過蓋咬合の原因と症状
過蓋咬合とは
過蓋咬合とは、上下の歯が深く噛み合っている状態です。
いやゆるディープバイト(deep bite)と呼ばれる症状で、オーバーバイトがかなり大きくなっています。
次に挙げる正常咬合の定義を参考にするとわかりやすいです。
正常咬合の定義
正常咬合の定義は次の通りです。
・上顎前歯が下顎前歯の唇面1/4〜1/3を覆っている
これを大きく逸脱するほど深く咬合している場合を過蓋咬合と呼んでいます。
「○○mm以上深く咬合してたら過蓋咬合である」という厳密な決まりはありませんが、下顎中切歯の1/2を越えて咬合している場合は過蓋咬合といえます。
過蓋咬合の原因
過蓋咬合の原因には、次のようなものを挙げることができます。
・前歯の高位
・臼歯の低位
・下顎骨の上方回転
過蓋咬合の問題点
過蓋咬合には、いくつかのリスクが存在しています。
上顎の前歯が下顎の前歯を深く覆っていることで、次のような問題を生じる可能性があります。
・上顎前歯が大きく見える(審美性の低下)
・顎関節症を誘発する
・う蝕や歯周病を誘発する
・下顎前歯切歯縁が上顎前歯部舌側歯頸部付近の歯肉を咬む
・補綴物が破損しやすくなる
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