フルニエ歯(ムーン歯)〜桑実状臼歯
フルニエ歯とは
フルニエ歯(Fournier's tooth)とは、先天性梅毒によって形成不全を起こした臼歯のことです。
エナメル質の石灰化不全により生じます。
ムーン歯(Moon's tooth)とも呼ばれていますが、どちらも同じ意味で、人名が由来となっています。
フルニエ歯の症状
フルニエ歯は、主に第一大臼歯に現れます。
エナメル質の石灰化不全が原因で、歯冠が短く、咬頭が委縮しています。
その結果、咬頭隆起などが発育不全となり、咬合面は顆粒状の凹凸を示すようになります。
これをその形状から、桑実状臼歯と呼んでいます。
・第一大臼歯に好発
・短い歯冠と委縮した咬頭
・桑実状臼歯の一種
フルニエ歯の組織像
フルニエ歯の組織像は、以下の通り、ハッチンソン歯と同じです。
エナメル質の石灰化不全が根本的な原因です。
・象牙質に多数の球間象牙質
・細胞封入の象牙質
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