時計時間失認の意味と特徴
時計時間失認とは
時計時間失認とは、時計の文字盤上で、短針と長針が示す時刻を読み取れない症状を指します。
あるいは、時計の模型上で、提示された時刻に針を合わせることができない症状を時計時間失認と呼んでいます。
ただし、患者の時刻そのものの認知は正しく保持されているため、デジタル時計の時刻を読み取ることは可能です。
・短針と長針が示す時刻を読み取れない
・提示された時刻に針を合わせることができない
・デジタル時計の時刻は読み取り可能
時計時間失認の原因
時計時間失認の本態は、時計の両針や文字盤の間の空間的な位置関係を把握できないことです。
したがって、時計時間失認というのは、独立した症候ではなく、空間的見当識障害と構成失行の表現であるといえるため、この用語自体は使われる頻度が減ってきています。
・時計の両針や文字盤の間の空間的な位置関係を把握できない
・空間的見当識障害と構成失行