歯周外科治療の禁忌症
歯周外科治療を避けるべき状態
歯周外科処置には様々なリスクが伴います。
それだけに、次に挙げるような状態は避けなければいけません。
・プラークコントロールが確立されていない
・歯周基本治療が完了していない
・患者の理解が得られていない
・全身状態に問題がある
・体力が低下している高齢者
プラークコントロールが確立されていなければ、歯周病は再発します。
苦労して歯周外科治療を施し、根面を綺麗に清掃したとしても、根本的な原因が取り除かれていなければ意味がないのです。
また、歯周外科治療はあくまで歯周基本治療の延長にあるものです。
歯周基本治療が完了していない時点で、歯周外科処置へと移行することはあり得ません。
歯周外科処置の禁忌症
全身状態に関しては、次に挙げるような出血性疾患に注意しましょう。
・血小板減少症
・血友病
・抗凝固薬の服用
体力の低下は、加齢だけでなく、様々な疾患による免疫力の低下も含まれています。
次に挙げるような疾患は禁忌といえます。
・好中球減少症
・白血病
・糖尿病
・悪性腫瘍
・心疾患
その他、妊婦に対しても歯周外科処置は基本的に行われません。
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