トライセクションの適応と術式
トライセクションとは
トライセクション(trisection)とは、折れたり穴が開いた歯根を切断する治療法です。
トライ(tri)は3つという意味で、3根歯である上顎大臼歯を指しています。
この上顎大臼歯の3根のうち、1根のみを切除するのがトライセクションです。
切断されるのは、保存処置が不可能と判断された歯根です。
残りの歯根は保存可能であるため、事前に根管充填を行います。
ちなみに、全ての歯根が保存不可能な場合は、抜歯処置となります。
トライセクションの適応
トライセクションは、上顎大臼歯に適用されます。
下顎大臼歯に適用されるのは、ヘミセクションです。
トライセクションの術式
トライセクションの術式は、生活歯と失活歯で異なります。
生活歯
術前に麻酔抜髄法を施す
失活歯
感染根管治療(必要に応じて)
トライセクションでは、術中や術後にはフラップ手術を併用することが望ましいです。
また、最終的には隣在歯とのブリッジで、補綴処置を施すことが多いです。
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