みんなの歯学〜歯学部1年生でも理解できる!

先天性梅毒による歯の形成不全(フルニエ歯・ハッチンソン歯)

先天性梅毒による歯の形成不全(フルニエ歯・ハッチンソン歯)

先天性梅毒とは

 

先天性梅毒は、胎児期に母体が梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)に感染することで発症する病気です。

 

いわゆる「胎児病」と呼ばれるものの一種です。

 

出生時に症状が現れるものを新生児型、7〜8歳の青年期に症状が現れるものを晩期型といいます。

 

・母体の梅毒トレポネーマ感染が原因

 

・新生児型と晩期型の2種類

 

歯の形成不全の種類と部位

 

先天性梅毒の影響は、歯胚に直接及びます。

 

その結果として、歯の形成不全が生じるのです。

 

前歯部ではハッチンソン歯、臼歯部ではフルニエ歯(ムーン歯)という形で、症状が現れます。

 

ハッチンソン歯(前歯部)

 

フルニエ歯(臼歯部)

 

それぞれの個別ページでは、歯の特徴や病理組織像などについても詳しく解説しています。

 

ちなみにハッチンソン歯は、先天性梅毒にみられるハッチンソンの3徴候の1つです。

 

残りの2つも合わせて記載しておきます。

 

・ハッチンソン歯

 

・実質性角膜炎

 

・内耳性聾

 

 

先天性梅毒による歯の形成不全(フルニエ歯・ハッチンソン歯) 関連ページ

循環障害(虚血と充血とうっ血)
歯髄の変性
出血の種類
個々の歯の位置異常
歯の傾斜
歯の捻転(ネンテン)
アンキローシス(骨性癒着)
逆生歯(ギャクセイシ)
移転歯(イテンシ)
上皮異形成の特徴と診断基準
サルコイドーシス(肉芽腫性疾患)
フォーダイス斑の症状と原因
歯髄の色素変性
肉芽組織(ニクゲソシキ)
石灰変性(セッカイヘンセイ)
硝子様変性(ショウシヨウヘンセイ)
空胞変性(クウホウヘンセイ)
脂肪変性(シボウヘンセイ)
退行性変化(タイコウセイヘンカ)
滲出機転(シンシュツキテン)
ハッチンソン歯の症状と組織像
フルニエ歯(ムーン歯)の症状と組織像
過蓋咬合(カガイコウゴウ)〜ディープバイト
咬合異常(歯列不正)の種類と症状
交叉咬合(コウサコウゴウ)〜クロスバイト
開咬(カイコウ)〜オープンバイト
上顎前突(ジョウガクゼントツ)の症状と分類
下顎前突(カガクゼントツ)の症状と分類
切端咬合(セッタンコウゴウ)の原因と症状
パパニコロウ分類(細胞診)
中心結節(チュウシンケッセツ)
ピンク歯
口角炎・口角びらん・口角潰瘍
黄色環(カドミウムリング)
エプーリス
フェネストレーション
エナメル真珠・エナメル滴
化生(カセイ)

ホーム RSS購読 サイトマップ
Home Sitemap Mail Company