歯科国試過去問 103C-81
フッ化物歯面塗布がフッ化物洗口よりも優れているのはどれか。(2つ)
a. 安全管理
b. 集団応用性
c. 費用便益性
d. 自律的応用性
e. 低年齢児への適用性
*解答はページの一番下に掲載しています。
フッ化物歯面塗布とフッ化物洗口
フッ化物歯面塗布法の特徴
フッ化物歯面塗布は、基本的に歯科医院などの医療機関で受ける処置です。
ですから1人1人個別に行われるものなので、安全管理の点で優れている反面、集団応用性ではフッ化物洗口より劣っているといえます。
また、濃度の高いフッ化物を、医療従事者が塗布するため、1回の処置でそれなりの費用がかかります。
ですので、費用便益性でもフッ化物洗口に劣ります。
同時に、自分自身で塗布することは困難であるため、自律的応用性にも劣るといえます。
・医療機関で個別に受けるもの
・濃度の高いフッ化物を使用
フッ化物洗口法の特徴
フッ化物洗口は、小学校の児童などに対して行われるものなので、集団に対してフッ化物を作用させることが可能です。
この点で、集団応用性、費用便益性に優れているといえます。
ただし、洗口を上手く行えず、薬剤を飲み込んでしまうような場合は、フッ化物洗口を実施することができません。
つまり、低年齢児への適用性は低いといえます。
低年齢児へは、フッ化物歯面塗布方の方が適しています。
・集団に対して行われるもの
・低年齢児には注意が必要
解答
a ○
b ×
c ×
d ×
e ○