侵襲性歯周炎・若年性歯周炎・前思春期性歯周炎の意味
侵襲性歯周炎とは
侵襲性歯周炎とは、歯周組織の急速な破壊を特徴とする歯周炎です。
家族性に認められることから、遺伝が関連していると考えられています。
そのため臨床的には、歯肉の炎症やプラーク及び歯石の沈着が少ない傾向にあります。
・歯周組織の急速な破壊
・家族性(遺伝が関係する)
・歯肉の炎症やプラーク及び歯石の沈着が少ない
侵襲性歯周炎の別名
侵襲性歯周炎には、以下に挙げるような別称がありますが、どれも同じ病態を指しています。
・若年性歯周炎
・前思春期性歯周炎
侵襲性歯周炎の原因菌
侵襲性歯周炎の原因菌は、アグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス (Aggregatibacter actinomycetemcomitans) です。
・Aggregatibacter actinomycetemcomitans
この細菌によって、生体防御機構や免疫応答が低下させられていると考えられます。
侵襲性歯周炎の分類
侵襲性歯周炎は、限局型と広汎型の2つの分類できます。
・限局型
・広汎型
限局型
・病変の広がりが30%以下
・10歳代に好発
・第一大臼歯と前歯部で左右対称
・局所的な垂直性骨吸収が認められる
広汎型
・病変の広がりが30%以上
・30歳以下に好発
・第一大臼歯と前歯部以外にも症状が見られる
・活動期と静止期を繰り返す
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