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歯の動揺〜Millerの分類

歯の動揺〜Millerの分類

Miller(ミラー)の分類

 

0度

 

生理的動揺 0.2mm以内

 

1度

 

 

唇舌方向にわずかに動揺 0.2〜1mm

 

2度

 

唇舌方向に中等度に動揺  1.0〜2.0mm

 

近遠心方向にわずかに動揺

 

3度

 

唇舌、近遠心方向に動揺 2mm以上

 

歯軸の方向にも動揺

歯の動揺とは

歯は、健康な状態であっても、わずかに動揺します。

 

これを生理的動揺と呼びます。

 

歯は、歯槽骨という硬い組織に埋まっていますので、一見すると、ビクともしないように見えますよね。

 

けれども、歯槽骨と歯の間には、歯根膜などの組織が介在しており、生理的に動揺するよう作られているのです。

 

この動揺があることで、衝撃などを上手く緩和することが可能となっています。

 

ただし、歯周病を発症し、炎症によって支持組織の減少が起こると動揺度が増します。

 

その他、外傷性咬合によって歯の動揺度が増大することもあります。

 

歯の動揺の診査法

 

歯の動揺は、ピンセットを用いて診査します。

 

1歯1歯ピンセットでつまんで、どのくらい動揺するかを調べます。

 

タッピングをさせながら、人差し指の腹を上顎の歯の頬側に当てて触診します。

 

動揺度の分類〜Millerの分類

 

歯の動揺度は、以下のように4つに分類することができます。

 

これをMiller(ミラー)の分類と呼んでいます。

 

0度

 

生理的動揺 0.2mm以内

 

1度

 

 

唇舌方向にわずかに動揺 0.2〜1mm

 

2度

 

唇舌方向に中等度に動揺  1.0〜2.0mm

 

近遠心方向にわずかに動揺

 

3度

 

唇舌、近遠心方向に動揺 2mm以上

 

歯軸の方向にも動揺

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