動時に、作業...

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ミューチュアリープロテクテッドオクルージョン

ミューチュアリープロテクテッドオクルージョンとはミューチュアリープロテクテッドオクルージョン(相互保護咬合)とは、最大咬頭嵌合位にある時、臼歯部は前歯部が過剰に接触することを防ぎ、前歯部は下顎のあらゆる方向の偏心運動において、臼歯部を離開させる咬合様式です。臼歯離開咬合(キュウシリカイコウゴウ)と呼...

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支台築造におけるポストの長さ・太さ

ポストの要件支台築造におけるポストの要件はい以下の通りです。ポストの長さ歯根長の1/2〜2/3程度、または歯冠長と同程度ポストの太さ歯根幅の1/3程度テーパー2〜5度歯質の厚径原則1mm以上の健全歯質を残す ツイート

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インターオクルーザルレコード

インターオクルーザルレコードとはインターオクルーザルレコードとは、相対する歯および歯列弓の位置関係の記録です。チェックバイトや咬合記録、咬合面間印記と同じ意味です。・相対する歯および歯列弓の位置関係の記録・チェックバイト、咬合記録、咬合面間印記と同義さらに詳しい内容については、チェックバイトの個別ペ...

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副歯型式模型(フクシケイシキモケイ)

(副歯型式模型)副歯型式模型とは副歯型式模型とは、歯冠補綴装置製作のための作業用模型の一種です。支台歯のみを再現した副歯型と支台歯を含む歯列模型(歯型固着式模型)の2つからなります。副歯型式模型の操作手順補綴装置製作の外形を副歯上で行い、次いで咬合器に設置した歯列模型の支台歯上に移して、オクルーザル...

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作業用模型(サギョウヨウモケイ)

作業用模型とは作業用模型とは、間接法により補綴装置を製作するために使用する模型です。研究用模型(スタディモデル)とは異なり、その上で実際に補綴装置の製作を行います。・間接法で補綴装置を製作するために使用する模型・模型上で実際に補綴装置の製作を行う作業用模型の種類作業用模型は、以下に挙げる4つに分類さ...

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研究用模型(スタディモデル)

研究用模型とは研究用模型とは、患者の治療に際して、診査や治療方針の決定、設計、記録のために用いられる模型です。スタディモデルと呼ばれることもあります。・診査、治療方針の決定、設計、記録のために活用される模型・スタディモデル研究用模型の作製法通常、口腔内では既製トレーによるアルジネート印象で印象採得さ...

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歯型固着式模型(シケイコチャクシキモケイ)

(歯型固着式模型)歯型固着式模型とは歯型固着式模型とは、歯列模型と歯型が一体となっている作業用模型(サギョウヨウモケイ)です。・歯列模型と歯型が一体となっている作業用模型歯型固着式模型の活用例歯型固着式模型は、1級窩洞のインレー、支台築造用メタルコア、間接レジンコアの製作に用いられます。・1級窩洞の...

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歯型可撤式模型(シケイカテツシキモケイ)

(歯型可撤式模型)歯型可撤式模型とは歯型可撤式模型とは、作業用模型(サギョウヨウモケイ)の一種です。歯型は歯列模型中に組み込まれいますが、取り外すことが可能です。・作業用模型(サギョウヨウモケイ)の一種・歯型は取り外し可能歯型可撤式模型の製作方法分割復位式模型(ブンカツフクイシキモケイ)と同様に、ダ...

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カスプトゥリッジ・カスプトゥフォッサ

カスプトゥリッジとはカスプトゥリッジとは、健常者の天然歯列に見られる対咬関係で、1歯対2歯咬合とも呼ばれています。咬頭嵌合位において、上下いずれかの臼歯部咬頭が相対する歯の辺縁隆線に咬み込んでいる対合関係です。・健常者の天然歯列に見られる対咬関係・1歯対2歯咬合・咬頭嵌合位で上下いずれかの臼歯部咬頭...

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食片圧入の原因

食片圧入の原因食片圧入は、以下に挙げるような原因が考えられます。・隣接面における接触点の状態(強さ、位置)・鼓形空隙の形態・辺縁隆線の不揃い・歯列異常・咬合異常(対合歯との嵌合状態)・歯の植立状態 ツイート

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スープラバルジクラスプ

スープラバルジクラスプとはスープラバルジクラスプとは、鉤腕が鉤歯の咬合面方向から維持領域に到達するクラスプの総称です。代表的なものにエーカースクラスプがあります。対義語は、インフラバルジクラスプです。・鉤腕が鉤歯の咬合面方向から維持領域に到達するクラスプ・エーカースクラスプが代表的・インフラバルジク...

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インフラバルジクラスプ

インフラバルジクラスプとはインフラバルジクラスプとは、鉤の維持腕が歯根側から鉤歯の維持領域に達するように設計されたクラスプの総称です。代表的なものに、RPIクラスプやローチクラスプなどがあります。対義語は、スープラバルジクラスプです。・鉤の維持腕が歯根側から鉤歯の維持領域に達するクラスプ・RPIクラ...

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MPD症候群

MPD症候群とはMPD症候群(myo-fascial pain dysfunction syndrome)とは、咀嚼筋の機能障害に基づく顎の運動制限、筋肉痛、摂食障害などを伴った顎関節障害を意味します。・咀嚼筋の機能障害に基づく・顎の運動制限、筋肉痛、摂食障害などを伴う顎関節障害MPD症候群の症状M...

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バルクウィル三角

バルクウィル(Balkwill)三角とはバルクウィル三角とは、ボンウィル三角(下顎頭と下顎切歯点を結ぶ線)と咬合平面がなす角度です。ボンウィル三角と咬合平面がなす角度バルクウィル三角の平均値バルクウィル三角は、23〜30度が一般的で、26度が平均値です。この角度は、咬合器設計の重要な基準となっていま...

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モンソンカーブ

モンソンカーブとはモンソンカーブとは、前後および側方の歯牙彎曲を含む咬合彎曲を意味します。・前後および側方の歯牙彎曲を含む咬合彎曲Monsonによる報告Monsonは、有歯顎の正常な下顎骨を計測し、篩骨鶏冠付近を中心とした直径8インチ(約20cm)の球面に歯の切端や咬頭頂があることを報告しました。・...

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アンチモンソンカーブ

アンチモンソンカーブとはアンチモンソンカーブとは、モンソンカーブとは逆向きの咬合彎曲です。つまり、上方に向かって凸面を形成する咬合彎曲を意味します。・モンソンカーブとは逆向きの咬合彎曲上方に向かって凸面を形成する咬合彎曲アンチモンソンカーブの具体例上顎第一小臼歯の頬側咬頭頂は、舌側咬頭頂と同高か、そ...

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モンソンの球面説

モンソンの球面説とはモンソンの球面説とは、Monsonによって発表された幾何学的な下顎運動説です。・幾何学的な下顎運動説モンソンの球面説の概要ボンウィル三角に関連した正常な下顎骨について計測し、下顎頭、切端、咬頭頂は直径8インチ(約20cm)の球面上にあり、下顎運動はこの球面に沿って行われるという学...

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ゴシックアーチ描記法

ゴシックアーチ描記法とはゴシックアーチ描記法とは、ゴシックアーチから下顎の水平的位置関係を他覚的に診査する方法です。下顎の水平的位置関係を診査する方法ゴシックアーチ描記法の手順設定された垂直的顎間関係において、上下顎記録床にゴシックアーチトレーサーを付着し、下顎の側方限界後方運動路を描記します。そう...

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ベベルドショルダー

ベベルドショルダーとはベベルドショルダーとは、前装鋳造冠の唇(頬)側における歯頚部辺縁形態の一種です。ショルダーにベベルを付与した形態です。・前装鋳造冠の唇(頬)側におけるマージン形態・ショルダーにベベルを付与ベベルドショルダーの特徴ベベル部は金属が被覆するため、メタルカラーとなります。そんなベベル...

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複模型(フクモケイ)

複模型とは・模型を印象採得して複製した模型・作業用模型の保存・鋳造用の耐火模型の製作複模型とは、模型を印象採得して複製した模型です。作業用模型(サギョウヨウモケイ)の保存、鋳造用の耐火模型を作る際に製作します。耐火模型の取り扱い複模型を用いて製作された耐火模型には、メタルフレームの外形線を記入し、表...

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仮想咬合平面(カソウコウゴウヘイメン)

仮想咬合平面とは仮想咬合平面とは、義歯の咬合平面の基準となる平面で、咬合堤上に形成されます。具体的には、両側上顎臼歯部と中切歯部とによって得られる咬合堤の咬合面です。・義歯の咬合平面の基準となる平面・咬合堤上に形成する両側上顎臼歯部と中切歯部とによって得られる咬合堤の咬合面仮想咬合平面の形成方法上顎...

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自由運動咬合器

自由運動咬合器とは・顆路指導部がない・上下顎模型の咬合小面が誘導の基本となる・上下顎はスプリングで連結自由に運動できる自由運動咬合器とは、顆路指導部を持たない咬合器です。装着された上下顎模型の歯の咬合小面が誘導の基本となります。自由運動咬合器の特徴自由に運動ができるように、上下顎フレームはスプリング...

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嚥下位(エンゲイ)

嚥下位とは・嚥下時の下顎位・比較的安定した歯牙接触位をとる無歯顎治療における顎間関係の決定法として活用嚥下位とは、嚥下時の下顎位を意味します。嚥下位の特徴嚥下時に下顎は、やや後方から閉口して咬合接触しますが、食塊の有無によってその位置は多少変動します。・嚥下時に下顎はやや後方から閉口して咬合接触・食...

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歯根膜粘膜負担

歯根膜粘膜負担とは・咬合力を欠損部顎堤粘膜と支台歯歯根膜で負担する支持様式・遊離端欠損が該当する・咬合力が歯によって負担され顎骨へと伝わる生理的状態に近い歯根膜粘膜負担とは、義歯に加わる咬合力を、欠損部顎堤粘膜と隣接する支台歯歯根膜の双方で負担する支持様式です。歯根膜粘膜負担の特徴歯根膜粘膜負担では...

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咬合力検査

咬合力検査とは・咬合力を測定する性能検査・上下顎の歯あるいは人工歯を咬み合わせた時に生じる咬合面上の力を測定咬合力検査とは、上下顎の歯あるいは人工歯を咬み合わせた時に生じる咬合面上の力を測定する性能検査です。咬合力の測定方法・器械のセンサーを臼歯部に介在させて最大咬合力を計測する方法・シート状の測定...

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スピーチエイド

スピーチエイドとは・口蓋部の治癒しえない欠損部を閉塞する補綴装置・言語能力の回復が目的・鼻咽腔閉鎖不全による構音障害に適応されるスピーチエイドとは、硬口蓋または軟口蓋、あるいはその両方にわたる治癒しえない組織の欠損部を閉塞する装置です。言語能力の回復が主な目的であるため、スピーチエイドという名前が付...

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スプリットキャスト

スプリットキャストとは?スプリットキャストとは、咬合器からの模型の撤去、および再装着を可能にすることを目的に、模型の底面に刻みをつける方法です。・咬合器からの模型の撤去、再装着を可能にする・模型の底面に刻みをつけるスプリットキャストの活用法義歯製作時に、半調節性咬合器の顆路調節に応用することができま...

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咬座印象(コウザインショウ)

咬座印象とは咬座印象とは、咬合を利用して粘膜面の印象を採得する方法です。咬座印象の手順咬合関係および床縁が正しく確立された咬合床、あるいはろう義歯の粘膜面に、流動性の高い精密印象材を置いて印象採得します。そのため、ろう義歯の咬合関係および床縁が適正であることを確認してから行うのが望ましいといえます。...

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ソケットプリザベーション

ソケットプリザベーションとは?ソケットプリザベーションとは、インプラント治療の前処置です。抜歯時に自家骨、骨補填材、コラーゲンスポンジなどを抜歯窩に填入することで、抜歯窩の骨の吸収を抑制します。同時に、硬軟組織を含めた顎堤の形態を保存します。・インプラント治療の前処置・抜歯時に自家骨、骨補填材、コラ...

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