みんなの歯学〜歯学部1年生でも理解できる!

逆生歯(ギャクセイシ)

逆生歯(ギャクセイシ)

逆生歯とは

 

逆性歯(inversion)とは、歯が正常とは逆向きに萌出している場合を指します。

 

イメージしにくいかもしれませんが、上下が全く逆に生えているのです。

 

つまり、歯冠と歯根が逆向きということです。

 

ただ、ほとんどのケースで顎骨の中に埋まっていますので、厳密には萌出はしていません。

 

具体例を挙げると、次のようになります。

 

上顎の歯 → 歯冠が鼻腔や上顎洞底の方向を向いている

 

下顎の歯 → 歯冠が下顎管や下顎角の方を向いている

 

逆生歯の原因

 

逆生歯の原因は、歯胚の位置異常です。

 

歯胚が逆の位置に発生してしまったために、逆生歯となります。

 

逆生歯の好発部位

 

逆生歯の好発部位は次の通りです。

 

・上顎の中切歯、側切歯、犬歯

 

・下顎の埋伏智歯、小臼歯

 

これらの逆生歯は、過剰歯であることが多く、抜歯することになります。

 

放置すると、その他の歯の萌出を妨げることもありますので、注意が必要です。

 

また、上下が逆に生えている歯に、何のメリットもないため、デメリットしかもたらさないと考えることができます。

 

 

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