歯科国試過去問 99B-17
幼若永久歯の歯内療法に用いられるのはどれか。
a. フェノール
b. ホルムクレゾール
c. 水酸化カルシウム
d. 亜ヒ酸
e. パラホルムアルデヒド
*解答はページの一番下に掲載しています。
幼若永久歯の歯内療法
幼若永久歯の根尖
幼若永久歯は、歯根が完成しておらず、根尖が漏斗状に開いています。
ですので、そのまま歯内療法を行うと、薬剤などが根尖から漏れ出ることがあるのです。
そのため、刺激の強い薬剤を使用するのは控える必要があります。
また、アペキソゲネーシスとアペキシフィケーションのように、薬剤で根尖を塞ぐ処置を施すことがあります。
その際用いられるのが水酸化カルシウムです。
水酸化カルシウムは、生活歯髄切断法にも用いられます。
幼若永久歯の特徴
幼若永久歯には、次のような特徴があります。
・歯髄腔が大きく、髄角が突出(露髄しやすい)
・エナメル質、象牙質が薄く、象牙細管は太い(刺激が伝わりやすい)
・根尖が漏斗状に開いている(感染が拡大しやすい)
解答
a ×
b ×
c ○
d ×
e ×
補足
a → 根管の拡大清掃に用いられる薬剤
b → 刺激性が非常に強い薬剤
d → 歯髄失活財であり、幼若永久歯には適さない
e → 歯髄失活財であり、幼若永久歯には適さない