歯科国試過去問 97D-63
根面う蝕の予防に適用されるのはどれか。
a. 甘味制限
b. フッ化物洗口
c. フッ化物塗布
d. 歯間ブラシの使用
e. ラバーチップの使用
*解答はページの一番下に掲載しています。
根面う蝕の予防とラバーチップの使用目的
根面う蝕の予防法
根面う蝕の予防では、フッ化物洗口が第一選択となっています。
・第一選択はフッ化物洗口
フッ化物によって口腔内を洗浄することで、宿主要因からのアプローチが可能となります。
化学療法としては、フッ化物歯面塗布が挙げられます。
その他、甘味制限による食餌性基質要因からのアプローチや、唾液の分泌量を改善したり、咬合異常を治療することによって、根面う蝕を予防することもあります。
過去問の選択肢にある「歯間ブラシの使用」も、う蝕を誘発する歯垢を物理的に除去するため、根面う蝕のひとつの予防法であるといえます。
・化学療法(フッ化物塗布)
・歯科保健活動(甘味制限)
・唾液分泌改善
・咬合異常改善
ラバーチップの使用目的
ラバーチップは、主に歯間乳頭のマッサージと、隣接面歯頚部の歯垢除去に用いられる器具です。
ですので、根面う蝕の予防において、積極的に用いられることはありません。
ただし、歯垢を除去することによって、結果的にう蝕を予防する効果は期待できます。
・歯間乳頭のマッサージ
・隣接面歯頚部の歯垢除去
解答
a ○
b ○
c ○
d ○
e ×(適用されない)