エムドゲイン(エナメルマトリックスタンパク)
エムドゲインとは
エムドゲインとは、歯周疾患によって破壊されたセメント質や歯槽骨などを再生させる根面塗布剤です。
エムドゲインというのは商品名で、物質名としてはエナメルマトリックスタンパクと呼ぶことができます。
エナメルマトリックスタンパクとは
エナメルマトリックスタンパクは、歯の発生過程でヘルトヴィッヒの上皮鞘から分泌される物質です。
歯根膜に存在している未分化の間葉組織に働きかけ、セメント芽細胞に分化させます。
このセメント芽細胞が無細胞性セメント質を産生し、根面にセメント質を形成していくのです。
・ヘルトヴィッヒの上皮鞘から分泌
・間葉組織をセメント芽細胞に分化
・無細胞性セメント質を産生
エムドゲインの処置法
エムドゲインは、主にフラップ手術の後に行われます。
歯肉弁を縫合する前に歯根面にリン酸エッチングかEDTA(エデト酸)によって処理を行い、エムドゲインを塗布します。
そうしてシャーピー線維に富んだ無細胞性の性セメント質が再生されます。
・フラップ手術後に処置
・歯根面の酸処理
・エムドゲインを歯根面に塗布
・シャーピー線維に富んだ無細胞セメント質の再生
エムドゲインは豚の歯胚形成期のエナメル質から抽出されたもの
エムドゲインという商品は、豚の歯胚形成期のエナメル質から抽出されたエナメルマトリックスタンパクを原材料としています。
歯胚の形成期に産生されるタンパクなので、患者自身の体から抽出することは難しいのです。
・豚の歯胚形成期のエナメル質から抽出
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