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フォーダイス斑の症状と原因

フォーダイス斑(口腔粘膜の異所性皮脂腺)

フォーダイス斑とは

 

フォーダイス斑とは、口腔粘膜に発生する異所性の皮脂腺です。

 

本来、口腔内に皮脂腺は存在していませんので、異所性という名称が付けられています。

 

フォーダイス斑の症状

 

フォーダイス斑では、頬粘膜や口唇に境界明瞭な顆粒状黄色斑が見られます。

 

黄色い点状のシミみたいなものです。

 

具体的には、両側の頬粘膜頬縫線付近と、口唇皮膚粘膜移行部に、黄色斑が見られることが多いです。

 

個人差がありますが、数個から数十個程度現れることがあります。

 

舌に現れることはまずありません。

 

・境界明瞭な顆粒状黄色斑

 

・頬粘膜(→頬粘膜頬縫線付近)

 

・口唇(→口唇皮膚粘膜移行部)

 

フォーダイス斑の原因

 

フォーダイス斑は、思春期以降の口腔内に、異所性の皮脂腺が生じることが原因です。

 

この皮脂腺は加齢とともに増加する傾向があります。

 

なぜ異所性の皮脂腺が口腔粘膜に現れるのかはわかっていません。

 

フォーダイス斑の治療法

 

フォーダイス斑には、目立った自覚症状はありません。

 

あるとしたら、舌で触った際のザラつきなどでしょう。

 

ですのでフォーダイス斑には、特に治療を施す必要はありません。

 

 

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