貼薬の手順〜水酸化カルシウム製剤
水酸化カルシウム製剤の貼薬手順
水酸化カルシウム製剤(図1)は、次のような手順で貼薬を行います。
図1/図2/図3
薬剤の練和
ガラス練板上で、水酸化カルシウムを滅菌精製水または滅菌生理食塩液でペースト状に練和する(図2)。
根管内に挿入
レンツロに水酸化カルシウムのペーストを付けて、低速コントラで根管内に挿入する(図3)。または、リーマーやファイルにペーストを付けて根管内に挿入し、逆回転させながら取り出す(図4)。
図4/図5/図6
余剰水分を除去
水酸化カルシウムのペーストを確実に根管内に貼薬した後、小綿球で余剰な水分を除去し、髄室癖に付着したペーストを取り除く。
仮封
仮封を確実に行う。
作用時間
貼薬は1週間から1ヶ月間で十分な効果が得られるといわれている
仮封剤および貼薬剤の除去
次回、来院時に仮封剤を除去した後、水酸化カルシウムを根管から取り除く。
臨床の現場では、シリンジの中に水酸化カルシウム製剤が填入された「カルシペックスU(図5、6)やビタペックス、カルキルなどが使用されています。
参考文献
『エンドドンティクス第3版』 永末書店
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