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ステップバック法

ステップバック法の特徴と手順

ステップバック法とは

 

ステップバック法とは、彎曲根管において、根管からの器具の逸脱を防ぐ目的で行われる根管拡大形成法です。

 

・彎曲根管に適応される根管拡大形成法

 

・根管からの器具の逸脱を防止

 

ステップバック法が必要な理由

 

根管拡大用の器具は、30番以降のサイズになると急激に柔軟性が低下します。

 

そのため、通常の拡大形成を行うと、器具は根管壁の外彎を強く切削し、本来の根管から逸脱してアピカルジップレッジを形成してしまうのです。

 

・30番以降のサイズになると急激に柔軟性が低下

 

・根管壁の外彎を強く切削

 

・ジップやレッジを形成

 

ステップバック法の手順

 

ジップやレッジなどを予防する目的で、25番のサイズまではKファイルによる通常の拡大(フレアー形成法)を行います。

 

続いて、柔軟性が低下する30〜40番までは、サイズが増加するごとに1mmずつ作業長を短くしていきます。

 

・25番のサイズまではKファイルによる通常の拡大形成(フレアー形成法

 

・柔軟性が低下する30〜40番まではサイズが増加するごとに1mmずつ作業長を短くする

 

そうすることで、根管外彎への器具の逸脱を防ぐことができます。

 

また、歯冠方向へ向けた根管の外開きテーパーを付与することが可能となります。

 

・根管外彎への器具の逸脱を防止

 

・根管の外開きテーパーを付与

 

根管上部をゲイツグリデンドリルなどにより広げた後、作業長の短縮で生じた根管壁の階段状の切削痕を25番のKファイルで平滑にします。

 

なお、作業長の短縮によって根管先端に目詰まりが起こりやすくなっています。

 

そのため、次のサイズに移る前に、25番のKファイルを挿入し、目詰まりや器具の逸脱の有無などを確認していく必要があります。

 

また、Kファイルには根管の彎曲度に合わせたプレカーブを付与することで、無理のない器具操作を行うことができます。

 

・根管上部をゲイツグリデンドリルで広げる

 

・作業長の短縮で生じた根管壁の階段状の切削痕を25番のKファイルで平滑化

 

・次のサイズに移る前に25番のKファイルで目詰まりや器具の逸脱を確認

 

・Kファイルには根管の彎曲度に合わせたプレカーブを付与

 

 

 

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