歯髄電気診特徴と使用方法
歯髄電気診とは
歯髄電気診とは、歯に微弱な電流を流し、その反応で歯髄の生死を鑑別する検査法です。
・歯に電流を流して歯髄の生死を鑑別する検査
生活歯では通電によって痛みが起こるが、歯髄が壊死した歯では痛みが起こりません。
ただし、歯髄電気診で歯髄の病態を正確に診断することはできません。
あくまで、生活しているか否かの診断のみにとどまります。
・歯髄が壊死した歯では痛みが起こらない
・歯髄の病態を正確に診断することは不可能
・生活しているか否かの診断しかできない
それぞれの病態における閾値の変化
歯髄充血では閾値が下がり、急性単純性歯髄炎ではさらに閾値が低下します。
慢性歯髄炎では、閾値がやや上がり、急性化膿性歯髄炎や急性壊疽性歯髄炎では明らかに上昇します。
・歯髄充血 → 閾値が下がる
・急性単純性歯髄炎 → 閾値が大きく下がる
・慢性歯髄炎 → 閾値がやや上がる
・急性化膿性歯髄炎、急性壊疽性歯髄炎 → 閾値が大きく上がる
歯髄電気診の施術方法
前歯は唇側面、臼歯は頬側面の各切縁(咬頭)側1/3の健全エナメル質に電極を接触させ、歯肉や隣在はへの電流のリークを防止します。
電極をあてる部位
・前歯 → 唇側面
・臼歯 → 頬側面
患歯と同歯種の健全歯を対照として、両者の値を比較します。
根未完成歯や外傷では、生活歯であっても歯髄電気診に反応しないことがあるため、注意が必要です。
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