歯髄の加齢的変化
歯髄の加齢的変化とは
歯髄の加齢的変化は、25歳くらいから起こり始めます。
加齢的変化と聞くと、かなり高齢になってからをイメージしがちですが、歯髄の場合は若い時期から始まるのです。
これは、歯の形成が完了してからしばらく経つと、始まるものと考えられます。
歯髄の加齢的変化には、以下のようなものがあります。
石灰変性や第二象牙質の添加、象牙粒の形成などによって、歯髄腔は狭窄していきます。
また、歯髄の線維化、細胞成分の委縮、減少によって、歯髄は網様構造をとるようになります。
この中で、石灰変性と象牙粒の違いについてはきちんと理解しておきましょう。
詳しくは、次の表に記載しています。
石灰変性と象牙粒の違い
歯髄の石灰変性と象牙粒では、発生する位置や変化の仕方などが大きく異なることがわかります。
|
歯髄の石灰変性 |
象牙粒 |
---|---|---|
位置 |
歯根部 |
歯冠部 |
変化 |
歯髄の委縮 |
歯髄の石灰化 |
細管構造 |
あり |
なし |
歯髄壊死 |
あり |
なし |